BMAX MaxPad I11 レビュー:思ったよりもキビキビ動いて気持ちいい!Android 11搭載でLTE対応の10.4インチタブレット

BMAXの10.4インチタブレット「MaxPad I11」をレビュー用に提供していただきました。

UNISOC T618チップセットを搭載し、8GBのRAMと128GBのストレージ、LTEに対応しGPSもある。これでいて価格は(クーポン適用で)2万円代前半というなかなかコストパフォーマンスの良いタブレットです。

実際使ってみても、思った以上に「使える」タブレットでした。うちで使うメインのタブレットはすっかり「MaxPad I11」に置き換わったくらいです。

  • 大きな画面で電子書籍も捗る
  • ベンチマークスコアからの印象よりもキビキビ動く
  • LTEとGPSに対応してるのでカーナビ用途もOK
  • アップデートの期待が薄い
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概要と外観

BMAX MaxPad I11は10.4インチFHDディスプレイを搭載したタブレットです。UNISOC T618というちょっと聞き慣れないSoCを搭載していますが、そのほかはRAMが8GBにストレージ128GBでMicroSDカードに対応、SIMも入ってLTE通信ができてGPSも使える、という機能がわりと「揃った」端末です。なお、技適マークやPSEマークもあるので、日本国内でも安心して使うことができます。

これだけあって価格はAmazonにて31,990円(2022年3月26日時点)、そこからクーポンを適用させると23,990円。とても手が出しやすい値段になります。

ベゼルは実測で1cmほどとそれなりにありますが、タブレットの場合はある程度(不格好にならない程度に)あったほうが持ちやすくて良いです。

背面はサラサラしたメタル素材で指紋は付きません。ひんやりして気持ちいいですね。中央にBMAXのロゴが入ってます。

各種認証も背面に印刷されており、技適マークやPSEマークもあります。まだ新しいのか日本では聞き慣れないメーカーですが、ちゃんと日本で使えるようになっています。

背面カメラの周辺にボタン類が固まっています。音量ボタンの上にあるのはリセットボタン。SIMトレイは片方がMicroSDカードと排他仕様になったデュアルSIMです。

電源やSIMトレイと同じ辺の反対側の端にUSBポートがあります。もちろんType-Cです。

逆の辺の角あたりには3.5mmイヤホンジャックがあります。

重量はスペック上は450gでしたが実測で421gでした。実測のほうが軽いですね…。10.4インチタブレットという大きさからの印象に比べるとけっこう軽く感じます。それでいて背面も安っぽくないので、持ったときの印象は良いです。

箱と内容物

箱を開けると発泡スチロールで固められたなかに本体がハマってるタイプでした。

内容物は本体のほかにマニュアルとACアダプタ、USBケーブル、SIMピンのみ。ACアダプタはちゃんと日本で使えるもので、PSEマークもついてます。マニュアルは日本語もあるにはあるのですがボタンの説明部分だけで、マニュアルの内容もほぼ必要ないくらい簡単なものだけでした。

スペックとパフォーマンス

BMAX MaxPad I11の主なスペックは以下の通り。

OS Android 11
SoC Unisoc Tiger T618
メモリ 8GB
ストレージ 128GB
外部メモリ microSDXC (最大2TBまで)
ディスプレイ 10.4インチ 2000×1200 (FHD+)
メインカメラ 1300万画素
フロントカメラ 500万画素
バッテリー 6600mAh
サイズ 247 × 156 × 7.7 mm
重量 約450g
生体認証
LTEバンド FDD-TLE: B1/B3/B5/B7/B8/B20/B34
TD-TLE: B34/B38/B39/B40/B41

WidevineのセキュリティレベルはL3ですので、AmazonプライムビデオやNetflixではHD再生できません。

ベンチマーク結果

各種ベンチマークの結果は、AnTuTu Benchmark(v9.3.4)が223,111点、Geekbench 5がシングルで369点、マルチで1,250点、3DmarkはWild Lifeで558点、PCMarkのWork 3.0 performanceは978点でした。

