SHARP AQUOS S2 レビュー その2:日本語対応はイマイチだがナビバー非表示など気の利いた機能も

Banggoodより、レビュー用に提供していただいたSHARPのAQUOS S2のレビュー第2回です。今回は設定やUIなど、AQUOS S2のソフトウェア的な部分を見ていきたいと思います。

第1回目のレビューも合わせてどうぞ。

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ホーム画面とプリインストールアプリ

AQUOS S2のホーム画面はドロワーのない、すべてのアプリが画面上に表示されるタイプです。Google系など一部のアプリはフォルダにまとめられています。アイコンの非表示と言った事はできません。中央の妙なキャラクターはドコモの羊と似たようなものだと思いますが、日本語環境ではほとんど機能しません。

スクリーンの左端にHiBoardという、よく使うアプリの表示ができるものを加えられます。本来はもっとほかの情報も表示されるのかもしれませんが、これも中央のキャラクター関連の機能とリンクしているのではないかと思います。

ホーム画面上のアイコンを長押しすると、場所を変更したりごみ箱アイコンに重ねてアンインストールできます。この時のごみ箱アイコンが前面カメラ部分を避けて右上に表示されます。前面カメラがディスプレイにめり込んだAQUOS S2ならではですが、こういう細かい仕様は面白いですね。

独自のSmile UX

AQUOS S2は独自のSmile UXというインターフェースになっています。XiaomiのMIUIやHuaweiのEMUIなどと同じように、素のAndroidからはだいぶカスタマイズされています。

通知領域とクイック設定パネル

通知領域のクイック設定パネルは1段階目で5つ、更に開くと12個表示されます。これはページ分けされず、最大で12個となります。見た目的にはXiamiのMIUIなどと似た雰囲気があります。

設定画面は一部日本語対応

AQUOS S2は中国版と国際版があるようで、中国版だとGoogle Playも入っていないようですが、Banggoodで販売されている国際版はGoogle Playがインストールされ、日本語表示も対応しています。ただ、日本語化されているのは素のAndroidで日本語対応している部分のみなので、英語表記が残っている部分も多いです。

1月9日時点で、セキュリティパッチは2017年9月です。ここはもう少しがんばってほしいところ。

ナビゲーションバーは非表示も可能

Soft Key Settingsではナビゲーションバーのアイコン位置変更や、Suspention ballというキーの設定ができます。Suspention ballは画面隅に常に表示されるボール型のアイコンで、タップするとリング状にアイコンが展開し、戻るボタンやスクリーンショットボタンが表示されます。

また、指紋センサー部分の操作でナビゲーションバーの代わりにもできます。その際は単押しで「戻る」、長押しで「ホーム」、横にスライドすることで「履歴」となります。

このようなナビゲーションバーの代替となるものがあるので、画面上のナビゲーションバーを非表示にもできます。(非表示にしても画面下から上にスワイプで表示されます。)画面をより広く使えるようになるので良いですね。

なお、ナビゲーションバーの各ボタンも微妙にオリジナルのものになっています。ちょっと欠けているのがオシャレ?

その他システムアプリ

電話、時計、カレンダー。

ボイスレコーダー、ファイルブラウザ、ギャラリー。
どれも見た目が白基調で水色のアクセントカラーが統一されています。

カメラ

カメラの写りについては、その1に掲載しています。ここではUIの方を。

カメラのモードは「タイムラプス」「ビデオ」「写真」「ビューティー」「パノラマ」「プロ」があり、下部のボタンか左右スワイプで切り替えます。

上部に簡単なメニューがあり、右上のボタンで簡易設定、そこからさらに詳細設定へと移動できます。写真の画像サイズは「Full Screen 17:9 900M」「Standard 4:3 1200M」「Square 1:1 900M」の3種類のみです。「Shutter sound」でシャッター音のオンオフ、「Display brand LOG」でウォーターマークのオンオフ、グリッド線表示は「Composition」で表示できます。

丸く切り取る「Circle」

面白い機能を2つ紹介します。

Circleでは丸で囲まれた一部分だけを撮影でき、その保存される画像も丸く切り取られたまんまです。周りが白く残ってしまうのが少し残念です。そのままTwitterなどのアイコンにしてもいいかもしれません。

背景と組み合わせるCutout

Cutoutモードで撮影すると…

距離の遠い部分が削除され、手前側のものだけが切り取られ、それを背景画像と合成できます。撮影した部分は拡大縮小や回転ができます。

こんな画像が出来上がりました。ポートレート的な写真を撮ると、面白い背景と合成できて面白いかもしれません。
こんな機能も、ダブルカメラで深度を測ることができるからこそ、ですね。なので前面カメラではこの機能は使えません。

まとめ:ある程度海外スマホに慣れた方ならOK

背面のプラスチックやボタンのクリック音が安っぽく、指紋認証もゆっくり、さらに日本語への対応はそこまでできていない、と欠点はいくつもあるのですが、全体的に見ればそこそこ使えるスマホだと感じます。実際の動作も悪くないですしね。

ある程度海外のスマホを触ったことがあり、まぁこういうものだとわかっている人であればなかなか楽しめる端末だと思います。日本で発売されているAQUOS R Compactと比べてみても面白いと思います。海外のちょっと変わったスマホが好きならば、AQUOS S2を試してみてはいかがでしょうか。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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