格安SIM (MVNO) 速度比較 : 2018年5月その1 やはり安心できるのはUQとワイモバイル

MVNO・格安SIMの定期速度測定、2018年5月編その1です。

キャリアに比べて通信料金が安くて人気な「格安SIM」ですが、その種類によって速度や使いやすさ、機能は異なってきます。その中でも最もわかりやすく比較できる重要なものが「速度」です。orefolderでは月に2回、主だったMVNOのSIMをスピードテストアプリを使って実際に速度を比較しています。あくまで個人レベルでの測定になりますが、格安SIM選びの参考になれば幸いです。

今回の測定に使用したSIMは20種類です。

ざっくりしたまとめ

このあとの記事は長いので、先にざっくりとまとめておきます。面倒な人はここだけ読めばOKです。

  • 通信の最適化や帯域制御で話題になったが、やはりSpeedtest.netと4Gmarkの結果に差がある
  • UQモバイルはどちらでも速く、通信の最適化もやっていないので安心か?
  • ドコモ系はあいかわらず五十歩百歩

測定方法

測定は以下のようにして行いました。

日時 2018年5月8,9日(8日12時・18時、9日8時・12時の4回実施)
場所 茨城県つくば市
測定アプリ Speedtest.net
4Gmark
測定方法 SIMごとに3回ずつ測定し、その平均を値とする。それとは別に昼に4Gmarkでのフルテスト
使用端末とSIM BIC SIM…Galaxy S8
イオンモバイル1…Desire 626
イオンモバイル2…arrows Be
LINEモバイル…Xperia X Compact
OCN…AQUOS R Compact
BIGLOBE…nova lite 2
NifMo…ZenFone Max Plus (M1)
楽天モバイル…OnePlus 5T
b-mobile…Wiko View
DTI SIM…P9
ロケットモバイル…ZenFone 3(黒)
nuroモバイル…Z3 Compact
mineo-D…Essential Phone
mineo…P10 lite
UQ-mobile…AQUOS serie mini
IIJmio(A)…ZenFone Go
BIGLOBE…ZenFone 3(白)
ワイモバイル…Robin
nuroモバイル(S)…Xperia XZ
b-mobile S…Nexus 5X

測定の正確さや意義について

さすがに端末1台で20枚のSIMを入れ替えするのは困難なので、複数の端末を使っています。違う端末を使っては比べる意味が無いとお考えの方は、そういうものとして見てください。

また、測定用アプリや測定環境など、もっと正確なものがあると考える方もいらっしゃるでしょうが、ある程度の妥協を重ねて今の形になっています。これらについても、意味が無いとお考えの方はそういうものとして見てください。
(基本的に、多くの人が使っていて自分の場合と比べやすく、またパッと見で分かりやすいものを選んでます。正確性などを考えればもっとやり方はありますし、そうやっているサイトもほかにたくさんあります。ぜひそういったより正確なデータもご覧ください。)

測定アプリについて

現在は『Speedtest.net』と『4Gmark』の2つのアプリを使って測定しています。『Speedtest.net』は広く使われているメジャーな測定アプリです。しかし、このアプリだけだと実際の利用における体感速度と離れた結果が出る格安SIMが出てきました。

『4Gmark』のフルテストはYouTube動画やウェブページなどの読み込みをテストに組み入れており、より実際の使用環境に近い形でのテストが可能です。ただし通信量も多いので、当サイトの測定では『4Gmark』は昼に1回のみ行っています。

