端末代が込みになった格安SIMのプランまとめ 実質価格によりMNOと似た販売方式に

毎月のスマホ代が安くなるという評判で格安SIMが注目を集めていますが、に乗り換えたユーザーの中では「SIMフリー端末の購入費用や通話料が掛かって期待したほど安くならなかった」と思う方もいるようです。

最近では端末や無料通話がセットになったプランが登場していることをご存知でしょうか。今回は端末がセットになった格安SIMのプランをご紹介します。

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UQ mobile「ぴったりプラン」

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UQ mobileとUQ WiMAXが合併して出来たぴったりプランは1,980円で2GBのデータ通信と無料通話がセットになったプランです。無料通話が多めに付いているので通話料が気になる方にオススメ。

今UQ mobileを申し込むと最大12ヶ月間ぴったりプランの月額料金から1,000円引きされて1,980円から使えます。13ヶ月目以降は2,980円からになるので少々割高になります。

また、W増量特典で無料通話とデータ通信量が最大24ヶ月間2倍になります。ぴったりプランでは基本データ容量に加えて追加データチャージ料金の割引が付いてきます。

ぴったりプラン ぴったりプラン+たっぷりオプション
月額料金 2,980円→1,980円(最大12ヶ月) 3,980円→2,980円(最大12ヶ月)
無料通話 1,200円分 / 最大30分
→2,400円分 / 最大60分(最大24ヶ月)
2,400円分 / 最大60分
→4,800円分 / 最大120分(最大24ヶ月)
通信速度 下り最大150Mbps
制限速度 下り最大0.3Mbps
データ通信量 1GB+1GB=2GB(最大24ヶ月) 3GB+3GB=6GB(最大24ヶ月)
最低利用期間 課金開始日を含む月を1ヶ月目として25ヵ月間
解約金 9,500円

取り扱い端末

iPhone5s arrows M02 KC-01
端末アシスト加算料 2,100円 1,450円 1,240円
マンスリー割(24ヶ月) -1,400円 -1,450円 -1,240円
実質負担金 700円 0円 0円
2年間合計 16,800円 0円 0円

UQ mobileでマンスリー割が適用される機種はiPhone5s、arrows M02、KC-01の3機種。今さらiPhone5sか…と思いますが意外にも結構売れているようです。

2年間満期まで契約するとiPhone5sは実質16,800円、arrows M02とKC-01は実質0円です。

FREETEL「プレミアムバリュープラン(0円スタートプラン)」

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FREETELのプレミアムバリュープラン(0円スタートプラン)はFREETELスマートフォンと無料通話とデータ通信量に加えて、PREMIUM補償・データ復旧サービス・SDカード32GB付属のプラン。キャリア販売に近い保障やデータ復旧サービスはSIMフリースマホにも需要がありそうですね。

無料通話の時間が長く見えますが、FREETELでんわを利用した通話分のみ対象です。UQ mobileでは通常の音声通話が定額なので注意。

プランXS プランS プランM プランL プランXL
月額料金 1,880円 2,280円 2,880円 3,830円 6,230円
無料通話※1 15分 30分 60分
通信速度 下り最大150Mbps
制限速度 下り最大0.2Mbps
データ通信量 1GB 3GB 5GB 10GB 20GB
最低利用期間 なし
解約金 なし

※1:FREETEL通話アプリ「FREETELでんわ」を利用した通話分が対象。

取り扱い端末

REI KIWAMI MUSASHI MIYABI
端末代金 1,300円 1,770円 1,102円 880円
0円スタート割(12ヶ月) -800円 -800円 -800円 -800円
実質負担金(12ヶ月) 500円 970円 302円 80円
2年間合計 21,600円 33,000円 16,848円 11,520円

取り扱い端末はFREETELが製造・販売しているREI、KIWAMI、MUSASHI、MIYABIの4機種。0円スタート割を適用すると初年度に限り毎月800円が割引されます。13ヶ月目以降は割引が無くなり端末代金がそのまま月額料金に加算されます。

楽天モバイル「コミコミプラン」

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楽天モバイルのコミコミプランは最新のスマートフォンと2GBもしくは4GBのデータ通信量と楽天でんわの無料通話が付いたプラン。他社とは違い基本料金や端末の分割代金などが全てセットになったプランです。シンプルで分かりやすい料金プランになりますが、プランや端末を自由に選べないのは不満です。

ここでは端末の分割代金を分かりやすくするため、あえて月額料金と端末代金を分けています。コミコミプランの価格は初年度の割引と端末の分割代金が相殺された3年目以降の価格を元に掲載しています。

コミコミプランS コミコミプランM コミコミプランL
対象端末 BLADE E01 P9 lite arrows M03
月額料金 2,446円 2,230円 2,613円
無料通話 5分※1
通信速度 下り最大225Mbps
制限速度 下り最大0.2Mbps
データ通信量 2GB 2GB 4GB
最低利用期間 24ヶ月
解約金(コミコミプラン)※2 12,000円
解約金(楽天でんわ)※2 12,000円

※1:楽天でんわ5分かけ放題オプションを利用した通話分が対象。
※2:楽天でんわ5分かけ放題オプションを解約後、時間が経過してから楽天モバイルを解約した場合、契約解除手数料の発生は1回のみ。

取り扱い端末

BLADE E01 P9 lite arrows M03
端末代金 534円 1,250円 1,367円
初年度割引 -1,100円 -1,000円 -1,000円
実質負担金(12ヶ月) -566円 250円 367円
2年間合計 -384円 18,000円 20,808円

取り扱い端末はBLADE E01、P9 lite、arrows M03の3機種。BLADE E01のみ実質マイナス価格になります。端末価格が元から安く設定されており、初年度の割引も100円だけ多いです。

プランがシンプルになった反面、端末の実質価格表記によって分かりにくくなった

これまでもMVNO事業者では端末とSIMのセット販売は行っていましたが、あくまでもSIM単体の料金+本体分割代金という形式で分けて考えていました。

今回紹介した端末代が込みになったプランは毎月いくらで持てるのか明確になったものの、基本料金と通話無料オプション代、端末代金それぞれの価格が不明瞭になってしまったという印象があります。

つい最近、ちょうど知り合いに端末セットで購入したいと相談を受けて「こんなプランも出ているよ」と紹介してみたのですが、私の説明が不十分だったのか話がややこしくてあまり理解してもらえませんでした。

実店舗によるサポートが必要

キャリア販売では店舗で契約すると、手続きの際に店員さんがイチから資料や口頭で分かりやすく説明してくれます。ただでさえ説明が難しいMVNOとSIMフリー端末のセット販売の話が実質価格や2年契約によってもっとややこしくなりました。

MVNOでは通信キャリアと端末を自由に組み合わせて使えるのが魅力だと感じていたので、キャリアと同じような2年縛り・端末の実質価格表記はあまり良くないと思っています。総務省はキャリアのことばかり厳格に取り締まっていて、こういう格安SIMの方は問題視していないのでしょうか。

「自社のSIMを長く使ってもらいたい。」という気持ちはよく分かりますが、いつ通信品質が悪化してもおかしくないMVNO回線を2年間も同じ会社を使い続けるのは厳しいかもしれません。最後のまとめが長くなりましたが、この販売形式を浸透させるには実店舗をもっと増やして契約までサポートを行うべきだと感じます。

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