Honor 8X Max レビュー:大きい、大きいけどこれは確かにスマホである

でかい、でかすぎるほどにでかい7.12インチという大画面を持ったスマートフォン「Honor 8X Max」を購入して約1週間が経ちました。これだけの大画面というともうスマホというよりもタブレットかと思うのですが、使ってみればこれは確かにスマートフォンでした。良くも悪くも、ですが。

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でかい、けどこの感触はやはりスマホ

やはりこのスマホに興味がある人が一番注目するのは7.12インチの大画面です。確かにでかいです。端末の大きさとしても、スペック上で横幅86.24mmです。まぁ片手で操作するものじゃありません。

ただ、ベゼルはそれなりの細いので、やはりタブレットのようには思えません。持った感触は確かにスマートフォンなんです。「でかいスマホだな」とは感じても「コンパクトなタブレットだな」とは思わないのです。不思議ですね。

上のスクリーンショット画像は『Ruler』というスマホの画面を定規にするアプリです。これによるとHonor 8X Maxの画面の横幅は約78mmといったところです。Honor 8X Maxのディスプレイはアスペクト比が18.7:9と縦長です。そういうのもあって、7.12インチと言っても16:9などの横幅の広い画面と比べると思ったよりも大きく感じないかもしれません。

こうした大画面スマホが出るといつもXperia Z Ultraと比べられます。しかしこれはやはり別物に感じますね。XiaomiのMi Maxと似ていて、ただスマホが大きくなっただけのような印象を受けます。Xperia Z Ultraはもっとこう、板のような感触でしたが、それとは明らかに異なります。Xperia Z Ultraの代わりを求めていても、Honor 8X Maxはそれになり得ないでしょう。

指紋センサーの位置が微妙

大きすぎる弊害を一番感じたのは背面の指紋センサーでした。背面デザインとしてはほかのスマホと似たようなものでバランス取れているように見えるのですが、物理的にでかいので、指が届かないんです。手の大きさや持ち方にもよる、とは思うのですが、やはり遠いのです。これならXperia XZ2のように背面の中央寄りに配置してくれたほうが良かったな、と思います。反応は悪くないんですけどね。

Playストアなしがけっこうツライ

今回購入したのは中国版です。というか中国版以外は出てないのかな?Androidに元々入ってる言語が削除されているわけではないので、普通に日本語表記で使えます。中国語のアプリがたくさん入ってますが、多くはアンインストール可能です。

ただし、Playストアを含めたGoogle系アプリは入ってません。

アプリのインストールは『AppGallery』というアプリから行います。これはHuawei独自のアプリストアで、日本でもEMUI9.0から使えるようになるそうで。一応EMUI8.2のHonor 8X Maxでも日本版のものが表示されるのですが、インストールをタップしてもブラウザが起動して普通にGoogle Playのアプリページに飛びます。結果、インストールできません。

まぁこれでは仕方ないですし、こういったPlayストアが入ってない端末に入れる方法なんてものはネット上にいくらでも情報があるものです。ということでやってみたのですがうまくいきませんでした。もう少し頑張ればなんとかなるのかもしれませんが、まぁ他の端末からapkファイルを持ってきたり、Amazonアプリストアを使ってアプリをインストールすることもできるのでそれで済ませました。

ただ、やっぱりGoogleのPlayストアがないと面倒ですね。Amazonのほうにあるものは微妙にバージョン低かったりしますし。ゲームなどもAmazonには無いものがけっこうあります。

スペックとベンチマーク結果は上々

Honor 8X Maxの基本的なスペックは以下のとおりです。

OS EMUI 8.2.0 (Base on Android 8.1 OS)
CPU Snapdragon 636 octa-core 4×Kryo Gold 1.8GHz +4×Kryo Silver 1.6GHz, GPU: Adreno 509
RAM 4GB
ストレージ 64GB, 128GB
外部メモリ microSDXC (最大256GBまで)
ディスプレイ 7.12インチ 2244×1080 (FHD+)
カメラ 背面:16.0MP+2.0MP 前面:8MP
バッテリー 5000mAh
サイズ 約177.57 × 86.24 × 8.13 mm
重量 約210g
通信バンド 2G: GSM B2/B3/B8 CDMA 1X/EVDO BC0
3G: WCDMA B1/B5/B8, TD-SCDMA B34/B39
4G: FDD-LTE B1/B3/B5/B8, TDD-LTE B38/B39/B40/B41
WiFi 802.11a/b/g/n/ac

