格安SIMの速度測定 2021年5月前半:連休と土日に挟まれ全体的に好調な速度をキープ

大手キャリアに比べて月額料金が安くて人気なのが「格安SIM」です。格安SIMはたくさんの会社があり、速度や使いやすさ、機能は異なってきます。その中でも最もわかりやすく比較できる重要なものが「通信速度」です。

OREFOLDERでは月に2回、主な格安SIMをスピードテストアプリを使って実際に速度測定し、比較しています。あくまで個人レベルでの測定になりますが、格安SIM選びの参考になれば幸いです。

今回は2021年5月前半編です。実際に使用した格安SIMは20種類で、茨城県つくば市にて通勤時間帯やお昼の混雑時間帯に測定しています。なお、これらのSIMはすべて個人で実際に契約しているものであり、特定の会社等から提供を受けたものではありません。

今回のポイント
  • 全体的にお昼でも速い
  • nuro mobileとBIGLOBEモバイルが伸びてきてる
  • b-mobileと日本通信SIMがかなり落ちてきてる

今回の測定は5月6日-7日に行いました。大型連休と土日の間の平日での測定です。この2日間を休日にして連休を伸ばしてるひとも多いので、全体的に速くなってますね。

なお、先月よりahamo/povo/LINEMOを加えています。格安SIMはそれぞれのキャリア回線と比べてどの程度出るのか、という視点で見ると良いんじゃないでしょうか。

測定方法など

測定方法

測定は以下のようにして行いました。

日時 2021年5月6,7日(6日12時・19時、7日8時・12時の4回実施)
場所 茨城県つくば市
測定アプリ Speedtest.net
5GMARK
測定方法 SIMごとに3回ずつ測定し、(3回の合計値+中央値×2)/5を値とする。それとは別に昼に5GMARKでのフルテスト
使用端末 AQUOS sense3 basic×20台
使用したSIM
  • ahamo(ドコモ回線)
  • IIJmio(ドコモ回線・au回線)
  • y.u mobile(ドコモ回線)
  • OCNモバイルONE(ドコモ回線)
  • BIGLOBEモバイル(ドコモ回線・au回線)
  • b-mobile(ドコモ回線・ソフトバンク回線)
  • 日本通信SIM(ドコモ回線)
  • nuroモバイル(ドコモ回線・au回線・ソフトバンク回線)
  • mineo(ドコモ回線・au回線・ソフトバンク回線)
  • UQ mobile(au回線)
  • povo(au回線)
  • Y!mobile(ソフトバンク回線)
  • LINEMO(ソフトバンク回線)

測定の正確さや意義について

測定用アプリや測定環境など、もっと正確なものがあると考える方もいらっしゃるでしょうが、ある程度の妥協を重ねて今の形になっています。これらについて、これでは意味が無いとお考えの方もいるでしょうが、それならそういうものとして見てください。

(基本的に、多くの人が使っていて自分の場合と比べやすく、またパッと見で分かりやすいものを選んでます。正確性などを考えればもっとやり方はありますし、そうやっているサイトもほかにたくさんあります。ぜひそういったより正確なデータもご覧ください。)

測定アプリについて

現在は『Speedtest.net』と『5GMARK』の2つのアプリを使って測定しています。『Speedtest.net』は広く使われているメジャーな測定アプリです。しかし、このアプリだけだと実際の利用における体感速度と離れた結果が出る格安SIMが出てきました。

『5GMARK』のフルテストはYouTube動画やウェブページなどの読み込みをテストに組み入れており、より実際の使用環境に近い形でのテストが可能です。ただし通信量も多いので、当サイトの測定では『5GMARK』は昼に1回のみ行っています。

朝:8時05分~20分ごろ

DOWN (Mbps) UP (Mbps) PING (ms)
ahamo 51.52 12.56 28.8
IIJmio-D 52.14 9.80 49.0
y.u mobile 45.24 13.50 36.0
OCNモバイルONE 41.34 9.59 34.0
BIGLOBE-D 47.10 10.88 35.6
b-mobile-D 34.84 6.35 74.8
日本通信SIM 37.12 10.70 68.4
nuroモバイル-D 33.52 12.06 34.6
mineo-D 57.48 18.48 60.0
povo 15.61 3.51 24.8
UQ mobile 7.37 3.85 23.2
IIJmio-A 14.36 2.29 40.2
BIGLOBE-A 11.58 3.92 35.8
nuroモバイル-A 15.10 1.59 35.0
mineo-A 8.06 2.79 42.0
LINEMO 24.14 11.50 16.8
ワイモバイル 24.72 10.40 37.6
b-mobile S 31.04 6.21 46.2
nuroモバイル S 35.80 13.36 17.0
mineo-S 34.70 7.41 37.2

