Mi スマートバンド 6 レビュー:全面ディスプレイで大画面化が嬉しい!血中酸素レベル(SpO2)も測定可能に

Xiaomiのスマートバンド「Mi スマートバンド 6」の中国版を購入し、2ヶ月ほど使っています。Mi BandはMi Band 3から使っており、毎回着実に進化しているのを実感します。

Mi スマートバンド 6はさらに大画面化し、ついに全面ディスプレイ(1.56インチ)となりました。一度この大画面を使ってしまうと、もう今までのものは古臭く見えてしまいますね。それくらい見た目での変化も大きいです。

もちろん、それ以外にも新たにSpO2の測定ができるようになるなど進化ポイントはあるので、それらを紹介しつつレビューしていこうと思います。

日本版が7月9日に発売されます。今回は中国版でのレビューですが、基本的な部分は変わらないはずです。(システム言語に日本語が加わってるなどあるので、購入するなら日本版のほうがいいと思います。)


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Mi スマートバンド 6の特徴

Mi スマートバンド 6は手首に腕時計のように装着して歩数や心拍数などを計測・記録するスマートバンドです。アクティビティトラッカーと呼ばれることもあります。スマートウォッチと表現されることもありますが、一般的なスマートウォッチに比べると画面が小さく細長かったり、機能が限られたりします。

Mi Bandシリーズ6代目となり、画面の大型化やSpO2測定に対応など、着実に進歩しています。

全面ディスプレイになった1.56インチ有機ELディスプレイ

ディスプレイは1.56インチの有機EL(AMOLED)ディスプレイです。本体の大きさは前モデルと変わりませんが画面の大きさが1.1インチから約50%アップ。表面からボタンが無くなり、すべてが画面となりました。

30種類のエクササイズモード、うち6種類は自動検出可能

ランニングやウォーキングの他にも多くのエクササイズを記録できます。Miスマートバンド6ではHIIT(高強度インターバルトレーニング)やバスケットボール、ズンバなど19種類のエクササイズモードが新たに追加されました。

また、ウォーキングやローイングマシン、サイクリングなど6種類については、始めると自動検出して記録を促してくれる機能もあります。

血中酸素レベル(SpO2)の測定も可能に

コロナ禍もあって注目度が上がっている血中酸素レベル(SpO2)も測定できるようになりました。また、睡眠中の血中酸素レベルをもとに睡眠時の呼吸品質も記録できます。

通常14日間持続できるバッテリー

Mi スマートバンド 6のバッテリーは通常使用で14日間、節約モードなら19日間もつとされています。ここは人により使い方が異なるのでみんながみんな2週間以上もつとは言えませんが、他社のスマートバンドに比べてMiスマートバンドの優位点でもあります。

Mi スマートバンド 6のスペック

主なスペックは以下の通り。

ディスプレイ 1.56インチ有機EL(152×486)326PPI
輝度:最大450nit(調整可能)
センサー 高精度 6 軸センサーおよび PPG 心拍数センサー
6 軸センサー:低消費電力の 3 軸加速度計と 3 軸ジャイロスコープ
PPG 心拍センサー
バッテリー 125mAh リチウムイオンポリマーバッテリ
持続時間 通常モードで約14日間(節電モードで19日)
Bluetooth Bluetooth 5.0
防水性能 5ATM(5気圧防水)
対応OS Android 5.0 または iOS 10.0 以降
大きさ 47.4 × 18.6 × 12.7 mm
バンドサイズ 155-219mm
重量 12.8g(本体のみ)

より詳しくは公式サイトの仕様ページをご覧ください。

外観:フルディスプレイ化したものの以前のバンドも流用可能

Mi スマートバンド 6は小さな本体がシリコン製のバンドにはめられています。バンド幅は15mmくらいで普通の時計に比べても細いです。普通の時計やスマートウォッチだと存在感がありすぎて私は無理なのですが、このスマートバンドならなんとかOKです。

