EarFun Air Pro SV レビュー:1万円以下でノイキャン・防水・ワイヤレス充電・音質が揃った完全ワイヤレスイヤホン

EarFunより、ノイズキャンセリング対応で専用アプリでの調整も可能な完全ワイヤレスイヤホン「EarFun Air Pro SV」をレビュー用に提供していただきました。

ノイズキャンセリングのほかにも防水やワイヤレス充電など必要な機能はだいたい揃っていて9千円以下で購入できる、高価なイヤホンを探すほど拘らないけどそこそこ便利な機能は欲しい、という人にちょうどいいイヤホンです。

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EarFun Air Pro SV

EarFun Air Pro SVはノイズキャンセリングを始めとして、完全ワイヤレスイヤホンで便利な機能が揃っています。ただ、着脱検知による再生/停止の機能はありません。

  • QuietSmart 2.0 ハイブリッドANC:最大40dBのノイズを低減
  • 外音取込モード
  • 低遅延モード:80ms程度
  • ワイヤレス充電対応
  • 防水:IPX5相当の防滴性能
  • 片耳使用可能
  • 専用アプリによるイコライザやタッチコントロールの設定変更
  • 着脱検知:なし

独特デザインのケースと本体

EarFun Air Pro SVのケースの蓋部分はアルミニウム製でなかなか高級感があります。中央に2本の線が入ったような独特のデザインをしています。

実は蓋の中央部分は切り抜きになっており、中央の2本の先のようなものはイヤホン本体が見えていたものでした。ケースの蓋を閉じていても中にイヤホンがあるかどうかがひと目でわかります。

ケースの底面にスペックや各種認証が印刷されています。

伸びたバッテリー棒部分にearfunとロゴがありますが、うまく反射させないと見えないくらいに控えめです。

バッテリー棒部分は三角柱のようになっています。再生/停止などのコントロールする時はこの角の部分をタッチします。

スペックと操作感

EarFun Free Miniは大口径10mmダイナミック型ドライバーユニットを搭載し、イヤホン本体で最大5時間、付属の充電ケースを合わせて使うと、最大24時間の音楽再生が可能な完全ワイヤレスイヤホン(TWS)です。アクティブノイズキャンセリングに対応し、Qiワイヤレス充電やアプリでのカスタマイズも可能です。

■主な仕様
Bluetooth Bluetooth 5.2
Bluetoothプロファイル A2DP, AVRCP, HFP, HSP
通信距離 最大 15m(人体、金属、壁などの障害物や電波状態によって変動します)
対応コーデック SBC, AAC
バッテリー容量 35mAh×2(イヤホン) / 380mAh(充電ケース)
再生可能時間 ANF オフ:イヤホン本体:最大6時間、充電ケース使用時:最大24時間
ANF オン:イヤホン本体:最大5時間、充電ケース使用時:最大18時間
充電方式 USB-C、Qiワイヤレス充電
充電時間 約1時間(イヤホン) / 約2時間(充電ケース)
防水 IPX5
サイズ 56.6mm × 46mm × 21.6mm
重さ 約45g(充電ケース含む) / 約4.5g(イヤホン本体 片耳)

イヤホンによる操作はタッチセンサー方式です。棒の部分が三角柱の形をしており、その角の部分をタッチして操作します。反応も悪くなく、ちゃんと1回タップや2秒長押しなど、狙ったとおりに動作してくれました。

L R
再生/一時停止 2回タップ
次の曲 3回タップ
前の曲
音量アップ 1回タップ
音量ダウン 1回タップ
電話の応答・切断 2回タップ
音声アシスタント起動 2秒触れ続ける
ANC/外音取込/ノーマル切替 2秒触れ続ける
低遅延モードオンオフ 3回タップ

デフォルトでは「前の曲」に対応する動作がありませんが、アプリによるカスタマイズで設定できます。

バッテリーのもちはイマイチ

EarFun Air Pro SVのバッテリーは、スペック上ではノーマルモードなら最大6時間、ANCオンで最大5時間もつとなっています。実際に渡しの環境で試したところ、ANCオンで4時間と少しでバッテリーが切れました。正直なところ、もう少し持続時間が伸びて欲しいところです。

充電に関してはUSB Type-CとQiワイヤレス充電が可能です。安全ワイヤレスイヤホンは充電が面倒ではありますが、ワイヤレス充電なら置くだけなので楽です。これに対応してないイヤホンは、もう使う気が起きないというくらい、私にとっては重要な機能です。

ノイズキャンセリングは十分

EarFun Air Pro SVはノイズキャンセリング機能搭載で、QuietSmart2.0テクノロジーにより最大40dBのノイズを低減します。実際に試してみたところ、効果がはっきりと分かるくらいには効きます。

仕事部屋での作業中にEarFun Air Pro SVのノイキャンをオンにして音は流さずにいると、うまい具合に外の車の音やキーボードを叩く音が消えて集中できます。

外音取り込みモードにすれば外の音がちゃんと聞こえます。お店で会計の際も外音取り込みモードで問題なく受け答えできました。

専用アプリは機能少なめ

Google playEarFun Audio
EarFun Audio
制作: Earfun Technology (HK) Limited
価格: 無料

ダウンロード

EarFun Air Pro SVは専用アプリ『EarFun Audio』に対応しています。

アプリからノイキャンの切り替えやゲームモードのオンオフのほか、装着方法やマニュアルの確認もできます。

イコライザで音を調整したり、タッチ動作のカスタマイズも可能です。タッチ動作は「トリプルタップ」と「長押し」を左右それぞれで変更でき、「前の曲」「次の曲」「音声アシスタント」「ゲームモード」「ノイズキャンセルモード切替」から選択できます。

カスタマイズできる項目が「トリプルタップ」と「長押し」だけなのが少し残念です。

ゲームモード(低遅延モード)

EarFun Air Pro SVは左イヤホンを3回タッチでゲームモード(低遅延モード)がオンになります。

左:ゲームモードオフ 右:ゲームモードオン

オーディオテスター』で遅延具合を確認してみると、ゲームモードオフの場合はだいたい+300msくらいでした。ゲームモードをオンにすると100ms程度まで縮まります。

ここまで縮まれば、シビアな音楽ゲーム以外の、動画などなら違和感はほぼ無くなると思います。

まとめ:機能が揃ってて普段使いにちょうどいい

EarFun Air Pro SVを実際に使ってみて、私が感じた良かったところイマイチなところをまとめます。

EarFun Air Proの良いところ
  • しっかり効くアクティブノイズキャンセリング
  • EarFunのイヤホンの中でも音がいい
  • ワイヤレス充電可能
EarFun Air Proのイマイチなところ
  • アプリのカスタマイズ項目はまだ限定的
  • 自動耳検出による音楽の停止/再生がない
  • バッテリーはもう少しがんばってほしい

EarFunのイヤホンの中でも同じ価格帯としては以前「EarFun Air Pro 2」をレビューしました。ノイキャンについてはあまり変わらないですが、音の良さやアプリによるカスタマイズという点ではしっかりと進化しています。

ノイキャン・ワイヤレス充電・防水と、機能が揃っていて普段使いに良いイヤホンだと思いました。メインのイヤホンとして今後使っていこうと思います。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

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スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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