朝は通勤時間帯ということもあり比較的混雑する時間帯です。だいたい3Mbps以上出ていれば特に不満なく通信できると思いますが、最近ではどのSIMも快適に通信できるだけの値を出しています。

グラフを見るとドコモ回線>ソフトバンク回線>au回線のようにも見えますが、これは地域性もあるので、測定した地域が全体的にそうなんだと捉えるくらいにしてください。

昼:12時15分~25分ごろ

DOWN (Mbps) UP (Mbps) PING (ms)
ahamo 38.24 8.87 33.4
IIJmio-D 2.28 4.08 106.6
y.u mobile 42.38 8.68 36.8
OCNモバイルONE 47.58 4.35 41.0
BIGLOBE-D 38.10 3.28 40.8
b-mobile-D 2.12 8.58 134.6
日本通信SIM 5.11 7.48 130.0
nuroモバイル-D 29.92 2.34 58.4
mineo-D 6.37 7.20 115.6
povo 13.72 3.75 28.4
UQ mobile 6.31 1.31 23.4
IIJmio-A 11.06 3.50 41.4
BIGLOBE-A 4.28 1.85 36.6
nuroモバイル-A 18.20 3.79 27.8
mineo-A 8.29 2.00 83.8
LINEMO 19.48 9.48 16.2
ワイモバイル 29.76 8.91 17.8
b-mobile S 25.42 16.06 18.8
nuroモバイル S 21.46 3.81 17.0
mineo-S 8.76 6.22 70.4

平日の昼は、一番速度が落ち込む時間帯です。…なのですが、今回もどのSIMでもかなり良い値を出しています。緊急事態宣言が出ていたり、そういった世の流れのせいだとは思います。

一方、これまでわりと早い値を出していたb-mobileがわりと落ちてきてますね。要注意です。

夕方:18時10分~20分ごろ

DOWN (Mbps) UP (Mbps) PING (ms)
ahamo 34.54 7.19 31.4
IIJmio-D 34.14 8.30 56.6
y.u mobile 30.88 14.42 36.8
OCNモバイルONE 35.52 6.69 95.0
BIGLOBE-D 30.48 8.24 37.2
b-mobile-D 5.87 10.72 130.0
日本通信SIM 39.42 9.49 50.8
nuroモバイル-D 28.48 6.43 36.8
mineo-D 28.94 4.72 29.0
povo 6.72 2.55 20.8
UQ mobile 7.91 3.26 22.2
IIJmio-A 6.78 2.73 39.0
BIGLOBE-A 16.70 2.26 34.8
nuroモバイル-A 14.50 6.98 27.0
mineo-A 14.90 3.63 78.0
LINEMO 11.48 11.52 16.8
ワイモバイル 16.68 8.27 32.2
b-mobile S 13.20 12.18 40.8
nuroモバイル S 8.05 7.83 17.4
mineo-S 12.36 11.14 63.4

この時間帯も家に帰る人などが多く、混雑時間帯の1つでした。しかし最近はどのSIMも十分な速度が出るようになっています。だいたい朝と似たような傾向で、そこまで遅いところはほとんどありません。
逆に言えば、朝もこの時間も遅い格安SIMは速さに期待しないほうが良いです。

時間帯別グラフ

V字型になってるのが多いのは変わりませんが、これまでは昼に1Mbps程度で固まっていたものが5Mbps程度まで上がっています。どのSIMでも十分使える速度になっています。

というか、以前に比べるとだいぶカオスになってきてますね…。

DOWN 8時 12時 18時
ahamo 51.52 38.24 34.54
IIJmio-D 52.14 2.28 34.14
y.u mobile 45.24 42.38 30.88
OCNモバイルONE 41.34 47.58 35.52
BIGLOBE-D 47.10 38.10 30.48
b-mobile-D 34.84 2.12 5.87
日本通信SIM 37.12 5.11 39.42
nuroモバイル-D 33.52 29.92 28.48
mineo-D 57.48 6.37 28.94
povo 15.61 13.72 6.72
UQ mobile 7.37 6.31 7.91
IIJmio-A 14.36 11.06 6.78
BIGLOBE-A 11.58 4.28 16.70
nuroモバイル-A 15.10 18.20 14.50
mineo-A 8.06 8.29 14.90
LINEMO 24.14 19.48 11.48
ワイモバイル 24.72 29.76 16.68
b-mobile S 31.04 25.42 13.20
nuroモバイル S 35.80 21.46 8.05
mineo-S 34.70 8.76 12.36
左:OCNモバイルONE(D) 中:IIJmio(A) 右:mineo(S)