本体は指でつまむほどの大きさ。(47.4 × 18.6 × 12.7 mm)
やっぱり全面ディスプレイになったのがいいですね!(実際はベゼルがけっこう太いのですが、黒背景にすれば有機ELの黒さもあって本当に全面ディスプレイ感あります。)

腕に当たる内側には各種センサーや充電端子があります。

サイドのくぼみには型番など。このくぼみがMi Band 4よりも広くなっているので、Mi Band 4用のバンドを使うと微妙にかっこ悪いかもしれません。Miスマートバンド5用なら問題ありません。

バンドストラップは穴にポッチをはめ込む形式です。片手でも簡単に脱着可能。

バンドストラップは交換可能で、Xiaomi公式のものやそれ以外の会社からも多数出ています。簡単に気分も変わるのでいくつか買っておくといいですよ。

私は今は透明タイプを使っています。ちょっと硬いな、とは思いますが見た目は涼しげですからね。

豊富なバンドディスプレイ

バンドディスプレイはデフォルト以外にも様々に用意されており、管理アプリから変更できます。Miスマートバンド5の時と同様にエヴァや初音ミク、名探偵コナンのものもあります。ただし、おそらくこれは中国版だけで日本版では削除されてると思います。

自分で背景画像をカスタマイズできるものもあります。

画像ファイルさえあれば簡単にお気に入りの画像をMiスマートバンド6に表示できます。

装着感と見やすさ、操作性

Mi スマートバンド 6の標準のバンドはシリコン製で幅15mmほどです。重さも本体と合わせて24gほどなので普通の時計よりも軽いくらいです。けっこう柔らかいのでつけ心地も悪くありません。

ただ夏場はやっぱり暑くて気になることもあります。替えバンドもAmazon等で簡単に手に入るので素材の違うものにすればまた変わってくるでしょう。

日向は厳しいが輝度調整できるので外でも見やすい

ディスプレイは有機ELなので黒がはっきりとしていて見やすいです。ただやっぱり外だと怪しくなってきます。輝度が調節できるので、最大にすれば外でも日陰なら見やすいです。日向だとそれでも厳しいですね…。

輝度の自動調整が付いてくれるといいのですが、そのためにはまた別のセンサーが必要になるのでスマートバンドの大きさでは厳しいのでしょうね。

タッチ操作はキビキビ

全面ディスプレイなので、操作はすべて画面をタップしたりスワイプで行います。基本的には画面タップで決定、上下スワイプで項目移動、左から右へスワイプで戻る、です。動きは軽快で、スクロールで引っかかることはほとんどありません。スペック不足によるストレスというものは感じません。

Mi スマートバンド 6でできること

Mi スマートバンド 6は歩数や睡眠など様々なものを記録・表示します。またスマホとの連携で各種通知やスマホの一部機能の操作なども可能です。本体のみで可能なことや、スマホアプリを使って設定するものがあります。

できることをリスト化してみます。

  • 時刻の表示
  • 歩数計
  • 心拍計・24時間心拍数モニタリング
  • 血中酸素レベル(SpO2)測定
  • 睡眠モニタリング
  • 睡眠時の呼吸品質を分析
  • 30種類の運動(ワークアウト)の記録
  • 6種類の運動の自動検出
  • PAI(活力指数)の記録
  • 呼吸エクササイズ
  • ストレスモニタリング
  • 月経周期の記録と通知
  • 天気予報
  • 着信やアプリの通知
  • 音楽コントロール
  • スマホカメラの遠隔操作
  • アラーム
  • ストップウォッチ
  • タイマー
  • ポモドーロタイマー
  • イベントのリマインダ
  • スマホのロック解除(MIUIのみ)
  • スマホをマナーモードに
  • スマホを探す
  • 座りすぎ通知

かなりいろいろできます。何を必要とするかは人によって違うので、無理に全部使う必要はありません。私は基本的な歩数と睡眠モニターを主に使ってます。PAIの値は多少気にしていますが、ワークアウトについては別の時計を使っているのでこちらでは計測していません。また、別で紹介しますがポモドーロタイマーはなかなか便利です。

