ZenFone 3 購入4ヶ月レビュー:バランス良く使いやすい優等生-本当の「これで充分」がここにある

2016年10月に発売されたZenFone 3ですが、ここまで関連記事は何本も書いてきたのにまとめた総合的なレビューを書いていませんでした。先月のZenTour参加を機に、最近はZenFone 3をメインに使っていることもあるので、この機会にまとめてみたいと思います。発売後すでに4ヶ月以上経っていますが、購入を検討されている方がいるのなら、参考になれば幸いです。

なお、基本的に私のレビューは「甘め」です。スマホでそこまで重い処理をさせたりパワーの必要なゲームをやるわけでもないので、スペックに対して求めるものも多くありません。カメラや音に関しても、それほどこだわりがあるわけではありません。普通に日常的に困ることなく使えればいい、という程度です。

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エレガントな外観はGood

最初に自分で購入したのはパールホワイトですが、その後ZenTourにてサファイアブラックもいただきました。どちらにも違った良さがありますが、しいて言えばサファイアブラックは男性的、パールホワイトは女性的な雰囲気があります。

白と金の組み合わせがいい

…とは言いながら、個人的にはパールホワイトのほうが気に入っています。側面の輝きなどは、繊細な美しさがある印象です。まぁこのあたりは個人の好き嫌いが大きいですね。

微妙に幅広な端末

ただ、持った印象は若干幅が広く感じます。同じ5.2インチ端末で言うと、Huawei P9は横幅約70.9 mm、Xperia XZは横幅約72mmです。これらに比べるとZenFone 3は横幅約73.9mmなので、たしかに僅かですが幅広となっています。だからなのか、全体的にずんぐりした印象もあります。
私の場合はカバーを付けているので持ち方やそれによる印象もまた変わるのですが。

View Flip Coverがお気に入り

私は公式のニューフリップカバーをつけて使っていますが、これも気に入っています。蓋を締めた状態でも大きな穴から情報をチェックできます。まぁそれはあまり使ってませんが。スピーカー穴もあるので、閉じたまま電話もできます。まぁ電話する相手いませんが。カバーを開けるとスクリーンオンされるのがいいですね。

わりと使いやすいZen UI

ZenFone 3にはASUS端末共通のZen UIが搭載されています。同じようにAndroidをカスタマイズしたUIを載せているメーカーは多いですが、その中でも使いやすい部類に入ると思います。

ほかのメーカーのものは変にiPhoneを意識して余計に使いにくくしてしまったり、必要な設定が奥深くに隠れてしまっていることがありますが、Zen UIは表示も見やすく、設定したい項目にもすぐにたどり着ける印象です。

また、このZen UIはASUSのほかのZenFoneシリーズでも共通なので、ZenFoneからZenFoneに乗り換えたときでも違和感なく移行できるというのもメリットでしょう。

Zen UIの各種アプリはPlayストアに公開されているものもあり、他のメーカーの端末でもインストールできます。ZenUI Launcherなどはわりと使いやすくていいと思いますよ。

スペックは十分、反応はキビキビ

一応、ZenFone 3の簡単なスペックを確認してみましょう。

OS Android 6.0
CPU Qualcomm Snapdragon 625(オクタコアCPU)
RAM 3GB
ストレージ 32GB
外部メモリ microSDXC (最大2TBまで)
ディスプレイ 5.2インチ 1080×1920 (フルHD)
カメラ 背面:1600万画素 前面:800万画素
バッテリー 2650mAh
サイズ 約146.8 ×73.9 ×7.69 mm
重量 約144g

普通に使うには充分なスペックでしょう。もっと上のスペックを持った端末はありますが、現状自分の使い方ではこれで充分以上あります。

オルガルも普通に快適プレイ

最近私がよくやっているゲーム『オルタナティブガールズ』もちゃんとキビキビ動きます。このゲームは3Dモデルを使っていることもあり、ちょっとスペックが劣る端末だと読み込みに引っかかりを感じることもあるのですが、ZenFone 3では何のストレスも感じずにプレイできます。VRモードもバッチリです。

やはり、毎日使うアプリが何の問題もなく動く、ストレスがないというのは重要です。ちょっとしたロード時間の待ちでも、それが積もれば不満につながります。ZenFone 3には今のところそういったものを感じていません。

バイブが強い?

