OPPO A77レビュー:Helio G35搭載で2万円台のスマホはどこまでいけるのか?

前回のファーストインプレッションに引き続き、オウガ・ジャパン様よりお借りしたOPPO A77をレビューしていきます。

OPPO A77はSoCにMiediaTekのHelio G35を搭載したエントリークラスのスマートフォンで、ベンチマーク結果はお世辞にもいいとは言えません。実装メモリは4GB、ストレージは128GBで、OSのメモリ拡張機能を用いて仮想メモリを4GBまで追加できます。

さて、エントリークラスのOPPO A77、実際どうなの?って気になりますよね。動作面も含めて、詳しくチェックしていきましょう!

  • 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

OPPO Glowがキレイでいい感じ!手触りもいい

OPPO Glowと呼ばれる独自の背面加工技術はサラサラとしていて触り心地がいいです。背面の色も美しく、なんでも星をモチーフにして作られたのだとか。言われてみれば、背面の粒子から星っぽさを感じます。

サイズ感、そして握った印象はデカすぎず、小さすぎずといったところ。このあたりは「好みや慣れ」もありますが、筆者は特に引っかかりませんでした。

カメラユニットは存在感こそあっても「出っぱり」はそれほどありません。SDカード1枚分よりは薄いくらいです。

イヤホンジャックもあり、有線イヤホンが使えます。

指紋認証でロック解除されるまでワンテンポ遅れる

右側面の電源ボタンに指紋認証センサーが内蔵されており、触れると画面のロックが解除できます。ただし、触れてからロック解除までにワンテンポ遅れるため、ちょっとストレスかもしれません。

カメラ性能

適当にアレコレ撮ってみました。さて、OPPO A77には広角(5000万画素)と深度カメラ(200万画素)が搭載されています。深度カメラ単体で撮影はせず、広角カメラと組み合わせて背景をぼかしたり立体感を増すために使われるので、実質的にはシングルカメラです。

この日は雨が降っており、キレイな青空は映せませんでしたが雨特有の雰囲気があります。

純喫茶に入りブラックカレーとコーヒーを注文。店内が暗く、写真も全体的に暗めに。

ピントの位置を変えて、明るく写るようにしましたが不自然な明るさになってしまいました。このあたりは気をつけたほうが良さそうですね。

ファーストインプレッションの記事にも掲載した晴天時の写りはこんな感じです。

動作は全体的にモッサリ、ワンテンポ遅れたりもする

動作は全体的にモッサリとしていて、お世辞にも快適な動作とは言えません。

ホーム画面や設定アプリはまだ動くのですが、文字入力では打った文字が画面に反映されるのが遅いことがあります。

ウェブサイトの読み込みも遅いです。とはいっても筆者はハイエンドスマホに慣れているので比較すると…といったところ。しかしページが見れないわけではなく、読み込みの遅さに耐えれる人なら大丈夫でしょう。これはブラウザをChrome→Firefoxにしても大差なく、チップセットの処理性能が原因だと思われます。

Googleアプリの立ち上がりですら遅く、表示しきれてない状態を余裕でスクリーンショット撮れます。

最初からインストールされている『TikTok』を使ってみたところ、こちらは問題なく動きます。フリーズもしません。とはいえ、やはりサクサク動くとは言えませんね。

シンプルで使いやすいColorOS

OPPO A77はAndroidをベースにカスタマイズした「ColorOS」を採用しています。パッと見カスタム要素が強いOSに見えますが「癖」はそこまで感じません。初見でも使いやすく、直感的に使えます。

設定画面では、仮想メモリの追加をどこから行うのかに戸惑ったくらいで、他の項目はどこにあるのかわかりやすい。もちろん「慣れ」の要素はありますが、少なくとも「複雑」には感じませんでした。

アプリ間の移動も、下段に表示されたアプリアイコンからワンタップで行えるのが便利です。OPPOの傘下にあるOnePlusのOxygen OSもこの操作方法を採用しており、同様に便利でした。

画面端から呼び出せるスマートサイドバーでは、任意のアプリを配置して分割表示ができたり、ショートカットとして起動も可能です。分割表示で『Firefox』と『Chrome』を並べても重くならず、変わらない感覚で使えます。

先述したように、仮想メモリ(4GBまで)の割当にも対応します。

ベンチマーク

ベンチマークアプリの『3DMark』と『GeekBench 5』を使って性能を測定しました。結果は3DMarkのSling Shot Extremeが454点、GeekBench 5のシングルが175点、マルチが957点と、かなり低い結果を記録。

Helio G35はエントリークラスのSoCなので、この結果に違和感はありませんが、性能が低い低いと嘆かれているXperia Ace IIのベンチマーク結果よりも更に低いのは厳しいものがあります。

ちなみに、3DMarkの「WILD LIFE」系列には非対応です。

2万円と考えれば悪くはないが…

OPPO A77はだいたい22,000円程度で販売されています。正直、2万円台と考えればこの性能でも違和感はありません。Helio G35を搭載しているため、同じ価格帯でより高性能なSoCを搭載したXiaomiなどのコスパに振ったメーカーとつい比較されがちですが、OPPOはコスパに振っているわけではなく「総合的なバランスのよさ」に重きをおいているメーカーです。コスパに振ったメーカーとは「こだわるポイント」が違うため区別して考える必要があります。

ベンチマーク結果は正直言って低く、実際の動作もモッサリしていますが、2万円という価格は安いです。MVNOであればもっと安く手に入ることもあります。予算を少し上げればもうちょっといい選択肢もあると思いますが、電話できれば良い、動作の遅さは気にしないというのであれば、1つの選択肢としてはありでしょう。

  • 本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。
OREFOLDERの最新情報をお届けします
author icon
CloNis

2002年生まれ、自分の好奇心を満たすために行動してます!

行動(選択)基準はよくもわるくも「おもしろいか、おもしろくないか」になりがち。スマホはGalaxy Z Fold 5、最近はAngenieuxのレンズにハマってます。

⇨CloNisの記事一覧