更に見やすくなった通知

Miスマートバンド6ではスマホにきた通知を表示できます。対応するアプリはスマホに入ってるアプリの中から自分で選べます。また通知が来るとバンドも震えるので気づきやすいです。(外の騒音の中で電話の着信にMiスマートバンド6のバイブで気付くなんてこともよくあります。)

画面が広くなったことで、通知の内容も読みやすくなりました。表示できるテキストは5文字×12行程度です。Miスマートバンド5が5文字×11行程度だったので1行しか増えていませんが、その分文字が大きくなっており読みやすさが向上しています。

ただ、この通知は連携しているスマホの通知が表示されるもので、スマホ側から表示が消えるとMiスマートバンド6でも確認できなくなってしまいます。

血中酸素レベル(SpO2)の測定

Miスマートバンド6では、最近のスマートバンド/スマートウォッチで注目が集まってる血中酸素レベル(SpO2)の測定にも対応しました。

ただし、手動測定だけで、24時間自動トラッキングには対応していません。睡眠中に定期的に測定する機能はあるのですが、それはグラフ化して見たりはできず、睡眠時の呼吸品質としてスコアが表示されるのみ(後述)です。

歩数やワークアウトの記録・表示

アクティビティトラッカーとして基本的な歩数やワークアウトの記録も、もちろん可能です。GPSは付いてないので、正確な距離やルートを記録したい場合はスマホを持ってワークアウトします。

簡単な記録はバンド自体でも確認できますが、スマホのアプリで確認したほうが見やすいですね。

ポモドーロタイマーが便利

ポモドーロタイマーという機能があります。これは「25分間集中して作業し、5分間休憩、4回ごとに15-20分程度の長い休憩」という集中するためのメソッドです。Miスマートバンドではこの25分と5分で繰り返しタイマーで知らせてくれます。

リモートワークなどで、仕事時間と休憩時間を自分でコントロールできる環境にあれば、これを使うとうまいこと集中できます。

管理アプリで記録を確認

Google playMi Fit
Mi Fit
制作: Anhui Huami Information Technology Co.,Ltd.
価格: 無料

ダウンロード

Miスマートバンド6の設定や、記録の表示にはこれまでと同じく『Mi Fit』アプリを使います。以前のMi Bandを使っていればもちろんそのまま同じアカウントで継続した記録を続けられます。日本語フル対応です。

アプリではその日やこれまでの歩数や睡眠時間などを簡単に確認できます。歩数や睡眠時間はGoogle Fitとも連携可能です。

Miスマートバンド6本体についての設定もこちらでできます。健康モニタリングの項目での、心拍数や睡眠モニタリングなどの設定はバッテリーの持ちにもろに影響しますので設定必須です。

あとは通知するアプリを選んだり、バンドに表示するメニュー項目を選択できます。

睡眠モニタリング

Miスマートバンド6で私が最も気に入ってる昨日の1つが睡眠モニタリングです。特に操作せずに、自動的に眠った時間と起きた時間を記録し、その間も深い睡眠と浅い睡眠、レム睡眠を記録してくれます。就寝時刻や起床時刻は後で自分で編集も可能です。

簡単な睡眠アドバイスもしてくれ、また他のユーザーと比べて寝た時間や深い眠りの長さがどうだったのかを表示してくれます。できればこの一番盛り上がったところよりもいい方向に行きたいのですが、私はどうにも深い睡眠がうまく取れないようです。ストレス…ですかねぇ…?