このほか、他の端末にくらべて微妙に反応がいいような気がしています。ただそれは他の端末に不満があるわけでもないですし、気のせいレベルのものです。それがなぜなのか考えたのですが、それはタッチキーのバイブレーションが原因かな?と思っています。

他の端末でも、ナビゲーションキーをタップした時にバイブするようにできます。ZenFone 3でも同じように設定しているのですが、このバイブは端末によって特徴が出ます。ZenFone 3のバイブはビッと短くはっきりしています。これが画面の反応の良さと関連付けられて頭に認識されているのかな?と。

たぶん実際の反応速度などは他の端末と変わらないレベルなのでしょうが、私にはZenFone 3のタッチ感度は小気味いいと感じます。こういった細かい所の気持ちよさは、負担使いの中で地味に重要なのかもしれません。

普通に満足できるカメラ

ZenFone 3のカメラについては、以前も1つの記事にしました。

そこまでこだわらなくても充分にきれいに撮れるのはいいですね。もちろん、こだわれば撮影モードも豊富ですし、より良い写真を追求できると思います。上の記事より後に撮影した写真のサンプルをいくつか載せておきます。どれも特に考えることなくパパっと撮影したものです。(リサイズのみ行っています。)

食べもの多め、自撮りや人が写ることがないのは、私自身の問題です。

ZenFone 3のイマイチなところ

ここまでZenFone 3の良いところ・気にいったところを主に書いてきましたが、もちろん不満点もあります。いくつか書いていきましょう。

カメラのピント音

撮影した写真自体には満足しているのですが、撮影時のシステム音が厄介です。アップデートでシャッター音は若干小さくなったのですが、ピント合わせの音がかなり大きいです。ビックリします。これはシャッター音が小さくなるアップデートがあった時に少し話題になったと思うのですが、その後それが修正されるアップデートはありません。

以前、とある発表会の囲み取材を動画で撮影したのですが、その撮影開始のときのシステム音などが大きく、周りの人もびっくりして私の方を見た人がいました。ちょっと恥ずかしかったです。

外の風景を撮ったり、物撮りならいいのですが、人の多いところでZenFone 3のカメラを使うのはちょっとためらわれます。これは本当になんとかしてほしいです。

指紋認証

私はもう使ってないのですが、指紋認証についてはあまり速いとは思っていません。カタログなどで売りにしていることの1つでもあるのですが、実際には言うほどとは感じられません。この点はHuawei P9のような驚きがほしかったです。もちろん使えないレベルではないのですが。
指紋認証は絶対必要!制度も速度も完璧じゃなけりゃ嫌!という人は、よく確かめてからにした方がいいと思います。

保護フィルム探しには苦労するかも

ZenFone 3に限らずですが、2.5Dガラスを採用しているスマホは保護フィルム探しに苦労します。カーブしているところを保護するのは難しく、上の画像のように全面を覆わないものが多くあります。発売から時間が経って、改良されたものも出回っているようですが、私はもうフィルムは貼っていません。(一応カバーはありますし。)

何らかフィルムを貼らないと精神衛生上よろしくない!という人は気に入るものを探すのに苦労するかもしれません。ASUS関連で有名なZenBlogさんによるとWANLOKやDeffのものが良いらしいです。

全体的に使いやすく優等生、メインで問題ない出来

ZenFone 3を手に入れてから4ヶ月経過していますが、印象としては「優等生」です。カメラの音など、ちょっとだけ気になる点はありますが、全体的に見れば何でもそつなくこなすいい子です。

発売当初は海外版と比べて価格が高いとも言われましたが、普通にお値段分以上の価値はあると思います。格安SIMとの組み合わせも、ドコモ系au系どちらもいけますし、DSDS対応なので両方を入れておくこともできます。このあたりも活用している人には評価高いようです。

なんでも無難にこなす反面、「これがチョー素晴らしい!」と言えるものが思い浮かばないのですが、それほどバランス良く整っていると思えます。スマホに慣れてない人にも、複数台持ち歩く人にも、様々な人に勧められるスマホだと思います。逆に勧められない人はどんな人かというと、スペック至上主義な人、何かしらの尖った部分が無いと魅力を感じない人、端末カラーが赤じゃなければ受け入れられない人、3万円以上の端末は買いたくない人、と言った人たちでしょうか。

最終的には、見た目の好みやフィーリング、使い方次第で自身にぴったりな端末は変わってくるのですが、人に勧める時に候補の1つに必ず入ってくる、そういった位置にいるスマートフォンが私にとってのZenFone 3ですね。

ZenFone 3については、他にも記事を書いていますので、そちらも参考にどうぞ。

2017/02/16 ZenFone 3 購入4ヶ月レビュー:バランス良く使いやすい優等生-本当の「これで充分」がここにある(この記事)
2017/02/04 レイ・アウトのZenFone 3用ハイブリッドケースを試す-ソフトとハードのいいところどりケース
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思えばZenFone 3はASUSの招待で参加させてもらった台湾のCOMPUTEX Taipei 2016とZenvolutonのときからの付き合いです。なかなか感慨深いものもありますね…。

参考情報

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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