Pixel 4 XL 長期実機レビュー:カメラは(私には)合わなかった

去年(2020年)の5月9日にSIMロック解除済みのSoftbank版Google Pixel 4 XL(Clearly White,G020Q)を購入し、1年以上メイン端末として使用してきたので、長期レビューをします。長期レビューですので、よくある発売後のレビューのような性能比較などはありませんのでご了承ください。

なお購入元はイオシスで、購入価格は74,800円でした。

6/6 15:20 タイトルを修正しました。
「Pixel 4 XL 長期実機レビュー:Googleはソフトの会社で、Pixelは夜景番長なんだ」

「Pixel 4 XL 長期実機レビュー:Googleはソフトの会社で、Pixelは…」
※夜景の写真がないのに「夜景番長」と利点のように書かれていたため

「Pixel 4 XL 長期実機レビュー:カメラは(私には)合わなかった」
※6/6 17:00 内容に即したものにしました

Pixel 4 XLのスペック一覧

Pixel 4 XLのスペックは以下のようになっています。

OS Android 10
Android 11へのアップデート済(執筆時点RQ2A.210505.002)
SoC Qualcomm Snapdragon 855
RAM 6GB
ストレージ 64/128GB, UFS2.1
SIM nanoSIM+eSIM, DSDV対応
外部メモリ 非対応
ディスプレイ 6.3インチ(19:9), 1440×3040 (537ppi), P-OLED, 90Hz対応, GG5
メインカメラ 1220万画素広角+1600万画素望遠
フロントカメラ 800万画素
バッテリー 3700mAh,18W USB PD充電・Qiワイヤレス充電対応
サイズ 約160.4 × 75.1 × 8.2 mm
重量 約193g
サウンド ステレオスピーカー, 3.5mmイヤホンジャック無し
その他 IP68等級防水防塵, Pixel Neural Core, Felica, Titan M, USB Type-C

2019年のフラッグシップに相応しい仕様と言えそうです。日本向けにはFelicaを搭載しています。
機械学習エンジンのPixel Neural Coreを搭載することで、効率的かつ高精度な画像処理を可能にしています。しているのですが…(写真については後述します)

Pixel 4 XLの評価ポイント!

  • 90Hz, HDR+に対応したQHD+ディスプレイ
  • 最低3年のOS・セキュリティアップデート
  • シンプルでモダンなデザイン
  • デュアルカメラなのに片方が望遠
  • 日常のシチュエーションではそこまで綺麗に撮影できない
  • 90Hz対応なのにバッテリー容量が小さい・持ちも悪い

90Hzに対応した有機ELディスプレイ

ここは素直に評価できるポイントです。

開発者向けオプションを有効にし、90Hzリフレッシュレートの適用というスイッチをONにすれば、常時90Hzに固定できるのも高評価できます(Galaxy Tab S7など、開発者向けオプションをONにしていてもフレームレート固定できない機種もあるため)。

今となっては、120Hz対応の有機ELを搭載した機種がミドルレンジにも登場していますが、時期的には先駆けて高リフレッシュレートに対応していました。バッテリーセーバーが有効になったりすると、急激に動作が重くなったと感じるほどです。

デュアルカメラなのに片方は望遠カメラ

ここは発表当時から疑問に思われていたところだと思いますが、やはり不便です。スマホで撮影したいシチュエーションでは、「望遠で良かった」と思うことは稀で、「これ以上後退できないから超広角が欲しかった」と思うことのほうが圧倒的に多かったです。

望遠カメラといっても、Huaweiなどの超高倍率望遠ほどではないですし、中途半端な望遠カメラを付けるくらいなら、超広角カメラを搭載して欲しかったなというのが正直な感想です。

日常のシチュエーションではそこまで綺麗に撮影できない!?

これは、カメラに高い期待をしていた私にとって、結構大きながっかりポイントになりました。次の写真を見て欲しいのですが…


左がPixel 4 XL、右が手持ちのGalaxy Tab S7で汁なし担々麺を室内で撮った写真です。どちらも修整は加えていないのですが、明らかにPixel 4 XLの方が暗く、メシマズとまでは言えませんが美味しそうではありませんよね。

もちろん、1年もあとに発売された機種と比べるのは公平ではありません。しかし、OISすら無いタブレットに補正で負けているのは、Pixelは写真の美しさで勝負しているはずなのに、どうなのでしょう…

