【1インチセンサー】Xiaomi 12S Ultraでの撮影画像まとめ――夜景、モード比較など

Xiaomi 12S Ultraを購入しました。今回はベンチマークの記事に続き、実際に撮影した画像を単独の記事にしてご紹介します。

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Xiaomi 12S Ultraのカメラスペック

メインカメラには、SONY製の1インチセンサーIMX 989が搭載されています。これまで、1インチセンサーを搭載したスマホとしてXperia PRO-I、AQUOS R6などがありましたが、それらはコンパクトデジカメ向けに設計されたセンサーを使用していました。IMX 989はモバイル向けに設計されたセンサーであり、Xiaomi 12S Ultraはこれを搭載する初めてのスマートフォンとなります。解像度は50MP。


ライカのSummicronズミクロンレンズを搭載し、コーティングなどでフレアを防ぎます。レンズは8枚あります。

ペリスコープレンズを備えた48MPの光学5倍(デジタル120倍)望遠カメラ、50MPの超広角(128°)カメラも搭載。まさに死角がありません。ちなみに、中心の大きいカメラが超広角カメラです。

Xiaomi 12S Ultraが他の1インチセンサーと違う点

Xiaomi 12S Ultraの他にも、「1インチセンサー」を搭載したスマートフォンは既にいくつか存在しています。日本で言えば、Xperia PRO-Iや、AQUOS R6、AQUOS R7などです。Xperia PRO-IやR6は、コンパクトデジカメ向けに設計されたセンサーを使用している他、PRO-Iに至っては1インチの一部分(1220万画素/2100万画素)しか使われておらず、これを1インチセンサーと呼ぶのは微妙なところです(手ブレ補正やAF速度向上などの利点もあるため、悪いことばかりではない)。

AQUOS R7は、Xiaomi 12S Ultraと同じSONY IMX 989というセンサーを使用しているそうですが(公式には未公開)、有効画素数が約4,720万画素とされていて、仮にセンサーがIMX 989で正しいとすると、全ての画素は使っていないことになります。

Xiaomi 12S Ultraは、5,000万画素のIMX 989のセンサーの画素を、フルにに活用しているスマートフォンです。そういう意味で、世界で初めてと言えるでしょう。

2種類の透かし

ちなみに、画像に機種などの透かしを入れることができますが、一般的なこういうタイプだけでなく、

Xiaomi 12S Ultraでは、Leica透かしという機能も用意されています。有効にすると、撮影した画像の下端に、メタデータから生成したISO感度や焦点距離、Leicaロゴなどが記載された、白いバーが付け足されます。これは、メタデータが残っている画像であれば、MIUI標準のギャラリーアプリからAI→Art Framingを選ぶことで、撮影したあとから同じようなLeica透かしを追加することもできます。

ここから画像を紹介していきますが、このページに掲載されている画像は元のサイズではありません。アスペクト比を維持したまま、長辺1500ピクセル加工・圧縮をしています。

Xiaomi 12S Ultraで撮影した写真:昼間編

Xiaomi 12S Ultraには、LEICA VIBRANTとLEICA AUTHENTCという2つのモードが搭載されています。これとは別にAI機能もあり、2×2の組み合わせで4通りの設定が可能になっています。
まずは、LEICA VIBRANTモードでAIをON/OFFにした2枚の写真を見比べていただこうと思います。左側がAI OFF、右側がAI ONです。

LEICA VIBRANT

メインカメラ

住宅街を登ったところから、下を見下ろす形で撮影した2枚。VIBRANTにすると全体的に明るく鮮やかに写る傾向にありますが、AIをオンにするとさらに彩度が上がるイメージです。

観覧車を望む岸壁から。これはあまり違いが分からないかも…?
ちなみに、このアングルから撮影した夜景も後述します。

港の商業施設で撮影(1つ上の画像とは別の日です)。空が、AIオンだと明らかに彩度が上がっています。これはこれで私は結構好みです。建物のガラスが青っぽくなってきれいに見えます。

近くには観覧車もあるので撮影。私は普段、AIを常にオンにして撮影しているので、オフだとなんとなく色あせている印象に感じます…

天ざるそばです。少し暗い店内だったからか、ほとんど違いが分からなくなっています。

糸ピンスという韓国発(らしい)かき氷。オレンジなのはマンゴーのソースなのですが、AI ONだとより鮮やかです。

なでしこを撮影。ポートレートモードではないのですが、センサーサイズが大きいことなどが影響して、かなり背景がボケています。いい感じ。

超広角カメラ

メインカメラと超広角カメラの画角の比較です(左がメインカメラ、右が超広角カメラ)。超広角カメラも大きく色味が変わったりしておらず、品質の高さが伺えます。

ここからは左右どちらも超広角カメラで撮影していますが、左はAI OFF、右はAI ONです。AI ONのほうが、明らかに映える色味に調整されていることがわかります。

