Pixel 3a レビュー:「私の理想のミドルレンジ」を問いかける、優秀だけど足りないものもあるスマホ

|

GoogleのPixel 3の廉価版、Pixel 3aを使い始めて1週間ほど経ちましたので、レビューを書いていきます。簡単に言えば、あぁこれこそミドルレンジモデルだな、と感じるような、いい意味で「標準」といえるスマートフォンです。

Google Pixel 3a

価格:48,600円(2019/5/26時点)
  • けっこう優秀なSnapdragon 670搭載
  • Pixel 3と変わらない、素晴らしいカメラ
  • バッテリーの持ちが改善され、常用に問題なし
  • Qiワイヤレス充電に対応してない
  • 若干のサイズやベゼルの野暮ったさ

Pixel 3a

Pixel 3aは2019年5月のGoogle I/Oにて発表されたPixelシリーズの新しいモデルで、約半年前に発売されたPixel 3の廉価版のような位置づけです。サイズ違いのPixel 3a XLという機種も同時発表されていますが、この記事ではPixel 3aのみ扱います。

SoCにSnapdragon670を搭載し、RAMは4GBで内部ストレージは64GB、MicroSDカードには対応していません。ディスプレイは5.6インチのFHD+(2220 x 1080)で有機ELを採用しています。バッテリーは3,000mAhで18W急速充電にも対応。対応バンドも広く、日本でもドコモ・au・ソフトバンクのどの回線でもしっかり使えます。全体的に見てミドルレンジ上位に入る性能を持ちます。

価格は販売店により異なりますが、Google公式ストアでは48,600円となっており、スペック等から考えると安く感じます。

その他、主なスペックは以下のとおりです。

OS Android 9 Pie
CPU Snapdragon 670
RAM 4GB
ストレージ 64GB
外部メモリ なし
ディスプレイ 5.6インチ (2220 x 1080)
カメラ 背面カメラ 12.2MP(デュアル ピクセル)
前面カメラ 8MP
バッテリー 3,000mAh
急速充電
サイズ 151.3 x 70.1 x 8.2 mm
重量 147g
対応バンド GSM / EDGE クアッドバンド(850、900、1,800、1,900 MHz)
UMTS / HSPA+ / HSDPA: 対応バンド 1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
LTE: 対応バンド 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 8 / 12 / 13 / 17 / 18 / 19 / 21 / 26 / 28 / 38 / 41
カラー Clearly White, Just Black, Purple-ish
Wi-Fi 2.4 GHz + 5 GHz 802.11 a/b/g/n/ac 2×2 MIMO
Bluetooth Bluetooth 5.0
おサイフケータイ 対応

Pixel 3とよく似てるが細かくは違う外見

今回購入したカラーはClearly Whiteです。パッと見のデザインはPixel 3とほぼ同じで、一緒に持ち歩くと一瞬どちらがどちらかわからなくなります。

イヤホンジャックがあったり、スピーカーやSIMスロットの位置が違うなど細かいところでの違いはあります。背面はポリカーボネートで高級感は感じられませんが、つや消しの落ち着いた滑らかさを感じます。

持ってみると若干「幅」を感じます。横幅70.1mmなのでそう大きいわけでもなく、一昔前の5インチ端末くらいの感覚でしょうか。(なので持ちにくいというわけではありません。)ベゼルがもう少し狭ければ、スマートという印象になったかもしれません。

ベンチマークはそれなりに優秀な結果

『AnTuTu Benchmark』『Geekbench 4』『3DMark』の3つのベンチマークアプリを使ってみました。



AnTuTuの結果は158,047点、Geekbench4の結果はシングルで1616点、マルチで5172点、3DmarkはSling Shot Extreamで1630点でした。
似た点数のほかのスマホと比べると以下の通り。

Antutu Geekbench 3DMark
Single Multi
Pixel 3 285757 2375 8378 4701
Xperia XZ 158603 1706 3813 2279
Pixel 3a 158047 1616 5172 1630
Xperia X Performance 144134 1608 3487 2186
AQUOS R compact 127141 1628 4560 1318

