Netac ZX20 レビュー:指先でつまめるコンパクトなポータブルSSD-大容量のデータを高速で転送できて便利!

指先でつまめるサイズの軽量コンパクトなポータブルSSD「Netac ZX20」をレビュー用にご提供いただきました。512GBと1TBの容量から選べるのに加えて、大容量のデータを高速で転送できるのが魅力の製品です。

良いところ
  • 軽量コンパクトで携帯性に優れている
  • 実測値1000MB/s以上の読み込み速度が出ている
  • USB Type-CとUSB-Aのケーブルが付属
  • 3年保証あり
イマイチなところ
  • プラスチック素材で若干安っぽい
  • ケーブルが硬くて取り回しづらい

  • 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

動画撮影する機会が増えてスマホのデータ容量不足に悩まされる

SNSの普及に合わせて、スマートフォンで動画撮影をする人をよく見かけるようになりました。
スマホのカメラは年々進化を遂げており、強力な手ぶれ補正を搭載したモデルや4Kや8K画質で動画撮影できる機種も徐々に増えてきています。

それに伴ってスマートフォンの容量不足に悩まされる人も増えています。写真なら1枚で数MB程度で保存できますが、4k動画で撮影すると1分の動画でも軽く1GBを超えるデータになります。

今まではmicroSDやクラウドストレージに避難させていた

Androidのスマホでストレージ容量不足を補う場合、microSDを追加購入するのが主流でした。しかし、ここ2~3年のうちにmicroSDスロットを搭載しないモデルが増えており、別途カードリーダーを使用する必要があります。

クラウドストレージに移すのも手ですが、データ容量を消費することや転送に時間が掛かる問題があります。バックアップ用途で使うなら良いですが、頻繁にやり取りするデータには向いていないと感じます。

また、クラウドストレージに大容量のデータを保管するには月額費用が掛かるケースが多いです。以前はGoogleフォトでも無制限に動画を保存できましたが、現在は特定の機種でしか容量無制限になりません。

大容量のデータを高速で転送できるポータブルSSDが便利

そんな容量不足の問題を解決できるのが「ポータブルSSD」です。

SSDとは、Solid State Drive(ソリッド・ステート・ドライブ)の略で、OSやアプリケーション、データなどを保管するストレージのこと。以前はHDDが主に使われていましたが、今では多くのパソコンでSSDを採用しています。

従来のHDDと比べて圧倒的に小型軽量で持ち運びやすく、動作音が静かで耐久性にも優れています。データの転送速度もHDDの数倍速く、4K動画などの大容量のデータも素早く転送できます。

SSDにはPC内蔵型と外付けタイプがあり、今回紹介するポータブルSSDは後者になります。USBケーブルを使ってPCやスマホ、ゲーム機などに接続し、ストレージ容量を拡張できます。

HDDよりも容量あたりの金額は高くなるものの、耐久性や使い勝手を考えてポータブルSSDは1個持っておくと重宝します。

「Netac ZX20」のレビュー

前置きが長くなりましたが、ここからは「Netac ZX20」についてご紹介します。

パッケージ・付属品のチェック


製品の写真やスペックが記載されたパッケージ。今回提供してもらったのが512GBのタイプで、1TBの容量も選べます。

USB 3.2 Gen 2×2の接続で最大2000MB/sの転送速度(規格値)に対応しています。パッケージにはWindows、Mac、Androidとありますが、USB Type-C接続に対応したiPadなどでも使用できると思います。

Netac ZX20のスペック
ブランド Netac
モデル名 ZX20
インターフェース USB 3.2 Type-C
容量 512GB/1TB
カラー Pale bluish green
サイズ 高さ71.5mm×幅43.5mm×厚さ8mm
重量 23g
材質 エンジニアリング・プラスチック
対応OS Windows/Mac/Linux/Android
保証 3年間

外観・デザイン

箱の中身はSSD本体、取扱説明書、専用ケース、USB Type-C to Cケーブル、USB Type-A to Cケーブルが入っていました。

Type-A to Cケーブルには面ファスナー式のバンドがあり、USB Type-C to Cはゴムバンドで留められています。どちらもケーブルが太く、折り曲げ癖が付いているのであまり使い勝手はよくありません。

取扱説明書は様々な言語で書かれており、日本語の説明も一応ありました。デバイスとケーブルで繋ぐだけの商品なので説明することもそんなにないですが…。


こちらがSSD本体。前面は凹凸のあるデザイン、背面はサラサラとしたマットな質感です。オレンジ色がアクセントのデザインはSandiskのポータブルSSDを彷彿とさせます。

サイズは高さ71.5mm×幅43.5mm×厚さ8mm。指先でつまめるほどコンパクトです。重量はわずか23gしかありません。

スマホの中でも比較的コンパクトなGoogle Pixel 5と比べてもこの小ささ。一般的なカードサイズよりも一回り小さいです。


付属のケースもなかなか質感が良く、ぴったりサイズで作られています。本体に傷つけたくない人は使ってみてください。

実際に使ってみた


本体底面にはUSB Type-Cポートがあり、ここに付属のケーブルを接続して使用します。

Androidスマホに接続

まずはGoogle Pixel 5と接続してみました。Androidデバイスと接続するときは、初回接続時にFAT32形式でフォーマットをしないと使えません。


画面の指示に従ってフォーマットすると無事認識しました。512GBのポータブルSSDは476.82GBの空きとして認識されました。

メインで使用しているGalaxy Z Fold4でも問題なく使えます。旅行先で撮影した動画データを移動してみたところ、数十ギガあるデータもスムーズに転送できて非常に快適です。

WindowsやMacでも問題なく動作

もちろんWindowsやMacでも使えます。OSを跨ぐデータ転送を行う場合でも、外部ストレージがあればスムーズにデータのやり取りが行えて便利です。

データ転送中は本体がほんのり暖かくなりますが、熱が籠もって転送速度が極端に落ちることもなかったです。

撮影したデータをSSDに保管しておき、そのデータを使って直接動画編集アプリで読み込んで編集するなんてことも可能です。

筆者が使用しているパソコンはストレージ容量が少なく、PC本体に保存するとあっという間に容量が満杯になります。SSDに保管しておけば本体のストレージ容量を圧迫せずに編集ができます。

転送速度を計測してみた


CrystalDiskMarkでSSDのデータ転送速度を計測してみた結果がこちら。

左がThunderbolt 3(最大40Gbps)端子にUSB Type-C to Cケーブルを使って接続、右がUSB 3.0(最大5Gbps)のポートにUSB-A to Cケーブルで接続した結果です。どちらも大きな違いはありません。

規格値の最大2000MB/sの転送速度には届きませんが、外付けのポータブルSSDとしては十分速いと思います。これだけ出ていれば通常用途で不便を感じることもほとんどありません。

実際に約10GBのデータをSSD内に移動してみたところ、約20秒前後で転送が完了しました。インターネット経由よりも圧倒的に速く、安全にデータを転送できます。

まとめ

今回ご紹介した「Netac ZX20」は、ポータブルSSDの中でもかなり軽量コンパクトで携帯性に優れた製品です。手のひらサイズの商品は数多くあれど、指先でつまめるくらい小さいのは驚きました。

Amazonでも取り扱っており、クーポンの適用で512GBは7,000円台、1TBは12,000円前後で販売しています。大手メーカー製よりも容量に対して価格が安くなっています。

3年保証も対応しているので、万が一のトラブル時もサポートが受けられます。ストレージの容量不足に悩んでいる方はぜひ検討してみてください。

参考情報

  • 本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。
OREFOLDERの最新情報をお届けします