朝:8時20分~30分ごろ

DOWN (Mbps) UP (Mbps) PING (ms)
IIJ-D 0.69 4.04 89.0
イオンモバイル1 1.39 1.46 121.3
イオンモバイル2 4.92 3.53 37.3
LINEモバイル 7.35 5.15 68.3
OCN 4.62 1.32 59.0
BIGLOBE-D 6.15 2.83 69.0
NifMo 5.82 4.56 57.0
楽天モバイル 1.60 2.70 46.7
b-mobile 7.08 2.51 37.7
DTI SIM 22.27 2.02 37.0
ロケットモバイル 17.97 3.78 60.7
nuroモバイル 6.19 3.49 82.0
mineo(D) 2.31 5.76 85.3
mineo(A) 2.23 5.10 81.3
UQ mobile 35.13 9.65 24.7
IIJ-A 1.28 5.59 101.7
BIGLOBE-A 4.48 1.97 31.0
ワイモバイル 8.36 3.35 21.0
nuroモバイルS 1.08 3.65 75.7
b-mobile S 33.10 8.03 33.0

朝は通勤時間帯ということもあり比較的混雑する時間帯です。
ですが最近は各社ともこの時間帯の速度が上がっており、多くの格安SIMで問題ない速度が出ています。3Mbps以上出ていれば特に不満なく通信できていることでしょう。

最近は昼のドコモ系の結果が散々で差が殆どありませんが、朝ならばその差もわかりやすくなります。見るべきはこの時間帯なのかもしれません。

昼:12時20分~30分ごろ

DOWN (Mbps) UP (Mbps) PING (ms)
IIJ-D 0.44 2.99 100.3
イオンモバイル1 0.40 2.61 111.3
イオンモバイル2 1.21 4.57 38.7
LINEモバイル 1.66 7.20 97.0
OCN 0.68 3.69 92.7
BIGLOBE-D 0.33 2.62 67.3
NifMo 0.62 7.36 58.3
楽天モバイル 0.60 2.40 42.7
b-mobile 10.58 1.53 82.3
DTI SIM 4.17 7.41 32.7
ロケットモバイル 0.65 5.96 89.0
nuroモバイル 0.42 6.38 148.3
mineo(D) 0.55 1.51 94.7
mineo(A) 0.75 1.63 80.7
UQ mobile 30.57 7.25 26.0
IIJ-A 0.45 3.27 97.7
BIGLOBE-A 0.59 2.14 93.0
ワイモバイル 8.11 4.03 21.0
nuroモバイルS 0.41 2.83 130.3
b-mobile S 22.87 10.40 98.0

平日の昼は、一番速度が落ち込む時間帯です。ここは速いSIMと遅いSIMがはっきり分かれますね。
スマホを使う時間帯は人それぞれですが、お昼休みの時間帯に使うことが多いのなら、この時間帯での速度を重視するといいでしょう。

夕方:19時20分~30分ごろ

DOWN (Mbps) UP (Mbps) PING (ms)
IIJ-D 1.40 2.52 103.3
イオンモバイル1 1.28 1.83 115.7
イオンモバイル2 14.97 3.65 35.0
LINEモバイル 3.21 2.17 69.0
OCN 1.95 4.11 57.7
BIGLOBE-D 1.74 3.95 68.7
NifMo 6.03 5.49 44.3
楽天モバイル 1.25 0.98 40.0
b-mobile 9.71 1.46 40.3
DTI SIM 5.82 10.43 37.3
ロケットモバイル 7.95 1.46 78.7
nuroモバイル 4.00 4.24 126.0
mineo(D) 2.66 3.56 86.0
mineo(A) 1.98 1.96 81.0
UQ mobile 30.50 8.95 27.7
IIJ-A 1.46 1.11 91.7
BIGLOBE-A 3.43 3.94 44.0
ワイモバイル 16.33 3.40 31.0
nuroモバイルS 1.36 2.07 94.7
b-mobile S 25.45 15.40 18.5