次はもっと謎な点です。


左の写真はPixel 4 XL撮って出し、右の写真は「左の写真を保存していたら、Googleフォトが補正を提案してきたので補正を適用して保存だけした」写真です。

…明らかに右の写真の方が綺麗で”映え”ますよね。Googleフォトが補正を提案してきているということは、Googleも右の写真の方が綺麗だと認識しているわけなのに、なぜ最初からそれをしないのか…

もちろんあまり加工していないほうが好みという人もいるでしょうが、それにしても謎です。

また、「Googleフォトでおすすめ通りに補正をかけたほうが綺麗な写真になる」ということは、“Pixel以外で撮った写真も同じように綺麗になる”という可能性がある、ということになります。乱暴な言い方をすれば、「Googleフォトを使えば、Pixelを使わなくても夜景以外は綺麗な写真を撮れる」ということになってはしまわないのでしょうか?
いえまぁ、その夜(低照度下)のシチュエーションで強みを発揮するのがPixelの良いところなんですけどね。

シンプルでモダンなデザイン

カメラ部分は少しiPhoneに似ていますが、モノトーンで複眼カメラ特有のゴツさみたいなものを感じさせません。このスッキリとしたデザインは、私が購入する理由の一つでもありました。今見ても、好みのデザインです。

世界最速のアップデート

ここも「さすがGoogle」な、他社には真似できない長所です。長期のアップデートサポートに加え、feature dropsによって将来Androidに搭載予定の機能を先行的に使うことができます。…できるのですが、そこまで実用的ではないなというのが私の感想です。

なぜfeature dropsはそれほど実用的ではないのか?

feature dropsですが、まず日本で使えない機能がいくつもあります。例えば、設定しておけば自動的に自動車事故を検出して通報する機能(オーストラリアとイギリスでのみ)、電源ボタン長押しでGoogle Payのカードや搭乗券を選択できる機能(アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、フランス、ドイツ等のみ)などがあります。(自動通報機能はともかく、Google Payの方の機能が日本で使えないのはなぜなのか気になりますね…)

Apple Watchで心電図機能が使えなかったように、様々な法律に阻まれて…なのか、日本では使えない機能が色々あるようです。

また、使える機能でも、カメラに指を当てて心拍数測定などの機能は、面白くはあるものの使い所が無いと感じました。心拍数測定であれば、大抵のスマートバンド・スマートウォッチに備わっていますし、おもむろに心拍数を気にして測りたくなるシチュエーションというのもあまり想像つきませんからね。

一方で、feature dropsの中にも、便利に使えている機能もあります。私も便利だなと思っているのが「ルール」という機能です。これは、事前に設定しておいたGoogleマップ上の場所に行くか、Wi-Fiネットワーク名のアクセスポイントに接続すると、「マナーモードをON」「スマートフォンをサイレントに設定」など特定の動作をさせることができる機能です。私は療養中で病院によく行くので、病院に着いたら「スマートフォンをバイブレーションに設定」するようにしています。

ルールについても、今はスマホをサイレントにしたりすることしかできず、iOSのショートカットのように柔軟に設定することはできないので、機能が拡充されることを望みます。

結局「夜景をどれだけの頻度で撮るか」でPixelを選ぼう

私は、1年以上Pixelを使っていて、Pixelに価値を見出すかどうかは、これに尽きると思いました。…生憎、去年(一昨年ではなく)購入したために、使っていた期間はずーっと新型コロナウイルスの影響でろくに外出できず、写真もあまり撮れませんでした。本当ならここで「Pixelなら低照度下でもこんなに綺麗に撮影できますよ!!」って撮影した写真をお見せしたかったのですが…くそう新型コロナめ…

最近、普通に明るい場所で撮影した後にフリーズすることが増えてきたので、「Pixel 4 XLですらもうそんなに世代落ちなのかな」と思うと同時に、「Pixel Neural Coreって本当に意味がある(あった)のか…?」とも思うようになりました。Pixel 4 XLにはPixel Neural Coreも搭載されていて、それによりHDR処理も(Google Cameraを無理やり移植した機種など)より早くなるかなと思っていたのですが、結局Pixel 5には搭載されなかったですし、あまり効果的ではなかったのかもしれませんね…

次期Pixelには、Googleが独自設計したSoCが使われるという噂もありますし、そこで独自ISPを採用することにより、飛躍的な性能アップ…みたいなロマン展開にならないでしょうか…妄想しすぎ…?

OREFOLDERの最新情報をお届けします
author icon
でじぃ
病気療養中の80年代J-POPを愛すガジェットオタク。基本はTwitterにいます。私の執筆した記事は私個人の意見です。
⇨でじぃの記事一覧