BlackBerry KEY2で感じた、フリック入力時代のQWERTYハードキースマホの魅力

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こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
普段はMATTU SQUAREというブログで好きなことを書きなぐっております。この度orefolder.net様に初めて寄稿させていただきます。

皆さんは、QWERTYハードキー搭載されたスマホ、いつまで使っていましたか?
今も使っていますか?

iPhoneが登場するまでは多かったハードキー搭載スマホも、一気に激減し、現在は本当に数えるぐらいしかありません。本当に、今の時代はほとんどフリック入力ですよね。

しかし、久しぶりにハードキースマホに触って、アラはあるけれど結構面白い、使いやすい面が多いと感じました。

今回は、BlackBerry KEY2をorefolder様からお借りして使わせていただきました。使っていて感じた、ハードキーでの文字入力の魅力をコラム的に書いていきたいと思います。

ハードキーボードは絶滅危惧種

スマホ黎明期にはたくさんの機種にハードキーボードが搭載されていました。
しかし、iPhoneが登場してからというものの、急速に全画面端末が伸び、ハードキー搭載端末はいわゆる「ガラホ」を除いて姿を消しました。

ハードキースマホの王者(と私は勝手に思っておりますが)であるBlackBerryシリーズでさえ、全画面スマホを数機種出すという。
時代は圧倒的に全画面です。

そんな中でも、TCLに開発が移ったBlackBerryシリーズも、KEYoneやKEY2といったフルキーボード搭載端末を世に送り出し、QWERTYファンを沸かせています。

2019年には、中国のスマホメーカーUnihertzがBlackBerry Passportをリバイバルさせるかのようなスマホ「Unihertz Titan」を発表。クラウドファンディングがKickstarterで開催されています。

完全に逆風のハードキー界隈ですが、根強いファンに応えるように、今なおどこかで開発が続いている状況です。
例えばBlackBerry KEY2は独自の進化を経て面白い端末に仕上がっています。

BlackBerry KEY2の「BlackBerryキーボード」が結構面白い

全角・半角の切り替えが独特

日本版のBlackBerry KEY2には「iWnn IME」がプリインストールされていて、デフォルトで利用できるようになっています。
iWnn IMEは意外にも結構使いにくい印象を受けました。
例えば、ピリオド「.」を打とうとすると全角の「。」になったり、切り替え方が非常に面倒。

「alt」+「Enter」でキーボードを切り替えられるのですが、これはIMEの切り替えとなっています。
英数字⇔かなの切り替えではないのです。
BlackBerryキーボード以外では多言語対応がうまくできないものも多く、変換が非常にややこしいのです。

BlackBerryキーボードを使うと、キーボード切り替えの中で「BlackBerryキーボードー英数字」「かな」が、仮想的に別々のIMEの形で設定されています。
BlackBerryキーボードのみ、英数字⇔かなを「alt」+「Enter」で切り替えられるのです。

他社のIMEを使いにくいところはデメリットではありますが、面白いカスタマイズだなと感じました。

記号もハードキーで完結

記号も「alt」+英字のほかに、「sym」キーを押すと記号パッドが出てきます。
この状態で画面上の記号に対応する英字キーを打つと、その記号が入力されます。

極力ハードキーのみで入力できるのは面白いですね。

キーボード表面のセンサがタッチパッドの代わりにも

英語・日本語入力とも、BlackBerryキーボードでは変換候補が一列で並びます。
確定したい変換候補を下から上にスワイプすれば、確定されます。
緑字の候補でいい場合は、SpaceでもOK。

私は以前BlackBerry Passportを使っていましたが、スワイプで確定する機能は英語入力だけだったと思います。

予測変換候補が表示されているときに、上から下にスワイプすればさらに変換候補が表示されます。
入力中に右から左にスワイプすれば、入力文字が削除されます。

このように、スワイプを巧みに組み合わせて直感的な操作ができるのは面白いですよね。

ハードキー搭載端末は、IMEの作り込みが重要

BlackBerry KEY2の「BlackBerryキーボード」の予測変換自体は、一週間使ってもそこまでひどいと思うことはなく、結構使えました。
「ハードキー」という特性上、どうしても最後まで打ちたくなる衝動に駆られることは多いですが…
純正キーボードの日本語入力も、予測変換は結構実用的なレベルまで来ているのかも、と思います。

ただし、「変換」を必要とする日本語のような言語でSpaceを予測候補の確定に使ったり、日本語入力中で英大文字を入力しても後続は英字にならず日本語に変換されてしまったり、というように、ちょっと使いにくいところはあります。

ハードキーを使いたいユーザーの大半はPCでの文字入力に慣れている層だと思うので、もう少しPCの日本語変換の使用感に寄せる必要はありそうですね。

特にキーボード搭載端末は、キーレイアウトやキー数も使い勝手の重要なポイントなので、どれだけハードとIMEが連携して使い勝手をあげていけるかにかかっています。

Google日本語入力などの汎用IMEに勝る使い心地を端末の標準IMEが実現できないと、それだけで「使えない」端末になってしまいます。
ハードキー搭載端末の開発は、非常にハードルが高いですね……。

フリック入力のほうが速く打てる?ハードキーのメリットは?

フリック入力は、慣れれば濁音以外のすべての文字をほぼ1打で打てるので、キーボード入力に比べ速く打つことができます。

また、使わないときは表示されないので、画面を広く使えます。
現在の「画面占有率向上」という時代の流れにもあっています。

一方で、フリック入力をやったことのない人からすると、「慣れ」にかなりの時間が必要です。

ハードキーボードでの入力は、PC世代にとっては慣れているのでとっつきやすいです。
ただ、両手が必要になるシーンが多いとは思います。
片手でも入力できなくはないですが。

入力以外のシーンでは、ハードキーがアプリのショートカットになります。
ホーム画面に戻ることなく、他の使いたいアプリをダイレクトに起動できるのは便利。

さらに、BlackBerry Key2などでは前述のようにキーボードにセンサーがついており、文字入力だけでなくブラウザやアプリでも、タッチパッドのようにスクロールができます。
画面の上まで手を伸ばさなくても操作できることもあるので、その点も便利。

ジェスチャーやキーボードショートカットを組み合わせて、手をあまり動かさずに操作できるメリットは結構大きいと思います。

惜しいのは、完全にキーボードだけで操作することはできない、という点です。
シャープ製ガラホのタッチクルーザーのように、トラックポイントなどでマウスポインタを操作出来たり出来ればなおいいのですが……。

BlackBerry Key2から、次のQWERTYハードキースマホにどうつながるか?

今回はBlackBerry Key2のキーボードを例に、QWERTYハードキー搭載スマホの魅力を探ってみました。
実際、Key2もたたけば埃は出てきますが、これが次にどうつながるのかが楽しみです。

例えば、Unihertz Titan。
このスマホはBlackBerry Passportを意識していますが、Android搭載なので当然BlackBerry Key2とも競合します。

クラウドファンディング中にキーボードの仕様が変更されたり、ひと悶着ありましたが、今年リリースされるキーボード付きスマホの唯一の端末、といっていいでしょうか。
日本語入力については、さすがに期待しすぎないほうがいい気もしますが……。
ここからどう使いやすくなっていくのか。

数少ないハードキー搭載スマホですので、なおさら気になりますね。
使える日を楽しみに待ちましょう。

※今回は名アプリと名高いAquaMozc for BlackBerryを試せませんでしたが、劇的に文字入力が便利になるいいアプリですので、ぜひご参考に…

文:MATTU