超小型スマホ Jelly Pro レビュー:タッチもスクロールも意外によく動く!あとは使いみち次第

Jelly Proが届いてから数日、実際に使用してきましたので少し早いですが使用感などをレビューとしてまとめてみたいと思います。

元々こんなに小さすぎるくらいに小さいスマホです。普通の使い方をしても仕方ありません。普通のスマホをこれに求めてはいけません。ロマンとネタ半々で買ったようなものですが、良い意味で期待を裏切っているというか、前モデルよりも確実に進歩しているのを感じました。

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外観と持ちやすさ

外観については到着直後の記事で写真を多く掲載しています。

卵型、というのか、なかなか丸っこいイメージを受ける見かけです。基本的なデザインは前モデルにあたるMicro X S240と変わりませんが、若干厚みがあったり微妙に変化があります。

この小ささのお陰で手の中にすっぽり入るのはいいですね。使いやすさという面では小さすぎる気もします。

サイドに移動したUSBポートですが、ここも改善されています。前モデルではここが不安定で、しっかりツメの付いたケーブル端子でないとすぐに抜けてしまったのですが、Jelly Proはしっかりハマって抜けません。また、充電中はホームボタンが赤く光る(十分に充電されると青になる)のもカッコいいです。

アームバンドのレビューでも触れたとおり、約60g、持っているのを忘れるくらいです。

Jelly Proの設定など

ホーム画面と通知領域です。基本的にAndroid 7.0のそのままです。前モデルに比べるとDPI値が変わっているのか、ステータスバーの高さが小さくなっているなど、普通のスマホ画面に近づいてる感あります。

設定画面もほぼ素のAndroidです。いくつかは追加の機能も入っています。

Jelly Proのストレージは16GB(Jellyは8GB)ですが、うち10.5GB程度がユーザー領域となっています。これだけ空いていれば、メインで使うのでなければ大丈夫でしょう。MicroSDカードを入れて内部ストレージ化することもできます。

RAMは2GB(Jellyは1GB)です。通常通り半分くらいが常に使われている感じです。わりと余裕あるイメージですね。

Jelly ProはSIMが2枚入るデュアルSIM端末ですが、4G+2Gとなります。4G+4Gではないので、切り替えはちょっと面倒です。

もちろん、テザリングも可能です。

初期状態のドロワー内がこちら。余分なアプリもなくシンプルです。

スクリーンも解像度も小さい

Jelly Proの画面は2.45インチ、そして解像度は240×432pxです。スクショを見ても小ささが分かると思います。いくつかのアプリでどう表示されるか、なかなかおもしろいですよ。

Playストアは普通に使えます。…が、設定を確認したところGoogle Playの認証が取れていない端末となっています。あちゃあ…。

ブラウザ(Chrome)の表示です。小さいですねー。ただ、多くの端末が横360ピクセル相当になっているのに対して以前のモデルは320ピクセルでした。Jelly Proはその間のようで、340ピクセル相当でしょうか。ピクセル単位でフォントサイズを指定されているとかなり小さくなってしまって読みにくいですね。

Twitterはこの通り。意外とツイート入力欄が隠れてなくて普通に入力できます。

マギアレコード』『オルタナティブガールズ』といった人気ゲームも動作確認できています。

スペックと使用感

Jelly/Proの基本スペックは以下のとおりです。

Jelly Jelly Pro
OS Android 7.0
CPU MediaTek MT6735 Quad core 1.1GHz
RAM 1GB 2GB
ストレージ 8GB 16GB
外部メモリ microSDXC (最大256GBまで)
ディスプレイ 2.45インチ (240×432px)
カメラ 背面:800万画素
前面:200万画素
バッテリー 950mAh
サイズ 約92.3 x 43 x 13.3 mm
重量 約60.4g

AnTuTuでのベンチマーク結果は以下の通り。

24908…意外とありますね。ちょっと前の2万円弱の格安スマホ程度はあるんじゃないでしょうか。画面サイズ以外は似たようなものだと思います。この小ささにそれが詰まっていると思うと、凄いですね。

実際の使用感

実際に使ってみると、良い意味で期待を裏切られました。まず気付いたのが「ちゃんとタッチが反応する、思ったところにタッチできている」ということです。

この小ささなので、思うようなタッチができないかと思いましたが(実際前モデルでは難があった)タッチミスはそれほどありません。(無いわけではないですが。)文字入力も、イライラすることなくできます。

また、タッチに対する反応、スクロールなども上々です。若干スクロールに怪しいところ(一気に勢い良くスクロールされることがある)もありますが、反応の悪さなどは目立ちません。スペックのところで「ちょっと前の2万円弱の格安スマホ程度」と書きましたが、実際の動きも似たものがあります。普通に動かせてしまう、この小ささでそれは驚きです。

画面の紹介で『オルタナティブガールズ』が動いたと書きましたが、そのゲームも描写がノロノロになることもなく、普通に遊ぶことができました。ジャイロセンサーもあるので、このゲームの売りであるVRラウンジなども動きます。(この端末をセットできるVRゴーグルは無いと思いますが。)例えば2015年11月に発売されたFREETELのKIWAMIなどはオルガルはかなり厳しかったので、それに比べると雲泥の差です。2年弱という時間はこんなにも凄いのですね。(まぁ、実際は解像度が低すぎるのでこれでメインプレイする気は起きませんが。)

バッテリー

バッテリーは、あまりもちません。まぁ元々950mAhしかありませんからね。毎日の充電は必須でしょう。ある程度使用して放置していると翌日朝には電源落ちてます。しっかり使おうと思ったら、ここは何らかの対策が必要かもしれません。

カメラ

カメラについては…うん、ダメですね。前モデルよりは良くなっていますが、まだまだダメです。ちょっとしたメモならいいでしょうけど、ほかにスマホがあればそっちで撮ったほうがいいと思います。一応、いくつか撮ったものを載せておきます。(大きさだけ縮小してます。)

なんというか、フォーカスの合ってない部分が妙な潰れ方をしています。まぁ、無理にこのスマホで写真を撮ることもないでしょう。

まとめ

ここまで数日使ってみて、私としては「思ったよりも使える」と感じました。前モデルも使用した身としては、驚くくらいです。Micro X S240はAmazonなどでもかなり安く手に入りますが、選ぶならJelly Proを買ったほうがいいと思います。

ただ、まぁわかると思いますが、かなり特殊な端末です。この小ささは使い方を選びます。普通に普通のスマホとして使うのはむりでしょう。スポーツ時に携帯する用だとか、おもちゃ用途、ロマンなど、なにかしらの目的がないと辛いガジェットです。でも、用途に合えば、面白い端末であることもまた事実です。

現在はクラウドファンディングで出資した人にもまだ行き渡っていないようですが、しばらくすればAmazonに出す業者も出てくるでしょう。ヤフオクにはかなり早い段階で出てました。価格次第(2万円以上だとちょっと…)ですが、興味がある方、目的がはっきりしている方なら買って損はないと思います。ただし、遊び心を忘れてはいけませんよ。

参考情報

  • Unihertz
  • Jelly, The Smallest 4G Smartphone by Unihertz — Kickstarter
  • 本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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