【コラム】2021年春の大改定からの格安SIMに思うあれこれ、とりとめもなく

2021年春、政府からの携帯料金値下げ要請によって大手キャリアに新プランが生まれ、それに連動して格安SIM各社も更に値下げした新プランを開始しました。

各社の新プランがスタートして1ヶ月以上経ち、もうそれほど大きな話題とはならなくなってきた感があります。1つの記事としてまとめるにはちょっと足りないようなことをぼんやり考えているので、少し書き出していこうと思います。

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格安SIM各社の新プランの印象

政府からの携帯料金値下げ要請後、UQ mobileやワイモバイルの新料金(開始前にさらに新プランになった幻のプラン)が発表されましたが、最終的には2020年12月にドコモから発表されたahamoの「20GB・税抜2,980円」というのが一つの基準となったように思えます。

格安SIM勢の中でも比較的早く新プランを発表、開始したのがmineoとy.u mobileです。mineoは2月1日より新料金プラン「マイピタ」が開始、y.u mobileは3月1日よりシングルプランで月額料金が1,859円から1,639円に値下げし、データ容量も3GBから5GBになりました。

どちらも、当時としては「まぁこんなものか、これ以上安くしたら本当にやっていけなくなりそうだものな」と思ったのですが、その後発表された他社のプランと比べると割高感が出てしまいました。

主要な格安SIM各社の5GBまでのプラン料金

500MB 1GB 2GB 3GB 4GB 5GB
UQ mobile 1,628円
Y!mobile 2,178円
日本通信SIM 1,738円
2,728円
y.u mobile 1,639円
mineo 1,298円 1,518円
J:COM MOBILE 1,078円 1,628円
IIJmio 858円 1,078円
BIGLOBE 1,078円 1,320円
LinksMate 715円 737円 770円 902円 1,078円 1,210円
QTモバイル 1,100円 1,540円
イオンモバイル 1,023円 1,078円 1,188円 1,298円 1,408円 1,518円
nuroモバイル 792円 990円
エキサイトモバイル 1,210円
LIBMO 1,078円 1,518円
OCNモバイルONE 770円 990円

nuroモバイルがやる気

うん…まぁ、IIJmio、nuroモバイル、LinksMate、OCNモバイルONEあたりがかなり思い切った料金にしてるんですよね…。

IIJmioがここまで料金を下げるのは少し意外だったのですが、やはりここが重要な勝負どころということでしょうか。

もう一つ意外だったのはnuroモバイルです。nuroモバイルは速度測定の結果を長期的に見ていると、どうにもムラがあるというか、やる気があるときには速度も早く発表会も行われたりするのですが、やる気がない時もまたそれとわかる状態でした。

新プランで料金的にも存在感を出しましたが、速度的にもここ最近はかなり改善されており、わりとオススメできるものになっています。

変わらない選択をした格安SIM

各社が新プランを発表する一方で、たとえばNifMoには大きな動きはありませんでした。ここ最近はどうにも目立たなかったのですが、それはやはり2年前のニフ姉さん退職の頃からなのかな?と。

また、BIGLOBEモバイルは新プラン発表時に12GB以上のプランを「coming soon」として後に発表のようにしていましたが、今はその表示はなくなり、普通に従来のプランとなっています。

ロケットモバイルも3月には新プランを発表するようなことを匂わせていたのですが、それ以降の発表はいまだにありません。まぁロケモバはわりと独自路線なのであえて他社に対抗する必要はないとは思いますが…。

大手3社の新プランはどうなのか?

大手3社のahamo・povo・LINEMOも契約してみました。契約したものの、速度測定にしか使っていません。速度的には(当然)速いのですが、個人的には20GBも使いませんし、現在のワイモバイルで満足してるので何か記事を書くこともない状態です。

速度についても、けっきょくUQ mobileとpovo、Y!mobileとLINEMOはどちらも同じくらいのようです。オンラインプランのほうが速いということもありませんでした。料金的には格安SIMに比べると高いですし、UQやワイモバと同じくらいというのが十分確認できたら速度測定から外してもいいかな、と思っています。

ahamoはドコモ系の基準として良さそうです。

そういえば、それぞれ事前予約キャンペーンのようなことをやっていた気もするのですが、どれも受け取ってない気がします。どんなものだったのか、どうしたら受け取れるのか、確認しておかないとですね。

みんな乗り換えたの?

