OnePlus 5T レビュー:ハイスペックでトレンドも押さえた、なんでも優秀な期待通りのスマホ

昨年末に購入したOnePlus 5Tのレビューをお送りします。

OnePlus 5TはOnePlus社が2017年に発売したスマホで、廉価ながらハイスペックな端末です。その名称からOnePlus 5のマイナーチェンジ版のようにも見えますが、ディスプレイサイズが18:9になったりディスプレイの不具合の解消、カメラの変更など多くの変更点があります。

メモリとストレージによって2モデル存在し、今回レビューするのはRAMが6GBでストレージが64GBのモデルです。

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どこを取っても優秀なOnePlus 5T

OnePlus 5T 4G Phablet International Version  -  BLACK
OnePlus 5T 4G Phablet International Version – BLACK

ONEPLUS
  • ハイスペックで快適、なのにお手頃価格
  • メタルボディが気持ちいい
  • 18:9のトレンドを押さえたディスプレイ
  • ポートレートモードが自然できれいなカメラ
  • MicroSDには非対応
  • 微妙に大きい
  • 横向きゲームでスピーカーを塞いでしまう

基本的になんでもできる非常に優秀なスマートフォンだと感じました。良くない点については無理やり出したようなものです。大きさについては、横幅75mmなので、確かにちょっと大きいけれどまぁ多くの人には許容範囲でしょうか。Compact系を使っているとかなり大きく感じます。

冒険はないが持ちやすくベターな外観

OnePlus 5Tの外観や同梱物などについては開封の儀の記事で書いていますので、そちらも参考にしてください。

横幅75mmで多少大きいとは書きましたが、普通に片手で持つ分には問題ありません。すべてを片手操作しようとすると、手の小さめな人には難しいと思いますが…。

また、背面が側面に近づくにつれ薄くなるように湾曲しているので、机の上に置いたときなどに持ち上げやすくなっています。もちろん、普通に握った時も持ちやすいですし、厚みを薄く感じます。

トレンドを抑えた18:9のディスプレイ

前モデルにあたるOnePlus 5では16:9だったようですが、このOnePlus 5Tでは18:9の縦長ディスプレイになっています。ベゼルが細いというのも必要になりますが、このサイズでこの画面の表示領域の大きさは、やっぱり良いですね。ゲームなど、まだ対応していないものもありますが、今後はこの画面比率に対応したものが増えてくると思います。

スピーカーの位置には注意

ゲームと言えば、スピーカーの位置には注意が必要です。OnePlus 5Tに限った話ではないのですが、端末の下側面にスピーカーがある機種では、横向きのゲームをやる時に手でスピーカーを覆ってしまうことがあります。そうなると音が良く聞こえなくなってしまうのですが、OnePlus 5Tはどうもその落差が大きい気がします。スピーカー部分以外から音が漏れていない、ということなのかもしれませんが。

横向きにして楽しむ時はイヤホンなどを使ったほうが(迫力も出ますし)いいかもしれません。

スペックとベンチマーク

OnePlus 5TはSoCにSnapdragon835を搭載し、2017年時点ではハイエンドモデルに位置します。大まかなスペックは以下の通り。

OS OxygenOS based on Android 7.1.1 Nougat
CPU Snapdragon835
RAM 6GB/8GB
ストレージ 64GB/128GB
ディスプレイ 6.01インチ 2160×1080 (FHD+) 401ppi
カメラ 背面:16.0MP + 20.0MP 前面:16.0MP
バッテリー 3300mAh
サイズ 156.1 x 75 x 7.3mm
重量 約162g
対応バンド FDD LTE: Band 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/25/26/28/29/30/66
TDD-LTE: Band 34/38/39/40/41
TD-SCDMA: Band 34/39
UMTS(WCDMA): Band 1/2/4/5/8
CDMA: BC0
GSM: 850/900/1800/1900 MHz

ベンチマークソフトの結果は以下の通り。

AnTuTuスコアは18万点を超えます。ハイスペックですね。

Geekbench4のバッテリーテストでは4419点、テスト開始後7時間26分でバッテリー切れとなりました。なかなか優秀です。

AnTuTuスコアで似たような端末と一緒にまとめてみました。

Antutu Geekbench 3DMark(SSE)
Single Multi Battery
OnePlus 5T 180588 1966 6769 4419 3782
Galaxy S8 173456 2024 6715 4560 2553
Essential Phone 167189 1908 6494 4241 3627
Xperia XZ 139760 1706 3813 2436 2279

現状で私の所有している端末の中では最高のAnTuTuスコアを持ちます。(私がハイエンド端末をほとんど持っていないと言うのもありますが。)実際に操作していても困ることは全くありません。スペック的なものでは文句のつけるところがない状態です。8GB/128GB版であれば、もっと快適だと思うので、より上を目指す人ならそちらをどうぞ。

