Dangbei Mars Pro レビュー:4Kと独自の画層処理AI搭載で鮮明な映像を楽しめるホームプロジェクター

「Dangbei Mars Pro」をレビュー用に貸与提供していただきました。Mars Proは約22万円の高級プロジェクターで高解像度な4K映像をALPD(Advanced Laser Phosphor Display)技術を使い鮮明かつ、色彩豊かに投影できます。

それだけでなく、独自画像処理エンジンの「AI Realistic Pro」がリアルタイムに映像をリアルタイムに最適化し、ディティールや色彩などを含めて、よりリアルな映像を再生できるとのことです。

また、最大3200ANSIルーメン、HDR10ちHLGにも対応します。最大200インチの画面サイズまで投影可能です。

約1ヶ月ほど使ってみましたが、筆者が所有しているプロジェクターよりもキレイで、使っていて驚きを感じました。詳しく見ていきましょう!

通常価格は229,900円ですが、2023年4月26日時点でのAmazonの価格は199,900円で、さらに商品ページに29,000円オフのクーポンがあるので170,900円で購入できます。

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Dangbei Mars Pro

Dangbei Mars Proは重厚感がそれなりにあります。上記で挙げた機能が盛り込まれているからでしょうか。筆者の比較するプロジェクターがチープに見えてしまいます。また、光沢素材を採用しているため指紋などが目立つ印象です。

本体の背面には三脚ネジがあります。筆者は三脚に取りつけて使用していました。

ポート類はHDMI×2、USB 2.0×2、S-PIDF×1、3.5mmイヤホンジャック、LANがあります。HDMI接続だと20msの低遅延を実現するゲームモードを有効にできます。

上部には電源スイッチのみ。操作はリモコンから行います。

左右の側面にはスピーカーがあり、ファンも静音で気になりません。

付属品はリモコン、電源ケーブル、ファイバークロス、冊子類です。

リモコンは単4電池×2。

スペック表

ディスプレイ技術 DLP(デジタルライティングプロセッシング)
明るさ ANSIルーメン 3200
ディスプレイ搭載チップ 0.47インチDHD使用DMD(デジタルミラーデバイス)
光源 レーザー
光源寿命 3万時間
解像度 4K UHD (3,840×2,160)
対応形式 HDR10 / HLG
画像サイズ 40インチ~200インチ
投影機能 オートフォーカス:ToF(Time-of-Flight)レーザー方式、自動台形補正機能(±40°自動台形補正)、インテリジェントスクリーン調整機能、インテリジェント障害物回避
RAM 4GB DDR4
ストレージ 128GB eMMC5.1
OS Dangbei スマートOS
オーディオ スピーカー:2×10W、Dolby Audio、DTS-HD
拡張 入力:USB2.0×2、HDMI入力×2、電源入力×1、LAN×1
出力:ヘッドホン端子×1(Φ3.5)、S/PDIF出力端子×1
Wi-Fi:2.4・5Ghzデュアルバンド、802.11a/b/g/n/ac6対応
Bluetooth:Bluetooth 5.0/BLE
寸法 24.5×20.8×17.3cm
重量 4.53kg

UIも使いやすい

Dangbei Mars ProはOSに「Dangbei スマートOS」を搭載します。UIの操作に困ることはなく、使いやすいです。

ただ、中国の製品にありがちな「翻訳がおかしい」「簡体字が使われている」というのはありました。このあたりはツッコミ入れるとキリがないので、そういうものだと割り切るのがいいと思います。

ブラウザやYouTube、AmazonにTwitterなどのアプリがプリインストールされています。アプリがなくてもブラウザベースのサービスにアクセスできるので良いですね。

プリインストールのアプリ以外にも、『Emotn store』というアプリストアから各種VODアプリをインストールできます。NetflixやU-NEXTなどがあります。

ファイルサーバーやローカルストレージから再生するためのアプリもあります。スマホやパソコンのストレージにある動画もSambaなりで再生できるようです。

個人的に面白いと思ったのがプロジェクターなのにメモリ解放やネットワークの最適化、スピードテストが実行できるところです。当サイトの読者さんなら「あ!中華スマホによくあるやつだ!」と親近感を抱くことでしょう。ただの投影装置にデバイスコントロールアプリがあると誰が思うでしょうか。積極的に使う機能かは別として、こういった機能が搭載されているのは面白いですね。

