Mi Band 5 レビュー:前モデルからの進化は小さいけど、より使いやすくなったスマートバンドの王者!

Xiaomiのスマートバンド「Mi Band 5」(Mi スマートバンド 5)を購入し、1ヶ月ほど使用しています。日本での発売も発表されましたが、一足早くグローバル版でのレビューをお届けします。

Mi Band 4に比べて画面が大きくなるなど良くなったところもありますが、バッテリーの持ちが少し悪くなるなどマイナスポイントもあります。すべてがパワーアップ、と手放しでオススメできるわけではないので、買う前に特徴をよく把握しておきたいところです。

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Mi Band 5の特徴

Mi Band 5は手首に腕時計のように装着して歩数や心拍数などを計測・記録するスマートバンドです。アクティビティトラッカーと呼ばれることもあります。スマートウォッチと表現されることもありますが、一般的なスマートウォッチに比べると機能は限られます。

Mi Bandシリーズ5代目となり、画面の大型化や充電方法の改善など、着実に進歩しています。

スタイリッシュな見た目、バンドは変更可能

細長い本体に1.1インチのディスプレイ、バンドはシリコン製でスポーティーかつスタイリッシュ。替えバンドは公式以外からも多数販売されてるので、気分で選ぶことができます。

様々なワークアウトを記録

ランニングやサイクリングなど様々なスポーツモードが用意されてます。縄跳びモードでは跳んだ回数まで記録してくれます。

心拍数や睡眠を記録して健康維持に

心拍数を24時間記録し、ストレスチェックやトレーニングに役立ちます。付けたまま寝るだけで睡眠記録も取ってくれるので日々の健康管理に役立ちます。

Mi Band 5のスペック

ディスプレイ 1.1インチ有機EL(126×294)
バッテリー 125mAh リチウムイオンポリマーバッテリ
持続時間 約14日間(節電モードで20日)
Bluetooth BT5.0 BLE
防水性能 5ATM(5気圧防水)
対応OS Android 5.0 または iOS 10.0 以降
大きさ 46.95 × 18.15 × 12.45 mm
バンドサイズ 155-219mm
重量 11.9g(本体のみ)

外観

Mi Band 5は小さな本体がシリコン製のバンドにはめられています。このバンドはサードパーティーからも多く出ており、気軽に交換して楽しめます。Mi Band 4までのバンドも一応使えますが、若干の違いはあるので5専用のものを買った方がいいです。

バンドによって印象は大きく変わりますが、本体も横幅20mmないくらいなので小さくて邪魔になりません。普通の時計が邪魔くさくて付けてられない私でも気にならないくらいです。

Mi Band 4との比較など、開封時の記事でも写真がありますので、そちらもご覧ください。

装着感と見やすさ

Mi Band 5の標準のバンドはシリコン製で幅15mmほどです。重さも本体と合わせて22gほどなので普通の時計よりも軽いくらいです。また、替えバンドもAmazon等で簡単に手に入るので素材の違うものにすればまた変わってくるでしょう。

ただ、心拍数測定のためのセンサー部分が若干飛び出てることもあって、しっかりと締めてるとこれの跡が付いてしまいます。

Mi Band 5の画面は1.1インチの有機ELディスプレイです。写真で見ると0.95インチのMi Band 4とそこまで差がないように見えますが、実際は縦に広がっており、より見やすくなっています。

左:輝度3 右:輝度5

Mi Band 4と同じく輝度を5段階で調整できます。室内では標準の3で十分で、5にすると曇りの日なら外でもそれなりに見えます。自動調整機能は付いてませんが、調整機能があるだけで十分でしょう。

Mi Band 5でできること

Mi Band 5は歩数や睡眠など様々なものを記録・表示します。またスマホとの連携で各種通知やスマホの一部機能の操作なども可能です。本体のみで可能なことや、スマホアプリを使って設定するものがあります。

  • 時刻の表示
  • 歩数計
  • 心拍計
  • 11種類の運動の記録
  • 呼吸エクササイズ
  • 睡眠の記録
  • ストレスモニタリング
  • 月経周期の記録と通知
  • 天気予報
  • 着信やアプリの通知
  • 音楽コントロール
  • スマホカメラの遠隔操作
  • アラーム
  • ストップウォッチ
  • タイマー
  • イベントのリマインダ
  • スマホのロック解除
  • スマホをマナーモードに
  • スマホを探す
  • 座りすぎ通知