もう1つ、5GMARKの結果をみてみましょう。

昼:5GMARK結果

POINT DOWN
(Mbps)
UP
(Mbps)
PING
(ms)
YouTube
(s)
WEB
(s)
ahamo 16238 19.5 16.85 56 1.8 2.2
IIJmio-D 1040 2.0 1.89 115 3.7
y.u mobile 21037 38.4 4.17 81 2.2
OCNモバイルONE 5379 6.1 6.51 58 0.9 2.6
BIGLOBE-D 1217 0.7 4.09 80 1.5 4.2
b-mobile-D 490 1.1 0.72 266 16.7 5.3
日本通信SIM 1612 1.1 3.83 170 2.6 3.5
nuroモバイル-D 13706 21.5 5.19 63 2.9 2.3
mineo-D 707 0.4 6.48 171 4.1
povo 4242 9.2 1.33 56 3.5
UQ mobile 9751 15.4 3.73 46 4.3 2.1
IIJmio-A 4086 7.4 2.13 59 7.1 3.9
BIGLOBE-A 5826 8.5 3.73 61 4.1 2.2
nuroモバイル-A 6020 9.8 2.23 44 5.6 2.2
mineo-A 236 0.5 2.19 137 6.8
LINEMO 17311 24.6 10.27 38 1.9 2.1
ワイモバイル 10911 15.3 7.5 80 3.6 2.1
b-mobile S 22940 32.1 14.42 88 1.9 2.1
nuroモバイル S 9290 12.5 9.12 54 2.8 3.1
mineo-S 280 0.4 3.55 100 6.1

5GMARKでは通常のスピードテストのほかにYouTube動画や各種ウェブサイトを読み込んでそれをポイントに反映させます。表中の「-」はタイムアウトで、時間内に読み込み完了できなかったことを示します。昼の時間帯にYouTube動画を読み込みできたドコモ系SIMは少なく、ここがポイントに大きく響いているようです。

Speedtest.netの結果ほどではりませんが、こちらも全体的に結果が良くなっています。

左:nuroモバイル(D) 中:UQ mobile(A) 右:ワイモバイル(S)

なお、この5GMARKでもその値が絶対なわけではないので、適当に考えていたほうが良いとは思います。YouTubeが読み込めるかどうかでもだいぶポイント変わりそうですし。お昼のポイントが4桁に届けばちゃんと使える、500以下は使えたもんじゃない…くらいの感覚でいいでしょう。(3桁のポイント内での優劣は誤差のようなものです。あてにはなりません。)

やはりこの5GMARKで見ると速いところは速い、遅いところは遅いという差がハッキリわかります。1000ポイント以上あればそう困ることはないと思います。そのラインがだいたいの基準と思ったほうがいいでしょう。

格安SIM速度ランキング 2021年5月前半

今回の測定結果をランキング化してみました。

1位 y.u mobile 206.52 pt
2位 ahamo 184.15 pt
3位 OCNモバイルONE 167.62 pt
4位 nuroモバイル-S 157.71 pt
5位 nuroモバイル-D 145.29 pt
6位 BIGLOBE-D 130.34 pt
7位 ワイモバイル 127.33 pt
8位 LINEMO 120.65 pt
9位 b-mobile-S 102.16 pt
10位 BIGLOBE-A 77.41 pt
11位 povo 57.37 pt
12位 UQ mobile 54.38 pt
13位 mineo-D 52.85 pt
14位 mineo-A 49.72 pt
15位 日本通信SIM 48.77 pt
16位 IIJmio-D 43.68 pt
17位 mineo-S 41.67 pt
18位 IIJmio-A 41.43 pt
19位 nuroモバイル-A 30.71 pt
20位 b-mobile-D 23.21 pt

ポイントの算出方法は以下の通りです。昼の速度を重視してます。

(朝の下り速度 ÷ 2.5) + (昼の下り速度 × 2.5) + (夜の下り速度 ÷ 2.5) + (4Gmarkのポイント ÷ 300)

実感とそれほど違いは無いと思います。

このグラフは上位10個を抜き出したものです。BIGLOBEモバイルやnuroモバイルが最近になって急に上がってきたのがよくわかります。というか最近は上位10位が近い値でゴチャゴチャになってますね。

