LEITZ PHONE 2の実機に触れ、先代機種の「あの機能」が無いと知る

先日発売されたばかりLEITZ PHONE 2(LP-02)の実機に触れてきました。先代機のLEITZ PHONE 1(LP-01)から順当な進化を辿っており、特に過去のレンズを再現したエフェクトにワクワク。詳しく見ていきましょう。

  • 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

LEITZ PHONE 2

実機を触ってまず驚いたのが211gの割に軽いことです。そもそも筆者が愛用している「Galaxy Z Fold3」が約272gもあるので感覚がズレているのもありますが、211gにしては軽いように感じます。

カメラユニットのデザインは先代機種を踏襲しており、中心に円形状のものが配置されています。個人的には好きなデザインです。

ただ、ディスプレイ周辺は丸いのに、四隅は角張りがあり、安っぽい印象を持ちました。LEITZ PHONE 2は22万円もするため、もうちょっと高級感のあるデザインにしてほしいところ。なんだか、全体的にプラスチッキーでAQUOS感が滲み出ている印象です。

この角張り、文字を入力するようなシーンだと刺さって少し痛いです。なぜこのデザインを採用したのか、不思議で仕方ありません。ただ、一緒にいた友人は「このデザイン好きだけどなあ」と言っていたので、好みの範疇ではあります。

ちなみに、背面のホワイトカラーは限定品の「LEICA M8 ホワイト」をモチーフにしているそうです。ライカは伝統的にホワイトを限定モデルとして販売しており、プレミアムさを出す狙いもあるのかもしれませんね。

進化したLEITZ LOOKSを体験する

LEITZ PHONEシリーズではM型ライカ特有の白枠(ブライトフレーム)が採用されている

LEITZ PHONE1にも搭載されていた「LEITZ LOOKS」モードが進化したようで試してきました。

LEITZ PHONE 1の「LEITZ LOOKS」はモノクロ撮影モードを指しましたが、LEITZ PHONE 2からは他の撮影モードも充実。そのなかでも特筆すべきは「銘玉を再現するエフェクト」の追加でしょう。特に往年のライカファンにとっては堪らないと思います。


再現可能な銘玉は「Noctilux 50mm(ノクチルックス)」「Sumilux 35mm (ズミルックス)」「Sumilux 28mm(ズミルックス)」の三種類。特にNoctiluxはライカレンズの最上位モデルであり、それをスマートフォンで手軽に体験できるのは感動モノでしょう。

Noctilux 50mmで実際に撮影したところ、玉ボケと立体感が出ていて、スマホのボケにありがちな不自然さを感じません。

Sumilux 35mmで撮影。Noctiluxとはまた違った、柔らかい印象です。

Sumilux 28mmで撮影。玉ボケは顕在で、画角的にもスナップ撮影はこれでよさそう。

全体を通してみて、やはりボケ方に驚きます。スマホ特有の人工的なボケではなく、立体的というか、自然な印象です。


エフェクト以外では、「Monochrome(モノクローム)」に加えて「Cinema Classic(シネマクラシック)」「Cinema Contemporary(シネマコンテンポラリー)」の2つが新たに追加されました。 

左:Classic 右:Contemporary

実際に撮影したものを並べてみると、「映画っぽさ」や「ビビッドさ」を感じます。推察ですが、逆光、夕方などのシチュエーションで真価を発揮しそうです。筆者は展示機の範囲のみでしか試せませんでしたが、他の記事を見るとかなりフィルムライクというか、オールドっぽく写っていたので、気になる方は調べてみるといいかもしれません。

あと、実機を触れて知ったのですが、3:2のアスペクト比がありません。3:2のアスペクト比は「ライカ判」とも呼ばれており、LEITZ PHONE 1ではベースモデルのAQUOS R6と差別化するために採用されていました。長いライカ史の中でも、ライカ判は写真界に大きな影響を与えたのに、なぜないのか疑問です。

ライカの歴史を売りにするのならライカ判は入れなきゃダメだろ〜!!!というのが正直な感想ですが、LEITZ PHONE 1はデジカメ用のイメージセンサーを搭載するのに対して、LEITZ PHONE 2はスマホ用のセンサーを搭載しています。

もしかすると、コレが関係しているのかもしれませんが、対策方法はいくらでもあるような…。それはさておき、ライカのファンほどガッカリしそうなポイントです。

銘玉の再現モードがおもしろく、欲しくなるが…

Noctiluxなど、往年のレンズを再現したモードがおもしろく、M型ライカを愛用している筆者としてもめちゃくちゃ欲しくなるのですが…。

本体価格がとにかく高い。22万円もあれば、Leicaのコンパクトカメラや、筆者の愛用しているデジタルレンジファインダーカメラ「Leica M8」がうまく行けば買えてしまいます。

本体価格に納得がいくのなら…という話ですが、LEITZ PHONE 2を買う人は純粋に「ライカが好きだから」を理由に買いそうですね。気になる方、どうでしょうか。

OS Android 12
CPU Snapdragon 8 Gen 1
RAM 12GB
ストレージ 512GB
外部メモリ microSDXC (最大1TBまで)
ディスプレイ 6.6インチ 2730×1260 (ワイドUXGA+) Pro IGZO OLED
メインカメラ 約4720万画素+約190万画素(測距用センサー)
フロントカメラ 約1260万画素
バッテリー 5,000mAh
ワイヤレス充電(Qi)対応
サイズ 約161 × 77 × 9.3 mm
重量 約211g
生体認証 指紋、顔
防水防塵 防水:IPX5/IPX8
防塵:IP6X
耐衝撃:非対応
SIM nanoSIM/eSIM
対応バンド ソフトバンク公式を確認(PDF)
その他 おサイフケータイ

参考情報

  • 本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。
OREFOLDERの最新情報をお届けします
author icon
CloNis

2002年生まれ、自分の好奇心を満たすために行動してます!

行動(選択)基準はよくもわるくも「おもしろいか、おもしろくないか」になりがち。スマホはGalaxy Z Fold 5、最近はAngenieuxのレンズにハマってます。

⇨CloNisの記事一覧