以前、Android Debug Bridge(adb)コマンドを使えるようにするためにJava(JDK)とAndroid SDKを導入する方法を掲載しました。なかなか面倒な作業でしたが、実は今はもっと簡単にadbコマンドを利用できるようになっています。ホント簡単すぎて拍子抜けしてしまいます。
以前のJava(JDK)とAndroid SDKの導入方法はこちらから。
Android SDK Platform-Toolsをダウンロード
今まではadbコマンドを使うのに必要なツールはAndroid SDKの中に入っていたのですが、今はその一部だけがダウンロードできるようになっています。
⇒SDK Platform Tools Release Notes | Android Studio
Downloadのところにある、各OSごとにあるリンクをクリックしてファイルをダウンロードします。私の場合はWindowsなのでSDK Platform-Tools for Windowsでした。
利用規約が出てくるので、一通り読んで、チェックして、ダウンロードボタンをクリックします。
ダウンロードしたファイルを展開
platform-tools-latest-windows.zipという圧縮ファイルがダウンロードできるので、圧縮ファイル(zip)を展開できる適当なツールで展開します。
解凍したファイルの中身はこんな感じです。
cドライブ直下など、適当なわかりやすいところに移動しておくといいでしょう。
パスを通す
ADBコマンドを使えるようにするには「パスを通す」という作業が必要です。これは前のときと同じ作業です。
まずはスタートボタンを右クリックして出てきたメニューから「システム」を選択。
表示されたウィンドウの「システムの詳細設定」をクリック。
(この画面ではなくWindowsのバージョン情報が表示された場合は、そのウィンドウの右のほうに「システム情報」という文字があるので、それをクリックするとこの画面になります。)
システムのプロパティウィンドウの「環境変数」をクリック。
システム環境変数のPathという項目を選択し、「編集」をクリック。
環境変数名を編集から「新規」をクリック。
ダウンロードした「platform-tools」の場所を入力してOKをクリック。これでパスが通ります。
platform-toolsの場所は、そのフォルダのアドレスバーをクリックすると選択されるので、それをコピーして貼り付ければ簡単です。
adbの確認
ちゃんとパスが通っているか確認してみましょう。
スタートボタンを右クリックして「コマンドプロンプト」を起動します。
そして「adb」と入力してEnterキーを押してみてください。
ズラズラズラーっと出てくればOKです。パスが通っていないときは「’adb’は内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチファイルとして認識されていません。」と表示されます。その場合はもう一度パスで入力した値を確かめてみましょう。
これでADBコマンドを使う準備ができました。
これまで紹介したadbコマンドを使うワザ
adbコマンドを使ってできることはいろいろあります。その中でもいくつかをこれまでに紹介しています。今まで導入が難しいと思っていた方も、今回の方法なら簡単に導入できると思います。ぜひ挑戦してみてください。
- Xperiaの内部ストレージ使用量が75%超で出てくる「SDカードへデータ転送」通知を非表示にする
- Xperia XZ F8332でアプリをSDカードに移動させる方法(内部ストレージ化の必要なし)
- 日本語が入ってない海外端末を『MoreLocale 2』で日本語化する方法
- Android 7.0 Nougatでアプリをウィンドウ化する「フリーフォームモード」を試す
- ADBコマンドでDPIを変更-KIWAMIのデカすぎる表示を小さく、領域を広くする
- Xperia X Compactでアプリを無効化-ADBコマンドでスマホから無効化できないアプリも無効化
ただし、adbコマンドを使って内部をいじることは通常の使用からは外れた行為です。それに伴ったリスクがあることは理解しておきましょう。