バッテリー

OnePlus 5Tのバッテリー性能はテスト結果も優秀ですが、実際に使ってみての印象も、なかなか良いです。充電に関しては、Qiには対応していませんが、付属の充電器で充電すると「ダッシュチャージ」となり、高速充電が可能です。

左が通常の充電、右がダッシュチャージです。始まりの地点が違うので完全に比べることはできませんが、充電される勢いが違うことは分かると思います。

ダッシュチャージでは残量10%から始めて、20分で50%となり、30分で67%、1時間20分ほどで満充電となりました。30分で50%以上充電できるのは嬉しいですね。

カメラ

OnePlus 5TのリアカメラはF値1.7のデュアルカメラで、片方は1600万画素、もう片方は2000万画素になっています。これらを活かして、美しいボケを生み出すポートレートモードや、暗所に強いカメラとしても評価されています。

UIや設定はかなりシンプルです。左右にスワイプでビデオやポートレートモードとの切り替え、上にスワイプするとプロモードなど他のモードが出てきます。残念ながら料理モードや夜景モードのようなものはありません。

上のツールバーではHDRやフラッシュなどの設定ができます。写真のアスペクト比は4:3、18:9、1:1の3種類です。

実際に撮影したサンプルを以下に載せます。(サイズ変更のみ加工しています。)

最後の2つはポートレートモードでどう変わるか、です。全体的にクッキリ鮮やかに写っており、スマホのカメラとしては十分以上なのではないでしょうか。

指紋センサーと顔認証

OnePlus 5Tのロック解除で特筆すべきなのは「指紋認証」と「顔認証」の2つです。どちらもほかのスマホでもよく見られる機能ですが、OnePlus 5Tはどちらも精度高く、そして速いです。

指紋認証は触った瞬間にホーム画面へと移るので、まったくのストレスフリーです。端末が大きめなので背面のセンサーまでも遠いかな?と思ったのですが、これまで特に迷ったりすることなく、指が自然とその位置へと向かいます。

顔認証については、セキュリティー的にはそう高くはないそうですが認証速度は早いので背面に指を伸ばしたくない時は便利です。Galaxy S8などにも顔認証がありますが、それに比べると顔をカメラに向ける角度など幅が広いようで、使いやすいように画面を構えるだけでだいたいOKとなります。Galaxy S8では上手く角度が合わないことがあったのですが、こちらはそんなストレスは感じません。

3段トグルスライダー

OnePlus 5Tの左側面、音量ボタンの上にはスライド式のスイッチがあります。これは「3段トグルスライダー」といい、これをスライドすることで「サイレント」「おやすみモード」「着信音(通常)」が切り替わります。iPhoneなどでもありますが、こういった物理的なボタンで素早く切り替えられるのは意外と便利です。

…が、このスイッチの位置は「指が届きやすい」とは到底言えない位置にあります。まぁそう頻繁に動かすところではないので良いのでしょうが。

便利な設定項目

設定からは、使いやすくするためのカスタマイズ項目がいくつかあります。

ナビゲーションバーは並び替えはもちろん、非表示にすることもできます。(画面下からスワイプで再表示可能。)また、それぞれのボタンを「ダブルタップ」「長押し」で別の動作を割り振ることができるのは面白いですね。

そのほか、指紋センサーをなぞって通知エリアを開いたりできるジェスチャーに、ステータスバーの表示項目をいじることもできます。BluetoothやNFCがオンでもステータスバーに表示させたくない私には嬉しい機能です。

まとめ

最初の方にも書きましたが、スペックが良くてその多機能も充実、なんでもできる優秀なスマホです。これだけできて価格が57,000円ほどというのは確かにお買い得です。RAM 8GBモデルになるともう1万円くらいは上がりますが、それでも安いと思います。

もちろん、OnePlus 5Tには無いものもあります。決して小型端末ではありませんし、MicroSDカードやQiワイヤレス充電には対応していません。防水機能も(スペック上は)ありません。そういったものがどうしても必要、という人でなければかなりの人に満足してもらえるスマートフォンなのではないでしょうか。

自腹で海外のスマホを購入したのは久々でしたが、かなり満足しています。これは買って正解でした。

OnePlus 5T 4G Phablet International Version  -  BLACK
OnePlus 5T 4G Phablet International Version – BLACK

ONEPLUS

2018年1月15日現在はGearBestで56,861円ですが、Banggoodなども含めクーポンセールの対象になることも多いです。そういった時を狙ってみるのもいいですね。

参考情報

  • OnePlus 5T – OnePlus (United States)
  • 本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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