この時間帯もやはり速度が出ません。だいたい昼と同じような傾向でそれよりは良くなっている感じです。

時間帯別グラフ

DOWN 8時 12時 18時
IIJ-D 0.69 0.44 1.40
イオンモバイル1 1.39 0.40 1.28
イオンモバイル2 4.92 1.21 14.97
LINEモバイル 7.35 1.66 3.21
OCN 4.62 0.68 1.95
BIGLOBE-D 6.15 0.33 1.74
NifMo 5.82 0.62 6.03
楽天モバイル 1.60 0.60 1.25
b-mobile 7.08 10.58 9.71
DTI SIM 22.27 4.17 5.82
ロケットモバイル 17.97 0.65 7.95
nuroモバイル 6.19 0.42 4.00
mineo(D) 2.31 0.55 2.66
mineo(A) 2.23 0.75 1.98
UQ mobile 35.13 30.57 30.50
IIJ-A 1.28 0.45 1.46
BIGLOBE-A 4.48 0.59 3.43
ワイモバイル 8.36 8.11 16.33
nuroモバイルS 1.08 0.41 1.36
b-mobile S 33.10 22.87 25.45

nuroモバイル S, mineo-A, IIJ-A

もう1つ、4GMarkの結果をみてみましょう。

昼:4Gmark結果

POINT DOWN
(Mbps)
UP
(Mbps)
PING
(ms)
YouTube
(s)
WEB
(s)
IIJ-D 219 0.4 6 97 TO 11.03
イオンモバイル1 79 0.5 1.6 112 TO 11.76
イオンモバイル2 114 0.3 3.8 39 TO 13.57
LINEモバイル 257 0.4 0.7 114 24.18 6.78
OCN 337 0.3 3.5 76 TO 9.24
BIGLOBE-D 36 0.1 3 TO TO TO
NifMo 492 0.4 1.6 166 7.47 8.68
楽天モバイル 255 0.2 2.1 39 TO 9.38
b-mobile 1087 3.6 0 50 TO 4.72
DTI SIM 954 1.0 3.8 49 7.37 10.59
ロケットモバイル 424 0.7 2.3 89 TO 8.21
nuroモバイル 15 0.3 7.4 151 TO 14.29
mineo(D) 36 0.2 6.8 75 TO 13.08
mineo(A) 0 0.3 6.2 108 TO TO
UQ mobile 12630 21.5 7.4 41 8.84 5.99
IIJ-A 77 0.5 1.3 117 TO 6.82
BIGLOBE-A 895 0.9 2.8 40 33.08 7.85
ワイモバイル 11031 20.3 4.2 64 3.76 4.49
nuroモバイルS 34 0.3 2.2 182 TO TO
b-mobile S 1244 3.5 7.5 303 TO 5.47

4Gmarkでは通常のスピードテストのほかにYouTube動画や各種ウェブサイトを読み込んでそれをポイントに反映させます。表中の「TO」はタイムアウトの略で、時間内に読み込み完了できなかったことを示します。昼の時間帯にYouTube動画を読み込みできたドコモ系SIMは少なく、ここがポイントに大きく響いているようです。

なお、この4GMarkでもその値が絶対なわけではないので、適当に考えていたほうが良いとは思います。YouTubeがTOになるかならないかでもだいぶポイント変わりそうですし。ここ数ヶ月測定してみて、お昼のポイントが4桁に届けばちゃんと使える、500以下は使えたもんじゃない…くらいの感覚で捉えています。(3桁のポイント内での優劣は誤差のようなものです。あてにはなりません。)

UQ mobile, IIJ-D, ワイモバイル

今おすすめできるSIM

やはり速さを見るのであればUQ mobileがいいと思います。安定して速いのをずっと維持していますからね。ただし、「auの中古端末を白ロムで購入してそれをauショップでSIMロック解除」というのはできなくなりました。(購入者本人でなければならない)
このあたりがあるので、UQ mobileでの運用はちょっと面倒になった感があります。

ドコモ系は…うーん…今はもう何とも言えないですね。速度は判断の材料にならない感じです。朝や夜で速いSIMもありますが、昼はどれも同じようなものですし、この程度なら毎回上下しているので決定的ではありません。昼の混雑時間帯の速度は諦めて、速度以外の面での特典や機能に注目したほうがいいでしょう。

