Android 10 のダークテーマは本当にバッテリー節約になるのか、一応実験してみた

Android 10からOSレベルで正式採用となった「ダークテーマ」は、その名の通り黒基調で夜でも見やすい配色であるとともに、バッテリーの消費を抑えるとも言われています。

本当にダークテーマでバッテリーの節約になるのか、なるとしてどれくらいなのか、3台のAndroid 10スマートフォンを使って実際に試してみました。

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実験方法

  • Android 10にアップデートした「Pixel 3」「Pixel 3a」「Essential Phone」の3台を使い、通常テーマとダークテーマそれぞれでPlayストアのトップページを12時間表示し続け、バッテリー残量を記録しました。
  • 実験時間は24時間離れていますが、スマートフォン自体の設定等はダークテーマに変更した以外は変えていません。
  • 画面消女』を使い画面が消灯しないようにし、『Battery Log』でバッテリー残量を記録しました。

できれば複数回の試行を重ねたほうがいいだとか、日や時間が違えば同条件ではないだとか、何も操作しないのは普通ではないだとか、細かいことをあげればきりがないですが、ざっくりした調査です。私にはざっくりでいいんです。

実験結果

「Pixel 3」「Pixel 3a」「Essential Phone」それぞれで結果を載せます。なお、Pixel 3とPixel 3aは有機ELディスプレイで、Essential Phoneは液晶ディスプレイです。予想としては有機ELのPixel3/3aは節電効果がありEssential Phoneは特に意味ない、です。

Pixel 3の場合

Light Dark
0時間後 100% 100%
2時間後 86% 87%
4時間後 74% 76%
6時間後 60% 65%
8時間後 47% 54%
10時間後 34% 43%
12時間後 19% 32%

Pixel 3の場合

Light Dark
0時間後 100% 100%
2時間後 90% 92%
4時間後 81% 84%
6時間後 71% 76%
8時間後 61% 68%
10時間後 50% 60%
12時間後 41% 51%

Essential Phoneの場合

Light Dark
0時間後 100% 100%
2時間後 88% 88%
4時間後 75% 76%
6時間後 62% 64%
8時間後 47% 49%
10時間後 34% 36%
12時間後 19% 22%

まとめ

はい、まぁ予想通りでしたね。有機ELのPixel 3とPixel 3aはどちらもダークテーマのときのほうがバッテリー残量が明らかに多いです。液晶のEssential Phoneは若干の差がありますが、まぁ誤差の範囲内でしょう。

というわけで、今回の結果は…

ダークテーマはバッテリー消費を抑えるのにも役立つ(有機ELディスプレイなら)

と言えるでしょう。

…ただ、その効果がどれくらいかというと、12時間で10~13%の違いです。まぁ大きいかもしれないですけど、画面つけっぱなしでこの差ですからね。1時間に1%の違い程度です。1日にスマホ、何時間使ってますか?そのうちダークテーマに対応したアプリの使用時間は?

実際の使用環境では、気にするほどの差は出ないと思います。ダークテーマは「バッテリーを抑えるため」というよりも「目に優しいから」という理由や配色の好みで使ったほうがいいでしょう。夜の室外など暗い場所ではダークテーマのほうが見やすいですからね。

時間でダークテーマと通常を自動切り替えできたらいいんですけどね。そういうアプリが出てくれると嬉しいのですが、どうでしょうね。

参考情報

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

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スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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