1日の中での使用シーンを考えてみると、まず起床時にMi Band 5が震えるアラームで起こしてくれます。周りの人を起こさずに自分だけ起こしてくれるのが便利な状況もあるでしょうね。

日中はスマホへの通知や着信を表示。デスクワークで長時間座っていれば「座りすぎ通知」で警告してくれます。仕事が終わった後はジムで汗を流してもいいでしょう。そんな運動の記録もバッチリです。

1日の終わりにはその日の歩数やストレスをチェックして、ベッドに入れば睡眠を記録してくれます。1日通して活用できます。

通知

Mi Band 5ではスマホに届いたLINEやTwitterの通知を表示できます。この通知がかなり便利で、ちょっとうるさい街なかを歩いてるときでも、たとえスマホがカバンの中にあっても手元で震えて知らせてくれます。

1画面の表示文字数は5文字×11行程度です。Mi Band 4は5文字×9行だったので2行増えてます。

通知は基本的にスマホにインストールされてるアプリならどれでも対応してます。スマホ自体に通知が表示されたときにそれをMi Band 5にも通知するというものです。どのアプリの通知を表示するかは自分で選択可能です。

カメラの遠隔操作

Mi Band 5ではスマホのカメラ機能を遠隔操作できます。これを使えば、離れたところから自撮りしたり、難しいアングルの撮影もできるかもしれません。

歩数やワークアウトの記録・表示

アクティビティトラッカーとして基本的な歩数やワークアウトの記録も、もちろん可能です。正確さとか、細かく見ていくとアレですが、こういうのは長い目で見て自身の相対的な記録で見ていくといいですよ。

管理アプリ

Google playMi Fit
Mi Fit
制作: Anhui Huami Information Technology Co.,Ltd.
価格: 無料

ダウンロード

Mi Band 5の設定や、記録の表示にはこれまでと同じく『Mi Fit』アプリを使います。以前のMi Bandを使っていればもちろんそのまま同じアカウントで継続した記録を続けられます。日本語フル対応です。

アプリの見た目は1年前のMi Band 4の頃と変わっていません。カード型で表示され、見やすいです。ダークテーマには対応していません。

睡眠や歩数などのデータを詳しく見ることができます。私はMi BandだけでなくXiaomiの体重計も使っているのでそのデータも同じアプリ上で管理してます。

ライフログ系のアプリはこうした過去の記録を振り返るのが重要です。この画面が見にくかったり、自分の望むデータが見られないと厳しいです。Mi Fitはグラフも見やすく、使いやすいと感じます。そしてMi Band 3、Mi Band 4と買い換えていっても同じアプリでそのままデータを継続できるというのが強みですね。


記録を閲覧するだけでなく、バンドの設定もアプリから可能です。
各種機能のオンオフ、通知するアプリの選択、バンドに表示される項目など設定できます。心拍数の設定はバッテリーの持ちにも関わるので必ずチェックしましょう。

盤面デザイン(バンドディスプレイ)の追加・変更もアプリから可能です。デフォルトで数十枚あり、スマホの言語設定を中国語にするとコナンやエヴァンゲリオン、初音ミクのコラボ系が出てきます。

PAI

今回のMi Band 5から追加されたものとして「PAI」があります。これはPersonal Activity Intelligenceの略で、アクティビティの指標となるスコアです。どれだけ運動したかということですね。

Mi Band 5には過去7日間の合計が表示されます。まずは7日で30PAIからはじめ、最終目標として7日間で100PAIを目指します。

実際にやってみると、軽いジョグでも1kmで10PAIくらい溜まっていく感覚でした。なので5km程度の軽いジョグを週に2回やっていれば100PAIは達成できます。運動習慣としてはちょうどいいのではないでしょうか。

ただ、このPAIというか、Mi Band 5の心拍数測定自体が、バンドでワークアウトを記録してるときでないとうまく記録されてないことがあります。前回50PAI獲得したのと同じコースを走っても3PAIくらいしか獲得できなかった、ということが何度もありました。ワークアウトの記録しているときであれば、筋トレ系でも獲得できるようです。