エンタメ重視ならBIGLOBEモバイル

YouTubeやAbemaTV、Google Play MusicにSpotifyなど、動画や音楽を外でも楽しみたいのなら、BIGLOBEモバイルをオススメします。
これらエンタメ系サービスのデータ使用量がカウントフリーになる「エンタメフリーオプション」が魅力的です。音声通話SIM利用の場合は月額480円(税別)、データSIM利用の場合は月額980円(税別)で利用できます。

最近「通信の最適化」が再び話題となりました。BIGLOBEモバイルも通信の最適化を行っていますが、比較的簡単に最適化しない方法(専用のAPN設定)が公式に案内されています。選べるのはいいことです。

LINEがイチバン!ならLINEモバイル

外での通信の殆どがLINEなら、やっぱり格安SIMもLINEモバイルがオススメです。
月額500円~でLINEのデータ通信がカウントフリーになるプランがあります。データ容量は1GBと少ないですが、LINEがほとんどならこれでいいかも?データ容量が3GB、5GB、7GB、10GBと選べて、LINE以外にもTwitter, Facebook, Instagramの通信量がカウントフリーになるプランも月額1110円~あります。
なんだかんだ言って、ドコモ系の中では比較的速い速度を維持しているというのもポイントです。

ユーザーコミュニティや独自機能ならmineo

mineoはほかにはない独自の機能や特徴がたくさんあります。これらの中に自分にピンとくるものがあるなら、オススメです。
機能面では、アプリで高速/低速を切り替える事ができたり、余った容量を次月に繰り越せることはもちろん、以下のようなmineo独自のサービスが用意されています。

  • パケットシェア…繰り越した分の高速データ通信量を家族で分け合えることができる
  • パケットギフト…友達などにメールやLINEでコードを伝えてパケットを分けることができる
  • フリータンク…mineoユーザー全体でパケットをシェアしてそこから毎月1GBまで引き出すことができる
  • チップ…ユーザー同士の交流サイト「マイネ王」で役立つ投稿などでチップとして10MB単位でパケットを送り合う事ができる

ただ、mineoはこの半月ほどでかなり評判を落としています。通信の最適化や帯域制御などによるもので、実際の動作に大きく関わってきます。このあたりをよく調べてから契約したほうがいいでしょう。

色々見て判断を

この記事ではそれぞれの格安SIMの速度を比較していますが、格安SIMの選択の基準は速度だけではありません。なので今どれがオススメかと考えると、絶対にこれ!と言えるものはありません。個々人の使い方によるのではないかと思います。昼間使わなければ、速度がそこまで落ちることもないでしょうし。それよりも各MVNOの施策や機能を見たほうがいいかもしれません。速度比較はあくまで検討するための材料の1つです。

速度的に見れば、格安SIMで速度を重視するならドコモ系以外のほうがいいのかな、と思えるようになってきていますね。まぁau系の中でも差はあるのですが。

MVNOの速度はけっこう浮き沈みがあります。その時々で最新の速度測定結果は把握しておきたいですね。場所などでも変わるものなので、できれば1つの数字に一喜一憂せずに、複数の結果を眺めてなんとなくの各社の傾向を掴んでもらえばと思います。

当サイト以外でも定期的に計測しているサイトがありますので、そちらも参考にしてみてください。

また、こうしたブログ等での計測報告以外でも、独自アプリで自動速度計測して掲載しているサイトもあります。

こちらは毎日1時間ごと(お昼は15分ごと)に計測して公開しています。すごい!

orefolderでは今後も月2回程度で測定していきたいと思っています。

過去1年の速度測定記事は以下からどうぞ。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
 シェアする  ツイートする
PREVIOUS POST
NEXT POST
ANDROID
GIVES YOU
MORE
pocket line hatebu image gallery audio video category tag chat quote googleplus facebook instagram twitter rss search envelope heart star user close search-plus home clock update edit share-square chevron-left chevron-right leaf exclamation-triangle calendar comment thumb-tack link navicon aside angle-double-up angle-double-down angle-up angle-down star-half status