Xiaomi Pad 5 レビュー:暗い部屋で使っても眼精疲労を起こしにくい!スタイラスペン対応でコスパも良好!

Xiaomi Pad 5を購入し、ファーストインプレッション記事をお届けしてから2ヶ月あまり。あれから長期的に使用してみました。

良いところ
  • 11インチ、120HZ対応で4万円台
  • スタイラスペン(傾き&筆圧検知)に対応
  • かゆいところに手が届く機能つき
イマイチなところ
  • 本体がやや分厚い
  • ベゼルが太く感じるかも
  • 標準ホームにDiscorverがない
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Xiaomi Pad 5を選んだ理由

Xiaomi Pad 5はコスパで名高いXiaomiから発売されているAndroid タブレットです。チップセットにSnapdragon 860を採用し、液晶ディスプレイの解像度は1600×2560でWQHD+かつ、120Hz対応なことが購入の決め手です。

筆者が購入したのはパールホワイトで、かつての「Mi Note 10」や「Mi 10 Pro」と同じようなカラー系統です。手触りはマットな感じおちつきがあります。周囲の光に応じてブルーになったり、白になったり、ピンクが入ったりと、大好きなカラーでした。だけど現行のスマホにはもうないカラーなんですよね。

さて、カタログスペックや本体色以外にも、XiaomiPad 5を選んだ理由があります。細かいことは後々触れるのですが、ダークテーマを個別に強制有効できること、そして低照度下で目を痛めることなく使用できることです。私は暗い部屋でモバイル機器を使うことが多く、最近の端末だと最低光度でもツラい。

だがしかし、Xiaomi端末は画面のコントラストを設定から下げられます。他社製のスマートフォンやタブレットなども触れてきましたが、この機能を搭載し、なおかつ筆者の求める発色(照度)にできるのはXiaomi端末以外にありませんでした。これが最大の決め手です。

また、ブラウザのメインがFirefoxになったり、この2年ほどAndroid端末を常用しているといった環境の変化も決め手の1つです。正直、そこはどうとでもなってしまうわけですが、どうせなら統一したいですし。

11インチの大画面LCD!120Hzにも対応!

Xiaomi Pad 5はLCDディスプレイを搭載しています。スマートフォンなどでは有機ELディスプレイが主流なのですが、動画を長時間視聴していると「画面が焼き付きやすい」といったデメリットがあるわけです。

IPS液晶でも日中の視認性がいいです

というのも、スマートフォンよりも大画面なタブレット端末は「コンテンツの消費」に適しており、長時間使用してしまいがちです。有機ELを採用していると「焼き付き」のリスクが大きくなります。

しかし、Xiaomi Pad 5ではLCDディスプレイを採用しているため、画面を点灯したまま「寝落ち」したときにも画面が焼き付くことはありません。動画をみても「画質が悪いな」とは感じることはなかったです。

とはいっても、これはハードな使い方を想定した場合の話ですので、ライトな使い方をする人はそこまで気にしなくてもいいでしょう。筆者のようにハード(特殊とも言えますが)な使い方をするのであれば、気になるところです。

そんな11インチの大画面では電子書籍を読んだり、軽い作業時にも役立ちます。私も軽い執筆なんかはこれ1台で済ませることが多いです。

ただ、ベゼル幅が8mmもあるのは太く感じます。(9mmに合っていますがズレです)とかいいつつ、もう慣れましたが。

冒頭でも述べたように、Xiaomi Pad 5はリフレッシュレート「120Hz」にも対応しています。なにそれ?と思う方に軽く説明すると、画面がより滑らかに動くといったもので、目への負担が減ります。一般的に使われているのは60Hzなのですが、120Hzの快適性になれると戻れなくなってしまいますし、60Hz表示だと見るに耐えません。

やや分厚くなれないところも…

本体の厚み(6.85mm)にはやや慣れません。スマートフォンやタブレット業界では「薄型化」が進んでいるのですが、正直なところ分厚くて慣れない。ベゼル含めて、この分厚さが「価格相応」で安っぽさを感じます。

なんというか、おもちゃを使ってる感じで、うまく形容できないのですが、手に取るとチープな感じがするんですよね。ただ、実用性に欠けるわけではないので、気持ちの問題かな。

独自カスタマイズOSのMIUIはかゆいところに手が届いて使いやすい

世は多様性が受け入れられる時代。人によって使う機能は様々ですが、MIUIには「かゆいところに手が届く」設定項目があります。ちなみに、基本的なUIはiOS(iPadOS)と似ており、友達からは「iPhoneのパクリじゃんw」と言われるのがお約束です。

デュアルアプリ(アプリ複製)

デュアルアプリ機能ではアプリを複製することができ、1つの端末で2つ(厳密には4つ)の同一アプリを使えます。

たとえば、ゲームのサブアカウントを作ったり、プライベート用のLINEと仕事用のLINEを分けたりと、様々な使い方ができます。

アプリにダークテーマを強制適応

アプリにダークテーマを強制適応もできます。たとえば、フリマアプリの「メルカリ」はダークテーマを有効にしても、背景が白いままです。しかし、この機能を有効にすると背景が黒くなり、強制的にダークテーマが有効になります。他のアプリも同様に強制有効できるため、非常に便利です。