運動習慣を付けるためにはいいと思います。「月曜から日曜」といったものではなく「過去7日間」なので、まんべんなく運動してないと一気に落ちてしまうときがあるので、毎日運動する気になります。

ただ、既に運動習慣がある人にとっては、100PAIも簡単に達成できてしまうでしょうし、運動用にほかの時計を使っているならあまり意味ないかもしれません。PAIを測定するためには心拍数測定の設定を「1分ごと」にしなくてはならず、一番バッテリーを消費する設定です。とりあえず試しでPAIを記録してきましたが、私はバッテリー節約のために今後はオフにするつもりです。

睡眠モニタリング

睡眠記録も自動で記録してくれます。深い睡眠と浅い睡眠のほか、レム睡眠も記録されるようになりました。入眠時刻や起床時刻はあとから編集することも可能ですが、体感としてはけっこう正確です。

私はこの睡眠スコアをチェックするのが毎朝のルーティンになっています。ある時点からスコアの評価基準が変わったのか微妙に得点が上がったのですが、今でも90点以上が目標でなかなか難しいです。

Mi Band 5では昼の睡眠も「仮眠」として記録してくれるようになりました。夜の睡眠に比べると若干精度が良くない気もするのですが、気のせいかもしれません。

バッテリー

バッテリーの持ちは、スペック的にはだいたい14日間とのことですが、使い方によって大分変わってきます。私の場合はだいたい12-13日間くらいです。

これはPAIを記録するために心拍数を1分おきで取っていた場合なので、このあたりを設定変えればもう少し持つと思います。Mi Band 4は普通に20日以上もったので、それに比べると劣ってしまいます。

Mi Bandage』というアプリを使うと、Mi Bandのバッテリー消費状況をグラフ表示で記録してくれます。残り10%を切ると一気に落ちることがあるので、さすがにそれくらいになったら充電した方がいいでしょう。

充電

Mi Band 5では充電部分がマグネット式になりました。このおかげで本体をバンドから外さなくても充電できます。(上の画像では外してます。)2週間に1度程度の充電機会ですが、バンドを外すのは面倒だったのでこの改良はかなり嬉しいです。

充電時間は0%から100%で1時間半から2時間といったところです。

Mi Band 4と比較して良くなったところ、イマイチなところ

Mi Band 5はMi Band 4までと比べると前モデルからの変化が小さく、今回は特に買うかどうか迷ってしまいます。Mi Band 4と比較してMi Band 5で良くなったところ、イマイチだったところをまとめると以下のようになります。

良くなったところ
  • 画面が大きく見やすくなった
  • バンドから外さなくても充電できる
  • 昼寝も記録される
イマイチなところ
  • バッテリーの持ちは若干悪くなった
  • 若干価格が上がった

実際に1ヶ月以上使っていても、やっぱりマイナーアップデートという印象は拭えません。Mi Band 4の完成度が高かったというのもありますが…。

画面の見やすさ、充電方式、昼寝、この3つとバッテリーの持ちが若干悪くなったとでどちらを取るか…といったところでしょう。通知をよく確認する人は、5のほうが2行多く表示できるので変える価値があると思います。通知は見ないけど各種記録を取りたい人は、バッテリーの持ちで4のほうがいいいかな、とも思います。まぁ5でも2週間ほどはもつので十分以上なんですけどね。

個人的には、Mi Band 5に不満があるわけではないけど、4でも十分だったかな、という気持ちです。

まとめ

やっぱりMi Bandは完成度が高いですね。似たような機能のスマートバンドはほかにもたくさんあるのですが、全体的な完成度とバッテリーの持ち、そして以前のモデルから共通して使えるアプリを考えると、やはり一番おすすめといえます。

ほぼ1年に1回のペースで新モデルが出てますし、そういった後継モデルを期待できるというのもポイントです。データもアカウントで保存されてるのでスマホの機種変更でもすぐに移行できます。

Mi Band 4を持ってる方に強くおすすめするほどではありませんが、スマートバンドを使ったことがない方にはおすすめできます。なお、日本版も近日発売される予定なので、今このタイミングでグローバル版を買うことはおすすめしません。買うなら日本版を買いましょう。

参考情報

  • 本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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