Unisoc Tiger T618が聞き慣れないSoCだったのでどれくらいのものなのかいまいちわからなかったのですが、ベンチマーク結果を見るとエントリークラスの性能のようですね。

似た点数のほかのスマホと比べると以下の通り。

SoC Antutu Geekbench 3DMark
RAM Single Multi
Pixel 4a SD 730G
6GB
342514 552 1643 1008
AQUOS wish SD 480
4GB
285207 502 1466 978
BMAX MaxPad I11 Tiger T618
8GB
223111 369 1250 558
BlackBerry KEY2 SD 660
6GB
202502 337 1457
Unihertz Jelly 2 Helio P60
6GB
192071 299 1450 647

そのほか、当サイトでレビューしてきた端末のベンチマーク結果は以下のページにまとめています。こちらも参考にどうぞ。

操作感

ベンチマークの結果を見るとエントリークラスの性能であり、AQUOS wishよりも(RAMの大きさ以外は)劣っているように見えます。ですが、実際に使ってみると意外とキビキビとした動作を見せてくれます。8GBのRAMのおかげでしょうか。

アプリを使っていてもスクロールなどで特に引っかかるようなことはなく、ゲームも(重いものはわかりませんが)問題なくプレイできました。

ベンチマークスコアから「どうせエントリーでしょ」と侮っているといい意味で裏切られます。

ディスプレイ

ディスプレイは10.4インチで解像度は2000×1200(フルHDD)のIPSディスプレイです。最初から画面保護シートが貼られており、指紋がよく付くことが我慢できれば問題ありません。(意外とAmazonで他社製の保護シートも売られてます。→参考

10.4インチの大画面だと、やはり動画や電子書籍が捗りますね。マンガを見開きで表示して、セリフがちゃんと読めるのが良いです。

画面の色味は設定からある程度変更できます。

システム

BMAX MaxPad I11のOSはAndroid 11です。多少独自の項目はありますが、ほぼAOSPでシンプルです。プリインストールされてるアプリもかなり少なめです。

タブレット用のUIが用意されてるわけではないので、画面によっては余白が大きく感じます。Android 12Lの機能があれば、使いやすくなるのかもしれませんが…アップデートについては未知数です。ちなみにセキュリティパッチレベルは2021年4月5日でした。2021年夏に発売されたはずですので、1回もアップデートがないのかもしれません…。

BMAX MaxPad I11の良かったところイマイチなところ

BMAX MaxPad I11を使ってみて感じた良いところとイマイチなところをまとめてみます。

良いところ
  • 画面が大きい
  • 安っぽくなく悪くない見た目、それでいて思ったよりも軽い
  • ベンチマークスコアからの印象よりもキビキビ動く
  • LTEとGPSに対応してるのでカーナビ用途もOK
イマイチなところ
  • 指紋センサーなし
  • Widevine L3なのでプライムビデオやNetflixでHD再生できない
  • アップデートは期待薄

画面が大きく、動きもキビキビしているので動画や電子書籍などでしっかりと使えるタブレットです。Widevine L3なのでプライムビデオやNetflixでHD再生できないので、それらを使う人は注意が必要ですが、YouTubeなどがメインであれば問題ないでしょう。

SIMが入ってGPSもあるのでカーナビ代わりに使うのもありです。カーナビで10.4インチというのはかなり大きな画面になりますね。

一番の心配点はアップデートですね。セキュリティパッチレベルが1年近く前ですし、そうなると今後のアップデートも心配が残ります。Android 12Lが来てくれると、タブレット用の機能でより使いやすくなると思うのですが、期待はできそうにありません。

追記:2022年4月2日にアップデートが来ました。…が、セキュリティパッチレベルは2021年4月5日のままでした…。

まとめ

将来的なことは少し心配が残りますが、今の時点で電子書籍や動画鑑賞用に購入するのなら悪くないと思います。動作の軽快さは思った以上で、ここはお値段以上だと感じました。

余ってるSIMを入れて外で活用したい人、家の中で電子書籍が気軽に読みやすい安価なタブレットを探してた人、あまり聞いたことがないちょっと変わった端末を試してみたい人、そんな人に向いたタブレットです。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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