セカンドスペースでは人に見られたくないものを保存可能

セカンドスペースでは人に見られたくないものを保存できます。たとえば、プライベートな写真や趣味の動画やゲームアプリなどを保存できます。

さて、このセカンドスペースのカラクリなのですが、簡素にいえばタブレット内にもう1つのホーム画面を生成するわけです。そのホーム画面を開くためには専用のパスコードを設定し、ロック解除時にそれを入力すればOK。

そうすると、もう1つのスペース(ホーム画面)へいけます。巷では、浮気専用機能だとか揶揄されがちですが、筆者個人が使うのならば「いかがわしい画像を保存」したり「公私を分ける」のに使います。仮に浮気をするとしても、詮索されればどうせバレそう……。とはいえ、悪い用途しか思い浮かばないというのはたしかに頷けるような……。

なお、筆者はこの機能を使っていません(隠す相手すらいない)。そもそも、端末を複数台所持しているので、分ける必要がないんですよね……。

ディスプレイのコントラスト調整をより詳細に、紙みたいにすることも

画面を詳細に調整する機能が便利すぎて重宝しています。これはなんなのかというと、画面の明るさだけでなく発色を抑えたり、強調したり、はたまた「紙のような画面」にすることも。

ちなみにですが、ここまでのスクリーンショット画像も粒子のようなものが見えると思います。それが「紙のような画面」を適応させた状態です。ちょっとわかりにくいかもしれません。

筆者は布団の中でタブレットを使用することが多く、寝る前の消灯後にはこの機能がないと生きていけないほどです。それくらい目に優しくなります。そんなに影響があるの?と思った方、以下の画像をご覧ください。

無調整(右)と調整後(左)を比較すると、発色がけっこう変わってくることがわかります。これくらい変わるとなれば、暗所での目への負担も和らぎますよね。MIUIはこういう、かゆいところに手が届くのが強みです。

ゲームターボ

いわゆるゲーミングスマホのような機能も搭載されています。通知を制限したり、パフォーマンスを向上させたりと、ゲームをより楽しむ機能がたくさん。筆者はあまりゲームをしないのですが、ゲームをする方々にとってはありがたい機能ですね。

標準ホームアプリ(ランチャー)はDiscover非対応

標準ランチャーだとDiscoverの表示に対応していません。気にしない人は別にいいのでしょうが、筆者は毎日の情報をDiscoverから仕入れているので、ちょっと不便なところです。一応、サードパーティー製のランチャーを導入すれば解決できる問題ですが、Xiaomiのスマホを使っていたこともあり、できれば更新で改善してほしいところ。

Dolby Atmos対応のスピーカーは価格を加味すると普通にアリ、ただし過度な期待は厳禁

Dolby Atmos対応のハーマンカードンスピーカーは価格帯にしては音質がよく、深みのある低音が出ます。ただ、iPad Pro 11inch 第1世代から移行だと、なんとなく物足りなさを感じてしまいます。それだけでなく、Xiaomi Mi 11に搭載されているような、中高音域によせた寒色のチューニングを期待すると、かなり期待はずれ感が強いと思いますので過度な期待はしないほうがいいでしょう。

繰り返しますが、この価格帯でこれなら十分ありです。なんなら、動画視聴時の臨場感も申し分なく、音響にこだわらない方であれば気にすることもないでしょう。

おまけ程度のカメラはまだ実用的

1300画素、シングルカメラのカメラでパシャっと撮りました。これがタブレットにしてはよくできていて、おまけ程度のものでありながらもキレイに写ります。

AIモードカメラが搭載されているおかげか、タブレットにしては画質がいいです。基本的に、タブレットはカメラ性能をそいでいる製品が多いなか、ある程度の性能を出してくれるのは嬉しかったりもします。

専用のスタイラスペン「Xiaomi Smart Pen」は傾き&筆圧検知に対応!お絵かきも自由自在に!

別売りの「Xiaomi Smart Pen」を使うことでお絵かきをしたり、ノートなどを紙に書くかのようにとれます。

このペンは筆圧検知、そして傾き検知にも対応していて、まるで鉛筆のような描き心地を実現します。筆者は学生なのですが、タブレット持ち込み可の講義はこれでノートを取っており、紙の管理から開放されて楽になりました。

ベンチマーク

『Antutu Benchmark』にて性能を測ってみました。結果は56万8477点。ミドルハイくらいの性能ですね。大体のことはサクサクこなせます。

総評:あれ?致命的な不満点が1つもない…?このタブレット、かなりできるぞ!?!?

筆者はXiaomi製品を頻繁に購入しており、価格以上の品質で総じて満足してきました。そして今回も例にもれず、これといった大きい不満はありませんし、細かいところを除けば価格以上の品質で満足しています。

それこそ用途次第なところはありますが、ブラウジングや動画再生、写真編集やSNSなどのライトな使い方なら困らず、快適です。強いて言うのなら、ホーム画面に戻るのがたまに遅くなるくらいですが、そこまで気になりません。

細かいところは価格相応といえばそうですが、それを抜きにしてもコストパフォーマンスがよく、一般的な使い方であれば快適に使えると思います。私の場合は主に自宅運用ですがガシガシ使い倒しており、快適すぎて他のタブレットは使えなくなりそうです。独自機能やAndroidに魅力を感じるのであればオススメ!

参考情報

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CloNis

2002年生まれ、自分の好奇心を満たすために行動してます!

行動(選択)基準はよくもわるくも「おもしろいか、おもしろくないか」になりがち。スマホはGalaxy Z Fold 5、最近はAngenieuxのレンズにハマってます。

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