睡眠時の呼吸品質トラッキング

Miスマートバンド6では、ベータ機能ですが、「睡眠時呼吸の質」が100点満点で表示されます。これは(おそらく)睡眠中に定期的にSpO2測定し、それをスコア化しています。どうせならグラフ化して睡眠時のSpO2の値が一定でないのを見せて欲しいのですが…。

この機能をオンにしておくと、かなりバッテリーの持ちが悪くなります。睡眠時無呼吸症候群を疑うだとか、うまく眠れてない気がするときにはオンにして値を見てみるのもいいと思いますが、本当にバッテリーを食うので、(今のところ)常時オンにはしたくないですね。

バッテリーと充電

バッテリーの容量自体はMiスマートバンド5の時と同じ125mAhです。ただ大画面化していること、また新しく測定できるようになったものがあることから、もちは少し悪くなっていると感じます。

フルに使うと1週間持たない

先にも書きましたが、「睡眠時呼吸の質のモニタリング」をオンにしていると、かなりバッテリーの持ちが悪いです。だいたい1週間くらいで充電が必要になります。まぁ1週間持てばいいのかもしれませんが、Miスマートバンドの特徴の1つである「バッテリーの持ちの良さ」が失われるのはワタシ的にはよくありません。

今はだいたい12日間くらいの間隔で充電するようになっています。設定は以下の通り。

連続心拍数モニタリング 1分ごと
活動時心拍数モニタリング オン
心臓の健康モニタリング オフ
睡眠モニタリングアシスタント オン
睡眠呼吸品質モニタリング オフ
ストレスモニタ オフ
手首を持ち上げて情報表示 8:00~23:30
ナイトモード 0:00~06:00
画面輝度 3
ワークアウト記録 なし

1日の通知の数などにより、どれだけバッテリーがもつかは変わってきます。影響が大きいのは心拍数や睡眠時呼吸の質といったセンサーを使うものですね。あとは画面輝度でしょうか。バッテリーの持ちが悪いと思ったら、このあたりから「自分に必要かどうか」を考えて調整するといいでしょう。

充電

充電は専用のマグネット式ケーブルで行います。Miスマートバンド5のものもそのまま使えました。

充電中の表示がディスプレイをフルに使った形でかっこよくなってました。これはいいですね。充電時間はフルに充電すると1時間半から2時間といったところです。

これまでのMiスマートバンドと比較して良くなったところ、イマイチなところ

これまでMi Band 3からMiスマートバンド6まで4台、3年と少し使ってきました。正直、スマートバンドとしての基本的な機能はMi Band 4で完成していたのではないか、と思います。

4から5、5から6と、だんだん画面も大きくなって機能も増えています。ただバッテリーの持ちに関しては4が一番良かったと思います。普通に20日くらい持ちましたからね。ただまぁ、今Mi Band 4を新品で買って、それが発売当時と同じだけのバッテリー性能があるのかわかりませんし、やはり常に最新のものを使うのがいいのでしょうか。

Miスマートバンド5からの良くなったところ、イマイチなところをまとめると以下のとおりです。

良くなったところ
  • 画面が大きく見やすくなった
  • 血中酸素レベル(SpO2)が測定できるようになった
  • ワークアウトの種類が増え、自動検知も増えた
イマイチなところ
  • バッテリーの持ちは若干悪くなった
  • また価格が上がった

Miスマートバンド5とMiスマートバンド6のどちらを買ったほうがいいのか。価格差が日本版でも1,500円程度あります。予算が許せば6を勧めますが、スマートバンド初めて、というのであれば5でもいいかなぁ、と思います。(気に入ったら来年出るであろう7に買い替え)

まとめ:やっぱり前のモデルにはもう戻れない

バッテリー的には少し不満点もありますが、やっぱりこの大画面はいいですね。今見ると以前のモデルは画面でない部分が気になってしまいます。機能は増えましたが、自分に必要なものだけ選べばバッテリーの持ちも少しは良くなります。

私のように血中酸素レベル(SpO2)測定をほとんど使わないとなると、機能的に良くなったのは画面の大型化くらいです。ですがこの変化がかなり大きいです。もう私は以前のものには戻れません。

正直、他社のスマートバンドと、機能的にはそれほど差はないと思います。以前レビューしたOPPO Band Styleだと睡眠時のSpO2測定をちゃんとグラフ化してくれますし、そっちがいいという人もいるでしょう。

私としては、Miスマートバンドに今まで積み重ねて(記録して)きたデータと、他社製の替えバンドの豊富さが魅力なので、これからもMiスマートバンド派で行こうと思います。

参考情報

  • 本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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