各種ベンチマーク結果は以下の通り。

他いくつかの端末と合わせてまとめると以下のようになります。

SoC Antutu Geekbench 3DMark
Single Multi Battery
AQUOS R compact SH-M06 Snapdragon 660 127141 1628 4560 3215 1318
ZenFone 5 (ZE620KL) Snapdragon 636 125019 1322 4892 3376 949
Huawei Honor 8X Max Snapdragon 636 116796 1311 4902 6552 947
Huawei nova lite 2 Kirin 659 89093 941 3731 3259 317
AQUOS Sense Plus SH-M07 Snapdragon 630 88787 866 4191 4848 826

同じSnapdragon 636のZenFone 5 (ZE620KL)とAntutuの結果では同じくらいですね。全体的に普通に快適なスマートフォンです。重い処理のある、ハイスペックを求めるゲームでもやらない限りはそうそう不満のあるものではありません。

Geekbench 4によるバッテリーテストでは6552点を記録。テストは11時間経過で終了しましたが、この時点で9%残っています。これはかなり優秀です。バッテリー5000mAhあるとは言え、それでもこれはかなりのものです。実際使っていても減りがなんだか遅いという気がします。

これまでのベンチマーク結果は以下のページにまとめています。参考にどうぞ。

Huaweiにしてはカメラは抑え気味?

最近のファーウェイのスマホはカメラにかなり力を入れていて、どの端末でもかなりアピールしてきます。ただこのHonor 8X Maxではそこまででもありません。まぁコンセプトの違いもありますけど。

ただ、デュアルカメラですし、最近流行りのAIカメラなので、シーンに応じた適切な加工でいい写真に仕上げてはくれます。高望みしすぎですかね?いくつか撮影したものを掲載します。サイズはある程度縮小してあります。また、アップロードの際に多少圧縮されています。

すべてAIモードのみで特に考えずに撮っています。悪くはないんですが、まぁこんなものなのかな、と。

また、ギャラリーアプリから、AIモードをオン・オフ切り替えられます。AIが無いとどうなるのか見られるのは面白いですね。

まとめ:良くも悪くもただのでかいスマホ

画面が大きいのはいいことです。広いです。コンテンツがたくさん見えます。デフォルトだとなんだか「のべー」っとした印象を受けるので、設定で表示モードを「小」にしましょう。すると少しだけシュッとします。

動画を大画面で見たい、という場合には活かしきれないかもしれません。動画のほうがこの縦横比に対応してない物が多いですからね。あ、YouTubeもプリインストールされていません。

それ以外は普通のスマホです。普通にそれなりに快適に使えます。期待しているのが「とにかく画面が大きなスマホ」であれば満たしてくれるでしょう。ほかのスマホと並べるとその大きさに笑ってしまうので、飲み会のネタにもいいと思います。ただ、Xperia Z Ultraの代わりを…なんて未だに考えている人は、これでは満たされないと思います。あれは、なんか違うんですよ。もう諦めてください。

ノッチは、端末自体がめっちゃでかいということもあってあまり気になりません。そのおかげもあってベゼルが細くて画面が広がっているのですから、やはり端末の…というよりは画面の広さを感じます。バッテリーも良くて意外と安いという魅力もありますが、やはり画面の広さこそがこのスマホの唯一で最大の魅力ですね。

Playストアの関係もあって、誰にでも勧められるスマホじゃありません。なんか人とは違う変な端末な好きな人は、どうぞ。レッドカラーもあります。赤もいいですよね。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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