Pixel 3aはSnapdragon 670搭載です。Snapdragon 845搭載のPixel 3には大きく及びませんが、Snapdragon 820搭載のXperia XZやXperia X Performanceとは似たようなものです。Snapdragon 660搭載のスマホが13万点程度なので、それより2,3万点上回っている感じです。

実際にPixel 3aを使っていても特になにか引っかかったり、処理能力が足りないことを感じることはありませんでした。まぁ私はほとんどゲームもやらないですし、元々Snapdragon 660程度で十分な人間ですので、ハイスペックを要求するゲームやハイエンドに慣れすぎた方には物足りないかもしれません。

このほかのスマホのベンチマークも集めて以下のページにまとめてあります。他の機種とPixel 3aで比較できるので、こちらも参考にしてください。
ベンチマーク結果まとめ

弱点が改善されたようなバッテリーの持ち

Pixel 3aを使っていて、一番良い方向でのPixel 3との違いを感じたのはバッテリーです。Pixel 3のバッテリーはお世辞にも良いとは言えず、ちょっとお出かけするときはモバイルバッテリー必須でした。それがだいぶ改善されています。

客観的に、ベンチマークアプリで調べてみると以下の通りでした。

Geekbench PCMark
Pixel 3 3140 6h54min
Pixel 3a 4580 9h19min

GeekbenchとPCMarkのどちらでもPixel 3aはPixel 3の1.5倍近いスコアを出しています。実際に使っていても同じくらいの感覚です。Pixel 3aのバッテリーは普通に使えるだけの容量ともちの良さがあります。

Pixel 3と同等の素晴らしいカメラ

カメラについては、Pixel 3にあった画像処理専用チップのPixel Visual CoreがPixel 3aには搭載されていません。また、前面カメラはシングルで視野角が84°(Pixel 3は広角で97°)という違いがあります。

なのですが、(少なくとも背面カメラに関しては)Pixel 3aはPixel 3と同等の写真が撮れます。夜景モードを含め、いくつか比較してみましょう。(クリックで拡大します。)


左:Pixel 3 右:Pixel 3a
左:Pixel 3 右:Pixel 3a
左:Pixel 3 右:Pixel 3a
夜景モード
左:Pixel 3 右:Pixel 3a

よくよく比べてみれば僅かな違いはあるのですが、ほとんど誤差のようなもので、Pixel 3とPixel 3aは同じような写真が撮れます。処理にかかる時間も、体感的にはほとんど変わりません。良くも悪くも、ですが。

ほかにもいくつか写真を載せておきます。

Pixel 3同様、非常に優秀なカメラです。室内での撮影は自分で明るさを少し調整したほうがいいと思いますが、たいてい満足できる写真になります。ポートレートモードもバッチリ「使える」機能ですし、それを使っていると自分が写真うまくなったような気さえします。

実際に撮影した写真をGoogleフォトにアップしてあるので、興味ある方はご覧ください。

無駄のない、標準的なAndroid

ホーム画面とプリインアプリ

Pixel 3aはGoogle純正だけあって、余計なアプリも(ほとんど)入っておらず、シンプルです。ホーム画面もデフォルトで置いてあるものは少なく、自分でカスタマイズしていってください、といった印象。

設定画面とストレージ、メモリ

設定はど標準のAndroid 9です。ストレージは初期状態で64GB中の約20%を使っていました、メモリはだいたい60-65%程度をいつも使っているようです。

ごく標準的なAndroid 9

Pixel 3にあったDigital Wellbeingや自動調整バッテリーといった機能はPixel 3aにも受け継がれています。

Pixel 3aは中身を見るとかなりシンプルです。まぁそれはPixelシリーズすべてにおいて言えるのだとは思いますが。悪く言えば面白みがないのかもしれません。でもAndroidはやっぱりこれが使いやすいと思います。

多くの人には十分、でもあと○○があれば…

Pixel 3aはPixel 3の廉価版として登場しました。Snapdragon670搭載でスペックもベンチマークのスコアもそれなり、カメラはPixel 3相当で夜景もちゃんと撮れる。最新のGoogle端末なので今後のアップデートも期待できるし、大きな弱点の無いスマートフォンと言えるでしょう。

