Galaxy S8:新しいホームボタンは、見えなくてもそこにある-押し込む感覚もバッチリ

Galaxy S8はこれまで物理キーとして存在していたホームボタン(とタッチセンサー式だった戻るボタンなど)がオンスクリーンキーとなりました。これまでGalaxyシリーズで育ってきた人には違和感があるかもしれません。しかしそこは流石のGalaxy、今までの流れを込みこんで、更に一歩進めたホームボタンを実装しています。

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必要なときにしか現れない?

今回のGalaxy S8/S8+の公式ページには、今回の新しくなったナビゲーションキーについて、以下のように案内しています。

見えないけれど、いつでもアクセス

新しいナビゲーションキーは、必要な時にしか現れません。ホームキーはこれまでと同じ位置にあり、その部分を押せばこれまでと同じように動作します。
デザイン | Galalxy S8/S8+ | スマートフォン – Galaxy Mobile Japan 公式サイト

実機を見られずにこの説明だけを見た時は、普段はナビゲーションバーが非表示になっていると思いました。私も当サイト内でそのように書いてしまっていますし、同じような理解をしているであろう記事を他にも見た覚えがあります。

では実際はどうなのかというと…

ホーム画面でも、設定画面でも、Playストア等でもずっとナビゲーションバーは出ています、まぁどの場面も必要といえば必要です。

ではほかのメーカーのスマホで時々あるように、設定でナビゲーションバーを非表示にできるのかといえば、そういった設定もありません。

結局、ナビゲーションバーが非表示になる、必要な時以外の場面というのは、いわゆる「全画面表示」のときだけでした。はい、普通のオンスクリーンキーを採用しているスマホの通常の動作です。なのでナビゲーションバーが表示されているときのほうが多いと思うのですが、公式ページの記載ではまるで逆のように読めてしまいます。

これまでの常にホームボタン等があったGalaxyに慣れている人向けの文章だった、とも理解できますが、これはちょっと誤解を生む表現だと思います。

見えないけれど、いつでもアクセス

ただし、「見えないけれど、いつでもアクセス」という言葉は嘘ではありませんし、優れた機能です。

Galaxy S8では前述の通り全画面表示の時にはスクリーン上のナビゲーションキーが非表示になります。しかし、その状態でもまるでそこに物理ホームボタンがあるように押し込むことができるんです。そして通常のホームボタンと同じように動作します。

これは、全画面表示になるゲームアプリをプレイ中に、そのままホームボタンがあった位置を押し込んでいます。通常のホームボタンと同じようにホーム画面へ戻っているのがわかります。

これまでのスマホだと、こういった全画面表示の場合は一度画面下からスワイプしてナビゲーションバーを再表示させていました。Galaxy S8ではその必要がありません。もちろん、スワイプでナビゲーションバーを表示することもできます。
これは地味に便利です。

このホームボタンの位置には感圧センサーが搭載されており、「タッチ」と「押し込む」動作を判別します。一定の圧力を感じると「押し込む」と判断され、適度なフィードバック(振動)で実際に押し込んだような感覚を得られます。先ほどの場合もホームボタンが動作するのは押し込んだ状態のみで、全画面表示状態でホームキーの位置を「タッチ」しても特に反応はありません。押し込んだときのみ動作します。賢い。

画面点灯にも使える

この「ホームボタンを押し込む」という動作は、基本的にどの場面でも使えます。とは言え全画面表示時以外はタッチと動作は変わりません。

全画面表示時以外にもう1つ使える場面が、画面消灯時です。

スクリーンオフの状態でホームキーを押し込むと画面がつき、ロック解除へと進めます。この部分に指紋センサーはないのでロック解除まではできませんが、机の上に置いたまま片手でスクリーンオフ状態からホーム画面まで行けます。

動画ではわかりやすくするためにALWAYS ON DISPLAYをオンにして消灯時でもホームボタンが表示されているようにしていますが、これがオフで何も表示されていない状態でも同じように動作します。

なお、設定でこの機能をオフにすることも可能です。

まとめ

ウェブ上での表現は少し引っかかるものがありますが、Galaxy S8のホームキーは実際の機能としてとても便利なものを持っています。オンスクリーンキーに変更しながら、感圧センサーを使うことでこれまでの物理キーの良さも捨てていない、良いとこ取りに成功していますね。

サムスンはオンスクリーンキーの導入については後発かと思っていたのですが、よくよく考えればGalaxy Viewでもオンスクリーンキーですし、初めてというわけでもないんですよね。非常によく考えられた、差別化できる機能だと思います。

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参考:デザイン | Galalxy S8/S8+ | スマートフォン – Galaxy Mobile Japan 公式サイト

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

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