この春の大改定でだいぶ料金周りも変わったわけですが、これで実際に利用者は乗り換え等したのでしょうか?Twitterで軽くアンケートしてみました。

6割程度はなんらかのアクションを起こしたようですね。とはいってもこれは私のフォロワー周りなので、それなりにスマホ関係に明るい人達でもことです。一般層ではもっと少ないでしょうね。

けっきょく今オススメできるSIMは?

今ではすっかり検索順位も落ちてしまったのですが、このサイトにも「オススメの格安SIM」のページがあります。最後に更新したのが1月で(毎月見直して更新するつもりだったのに)いまだに新プランを元にした情報になっていません。

ちゃんと調査・考察していないのでまだ書けないのですが、やはり基本的にはサブブランドを使うのが無難ですね。オンラインプランと(従来の)サブブランド勢とは、なんとなく「若い人の独り暮らしにはオンラインプラン、そうでなければ店舗や家族割などがあるサブブランド」かなぁ、と。使うデータ量にも依りますけどね。

ドコモ回線で考えるなら、上の方でも書いたIIJmio、nuroモバイル、LinksMate、OCNモバイルONEが料金的に良さげです。IIJmioは速度的にいま一歩ですが、最近は格安SIMでも全体的に速度が向上してるので、以前ほど困ることもないかと。nuroモバイル、OCNモバイルONEなら速度も満足できると思います。

これら以外はちょっとオススメしにくくなってきたなぁ、といったところです。楽天モバイルはプラン1年無料も終わってしまいましたしねぇ…。

速度測定用に同じスマホを20台買ったけれども


速度測定用に、3月末にAQUOS sense3 basic SHV48を20台購入しました。(→参考

けっこう思い切りましたが、以前から考えていたことではあったので、まぁ思い切ってよかったと思います。ただ、それから1ヶ月もしないうちに「ノジマオンラインでau版AQUOS sense3 basic SHV48が税込6,000円」というのを知りました。今はシルバーは完売ですがほかの色は5,800円で売ってるようです。

私と同じく速度測定をやっているCreator Clipのとくめいさんはこれを利用して合計122,200円でAQUOS sense3 basicを20台購入しました。私は合計234,820円でした。その差額97,380円…。

買ったことに後悔はしてませんが、あの時もう少し探せばよかったかな?と思うことも…うぅ…。

SIMの入れ替えが面倒

ともかく20台の同じスマホを手に入れて、それで速度測定用のスマホを固定できました。が、20枚のSIMのうちワイモバイルはメインで使っていたので、毎回測定時にPixel 5からSIMを入れ替えてます。速度測定は2日間に渡って行うので、その間はAQUOS sense3 basicがメイン…というか電話受信用となります。地味に入れ替えが面倒なんですよね…。

一応、ワイモバイルには「子回線専用プラン(シェアプラン)」という、データ量をシェアできるプランがあります。が、私の契約してる「シンプルS」の場合、シェアプランの料金は1,078円です。(シンプルM/Lだとシェアプランセット割で539円になるのですが…。)

ワイモバイルをもう1回線契約すると、2回線目は990円になります。シェアするよりも、もう1回線契約するほうが安いんですね…。

で、この「月2回のSIMの入れ替えが面倒」ということに対して月額990円を支払うのはどうかという話になるわけです。まぁ、面倒ですが入れ替えやったほうがいいですよね…。

新しいスマホへの物欲が薄まった?

速度測定用の端末を固定したことによって、「新しいスマホを買っても速度測定用に回さずに済むので必要なければ気軽に売却できる」という目論見がありました。

が、実際にそういう状態になってみると、今度は新しいスマホを買うのに躊躇するようになってしまいました。以前までは「新しいスマホを速度測定用にして、端末を入れ替えていく」という購入理由をこじつけられたのですが、それがなくなってしまったのです。

そのスマホが本当に欲しいのか?よく考えるようになりました。いや、普通はそれがいいことだとは思うのですが、こういうサイトをやっている上では、いろいろなスマホを買って、それをレビューして記事を書いていく方がいいのでは…ということもあるのです。

単純にスマホ20台買って予算的に厳しいというのもあるのですが、ちょっと新しいスマホを購入するまでの壁が高くなってしまった感があります。もっと設ければそんなこと考えずに済むのかもしれませんけどね。

まとめ

とりとめもなく、2021年春の格安SIM大改定からのあれこれを書いていきました。どれも個人的なことだったりしましたが。

格安SIMはこのサイトの収入源の大きな柱でもある…あったのですが、これからどうなるのか。表では書けないことも含め、いろいろ心配もあります。私自身もいろいろ動いていかないと。

格安SIM、今後の動きにも要注目ですよ!

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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