ただ、それでもPixel 3から削られた部分はいくつもありますし、細かく見ていけば「これがないのがキツイ」「あとこれがこうなれば最強なのに」といったポイントが見つかってしまいます。それは人によって違うのでしょうが、以下のようなものが考えられます。

  • ワイヤレス充電ができない
  • 防塵防水機能がIP52と、Pixel 3のIP68からかなり劣る(特に防水性能)
  • 微妙に横幅がありベゼルが(比べれば)太い
  • USBがType-CだがUSB 2.0
  • シングルSIM
  • ストレージが64GBしかない
  • MicroSDカードが使えない

けっこうたくさんありますね。これらを削ってるからこそ48,600円という値段にできているわけです。

デメリット的なものをいくつか挙げましたが、それが全部自分にとってのデメリットかどうかは人によります、ワイヤレス充電は全く使わない人には関係ないですし、シングルSIMなのも、SIMを1枚しか契約してない人にはそれで十分です。

自分にとって何が必要なのかは人によって異なりますし、Pixel 3aを使って不満に思うことがあれば、それこそ自分の求めるもの、譲れないものだと気づくことができるでしょう。私の場合はワイヤレス充電できないのが若干面倒で、あとは持った感触がやはりPixel 3ほどのスマートさがないところは残念です。

Pixel 3aは必要十分以上のスマートフォンだと思いますが、自分が求めるものはなにか、自分に合ったスマホはなにか、というものも考えさせてくれるスマホだと感じます。その結果、次のスマホをハイエンドにするのもいいでしょうね。

まとめ:多くの人にオススメできる優秀なスマホ

Pixel 3aはいくつかの弱点はあるものの、大まかに見ればかなり優秀なスマートフォンです。とくに何かしらのこだわりがなければ、十分な性能を持っています。

Pixel 3とPixel 3aは2倍くらいの価格差があります。ですが、ほとんどの人にはPixel 3aで十分なので、この価格差であればPixel 3aがいいのではないかと思います。もっとも、先に書いたように省かれている部分はたくさんあるので、それらが自分にどれだけ必要なのか、というのを考える必要はありますね。

Pixel 3との比較をなしにしても、48,600円という価格でこれだけまとまったスマートフォンは十分に「アリ」だと思います。スマホを何年も使っている人にもそうですが、私としては「初めてのスマホ」としてもPixel 3aを使ってほしいですね。安くても性能の低いローエンドスマートフォンでは、Androidスマホの楽しさは味わえませんから。

Pixel 3a、このスマホは良いですよ。最大公約数的に多くの人にとって「使えるスマホ」となっています。

Google Pixel 3a

価格:48,600円(2019/5/26時点)

Random Posts

Material Notification Shade:通知領域をOreoやNougat、P風に置き換えるアプリ
KLWPで作り始める時に便利なテンプレート的プリセット「sotai」
You’ve Got a Friend in ME【ホーム画面コンテスト2017】
安定のラスタバナナ!AQUOS R2 compact SH-M09用 反射防止 薄型TPUフィルムを購入
HUAWEI nova3 をどこで買えばいいのか、MVNOやオンラインショップの価格をチェック
KLWPで表示画像を切り替えて数コマアニメを作ってみる
ZenFone 5 (ZE620KL) レビュー:大きさと持ちやすさは気になるが、十分満足できる新しいZenFone
EDGE WALLPAPER:Galaxyのエッジスクリーンのような壁紙を作るアプリ
Holo Droid Free:近未来風サイバーな雰囲気でデイバイス情報を表示するライブ壁紙
夜明け前 【あなたのホーム画面見せてください 2018】
Xperia X Performance 購入:見慣れぬメッセージに少しだけ戸惑う、少しだけ
Android 9 Pie 正式版配信開始!Pixel端末のほか、Essential Phoneにもさっそく配信!
AQUOS sense plus SH-M07 レビュー:持ちやすく使いやすいけど目立たない、地味系優等生なスマホ
「OK, Google. エアコンをつけて」音声でエアコンと照明をコントロールできるようにしてみました
Pixel 3 開封の儀:シンプルでさりげないポップさを持った今のGoogleらしさが見える新しいスマートフォン