ペリスコープ望遠カメラ

Xiaomi 12S Ultraには光学5倍のペリスコープ望遠カメラが搭載されています。よくある望遠カメラは800万画素…みたいなものではなく、望遠も4800万画素と高解像度です。


左から、1倍(メイン)、5倍、


10倍、20倍、


30倍、40倍、

50倍です。文字を撮っているのでそれほど劣化を感じないかもしれませんが、自然物を撮影するとなると10倍くらいまでが実用可能な範囲という感じです。5倍ならもちろんほぼ劣化無しなので、かなりきれいに撮影できます。

望遠カメラでのAI OFF(左)とON(右)です。この日は晴れていたのですが、このように望遠カメラは少し暗めの写りになりました。望遠カメラに関してはAI ONのほうがよさそうです。

LEICA AUTHENTIC

メインカメラ

左がLEICA AUTHENTICでAI OFF、右がAI ONです。AUTHENTICはかなりおとなしいというか、AIに補正されている画像に慣れていると彩度が低く感じる色味になります。

岸壁から。やはり、全体的におとなしいテイストです。

天ざるそばです。あまり違いが分からないですね…

超広角カメラ

LEICA AUTHENTICでAI OFFだと色褪せすぎじゃない?と感じるほど控えめな調整ですが、LEICA AUTHENTICでAI ONくらいがちょうどよく感じる写真もありました。右がそうです。

ペリスコープ望遠カメラ

望遠カメラはやっぱりちょっと暗い感じになってしまいますね。

Xiaomi 12S Ultraで撮影した写真:夜間編

ここからは、1インチセンサーの本領が発揮される夜の作例を紹介します。夜景モードで撮影した画像は夜景モードとして章立てしているので、そうでなければLEICA AUTHENTICとLEICA VIBRANTで撮影した画像です。本当に感動するほどいい画像が撮れます。これはマジです。

LEICA VIBRANT

この画像は日の入り直前〜直後くらいの時間に撮影したのですが、天気が悪くいつもよりも暗くなっていました。そんなときでも、通常の写真を撮るのとほぼ変わらない時間で撮影できて、それでこのクオリティ。正直感動しました…

夜景モードではないからか、AI OFFだと少し白飛びっぽいものもの見られますが、十分過ぎるほど美しい画像に仕上がっています。

LEICA AUTHENTIC

夜のシチュエーションだと、昼間よりもVIBRANTとAUTHENTICの差が縮まるように見えます。

夜景モード

夜景モードにもLEICA AUTHENTICとLEICA VIBRANTのモードがあり切り替えられますが、AIはありません。また、画像の下に帯のように出せるLeica透かしは、有効にしても夜景モードでは出ないようです。

夜景モードでは左側がLEICA AUTHENTIC、右側がLEICA VIBRANTの画像です。VIBRANTのほうが明るめに調整されています。

なかなか上手く撮れたなと自画自賛している画像なのですが、橋の色合いとかからどことなくLEICAと連携していたころのHuawei機っぽさを感じます。個人的にはかなり好みですね。

昼とは違い、観覧車は夜になるとライトアップされます。

この日は曇り空で、夜になると雨が降ったため地面が濡れていました。その地面に反射する光もしっかり捉えられていて、より美しく見えます。

まとめ

LEICA VIBRANT, AI ON

Xiaomi 12S Ultraで撮影した画像をご覧いただきましたが、いかがだったでしょうか。従来のようなコテコテのチューニングだけでなく、LEICA AUTHENTICにすれば自然なテイストの画像も楽しむことができます。

また、夜景に本当に強いことも分かって頂けたでしょう。Xiaomi 12S Ultraがすごいのは、夜景モードで撮影しても、撮影が一瞬で終わる点です。センサーサイズが大きく一度に多くの光を取り込めるため、昼間に撮影しているような感覚でシャッターが切れます。撮影が早く終わるということは、それだけ手ブレのリスクが下がるということなので、誰でも簡単に高品質な画像が撮影できます。私もXiaomi MIX 4で比較しようと撮影しましたが、時間がかかるので何枚も手ブレしてしまいました(身体が不自由なので、健康な方より手ブレしやすいです)。

手ブレ以外にも、普通は夜景モードだと撮影段階で数秒待ち、加えて処理でも数秒待たされます。これでは、気軽にパシャパシャ撮影することはできません。しかし、Xiaomi 12S Ultraは処理まで含めても一瞬なので、何も考えずにガンガン撮影できます。

チューニング不足と感じる部分がないわけではありませんが、少なくとも私が使った限りでは、今の時点ですでにトップクラスですし、これからさらにチューニングが進めば、名実共に最強のカメラになってくれると思います。

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でじぃ
病気療養中のガジェットオタク。基本はTwitterにいます。私の執筆した記事は私個人の意見です。ご依頼などあれば、ご連絡はTwitterのDM(これが一番早いと思います)か、digitalkcct@gmailどっとこむ(どっとこむ→.com)まで宜しくお願いします。
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