リモコン右側面のボタンからショートカットが呼び出せる

リモコンの右側面にあるボタンからショートカットの呼び出せます。標準だと台形補正機能やフォーカス調整、ミラーリング…色々と割り当て済みです。自分で配置をカスタマイズでき、これも関心した機能の1つです。

オートフォーカスに対応

プロジェクターといえば手動でピントを合わせるイメージの人もいると思います。Mars Proは自動でピントを合わせてくれるのがいいところ。プロジェクターの位置が少しズレてしまう度にピントを合わせないで済みます。怠け者の筆者にとっては助かるポイントです。

台形補正も自動、超ラク

場所の関係でプロジェクターをスクリーンの真正面に置けない環境では「台形補正」の機能が役立ちます。台形補正は斜めに映し出された映像の歪みを修正・補正してくれる機能です。

これも手動でやろうとするとなかなか面倒なのですが、Mars Proは自動で補正してくれて助かります。

実際に映像と音を体験!

20万円以上の価格で独自の画像処理エンジンも搭載されているとなると、いったいどんな高画質なのか気になりますよね!

というわけで、実際に映像を見た感想をお届けします。ただし、筆者は色々なプロジェクターを体験したわけではないので、その点はご了承ください。

筆者が4K画質をチェックするときに観ている『Walk in Kyoto MidNight Rainstorm』で確認してみました。Dangbei Mars Proで映し出された画像はディティールがハッキリとしていて、描写の細かさを感じました。

ただ、あくまでプロジェクターなこともあり、4Kモニターのような鮮明度とはまた違った印象です。もちろん製品カテゴリが異なるので、そもそも比較対象として不適切ではあるのですが、有機ELや液晶テレビのそれを求めると少しガッカリしてしまうかもしれません。

とはいっても、プロジェクターの中ではずば抜けてキレイです。映像ではなく静止画のアルバムジャケットを写して眺めていたところ、線の粗さが気にならずにびっくり。壁に高品位なイラストが描かれているかのような感覚です。  

映像、特にYouTubeにあるようなコンテンツだと素人が撮影していたり、機材の甘さなどを逆に感じてしまうのかもしれません。

4K非対応のアニメを観てみました。画像処理エンジンが働いているのか、鮮明で鮮やかな大画面は作品に没頭できていい感じ。

大画面の4Kテレビを設置するスペースがない場合、これもアリなんじゃないかな?とは思います。なんだかんだ、60インチ↑の4Kテレビを買うと22万円くらいしますからね。Mars Proに限らず、プロジェクターだと約2mほどの距離から投影すれば60インチよりも大きな画面を投影できます。

分解感のある音、包まれるような感じ

写真だとわかりにくいですが電球が直射していても普通に見れます

Dangbei Mars Proの音は分解感があり、臨場感あふれる音です。高音質というわけではなく、どちらかと言えば映像作品をより楽しむために設計された音だと思います。迫力には欠けますが、映画館のような様々な方向から音が聴こえるような感じです。

圧巻の高画質、ハイエンドなプロジェクターが欲しい方におすすめ

ハイエンドプロジェクターということもあり、「なんとなくプロジェクターが欲しい」という人よりも「これが欲しい」という方向けの製品です。価格も22万円と超高価。ぶっちゃけ画質を超追求していないのであれば、他にも選択肢はあるでしょう。筆者としては22万円の価格が高すぎるとは思わず、この高画質さであれば妥当です。

ホームプロジェクターにこだわる人にはおすすめです。正直、使う前は「そんなに変わるのか…?」と疑心暗鬼でしたが、いざ使ってみると高画質さに驚きました。自腹購入したくなるくらいには完成度の高いプロジェクターです。

プロジェクターに対するイメージが覆った体験でもあります。貸与していただきありがとうございました。

通常価格は229,900円ですが、2023年4月26日時点でのAmazonの価格は199,900円で、さらに商品ページに29,000円オフのクーポンがあるので170,900円で購入できます。

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CloNis

2002年生まれ、自分の好奇心を満たすために行動してます!

行動(選択)基準はよくもわるくも「おもしろいか、おもしろくないか」になりがち。スマホはGalaxy Z Fold 5、最近はAngenieuxのレンズにハマってます。

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