なお、これはあくまで速度のみのランキングなので、それぞれの格安SIMにある速度以外の魅力も忘れないようにしてください。

2021年5月、オススメの格安SIM

ahamo

8時 12時 18時 5Gmark
ahamo 51.52 38.24 34.54 16238

ドコモ系の格安SIMの基準になるahamoはやっぱり速いですね。ほかの格安SIMに比べると料金は高くなりますが、安定した速度が安心できるのでやはり無難ではあります。

ahamo
公式サイトはこちら >

ワイモバイルとLINEMO

8時 12時 18時 5Gmark
LINEMO 24.14 19.48 11.48 17311
ワイモバイル 24.72 29.76 16.68 10911

ワイモバイルは一般的な格安SIMとは違いますが、やはり速さと価格のバランスが取れています。LINEMOと速度の面ではほとんど変わりません。

今回はほかの格安SIMに比べて値が低いと感じることもありました。とはいえ十分な速度が安定して出ています。この安定さは魅力でしょう。

Y!mobile
公式サイトはこちら >

LINEMO
公式サイトはこちら >

UQ mobileとpovo

8時 12時 18時 5Gmark
povo 15.61 13.72 6.72 4242
UQ mobile 7.37 6.31 7.91 9751

こちらも似たようなものです。UQ mobileのほうが速いという話もちらほら見ますが、大きく見ればまぁ同じくらいかな?と。今後どうなっていくか、見ものです。

UQ mobile
公式サイトはこちら >

povo
公式サイトはこちら >

OCNモバイルONE

8時 12時 18時 5Gmark
OCNモバイルONE 41.34 47.58 35.52 5379

今回も速かったOCNモバイルONEです。ドコモ系の中では一番オススメできる格安SIMですね。速さを1年以上維持しています。端末セットでかなりお得になることもあるので、乗り換え先としてはかなり良い候補だと思います。

OCN モバイル ONE
公式サイトはこちら >

nuro mobile

8時 12時 18時 5Gmark
ドコモ回線 33.52 29.92 28.48 13706
au回線 15.10 18.20 14.50 6020
ソフトバンク回線 35.80 21.46 8.05 9290

nuroモバイルは最近かなり速いです。3回線あるうちau回線はそれほどでもなかったですが、最近ではここも強化され、どの回線でも十分な速度が出ています。4月からの新プランも業界最安値級で、この激変期にたいする本気度が伝わってきます。

nuro mobile
公式サイトはこちら >

BIGLOBEモバイル

8時 12時 18時 5Gmark
ドコモ回線 47.10 38.10 30.48 1217
au回線 11.58 4.28 16.70 5826

BIGLOBEモバイルも、前回に続きドコモ回線が速いです。そういえばBIGLOBEモバイルは3月末から通信の最適化を廃止しています。以前から「最適化しないAPN」があり、そちらの方が速いという話はありました。ただそれはそちらの利用者が少ないからだろうと言われていました。それが通常のAPNでも最適化しなくなったら速くなってきたので、もうよくわからないですね。

BIGLOBEモバイル
公式サイトはこちら >

icon-orefolder

全体的に速いです。コロナ禍で外出自粛になり、その影響で格安SIMも速度が落ちにくくなってる…なんていい始めてもう1年くらい経ってしまいましたね。

色々見て判断を

この記事ではそれぞれの格安SIMの速度を比較していますが、格安SIMの選択の基準は速度だけではありません。なので今どれがオススメかと考えると、絶対にこれ!と言えるものはありません。個々人の使い方によるのではないかと思います。昼間使わなければ、速度がそこまで落ちることもないでしょうし。それよりも各MVNOの施策や機能を見たほうがいいかもしれません。速度比較はあくまで検討するための材料の1つです。

MVNOの速度はけっこう浮き沈みがあります。その時々で最新の速度測定結果は把握しておきたいですね。場所などでも変わるものなので、できれば1つの数字に一喜一憂せずに、複数の結果を眺めてなんとなくの各社の傾向を掴んでもらえばと思います。

当サイト以外でも定期的に計測しているサイトがありますので、そちらも参考にしてみてください。

また、こうしたブログ等での計測報告以外でも、独自アプリで自動速度計測して掲載しているサイトもあります。

こちらは毎日1時間ごと(お昼は15分ごと)に計測して公開しています。すごい!


OREFOLDERでは今後も月2回程度で測定していきたいと思っています。

過去1年の速度測定記事は以下からどうぞ。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、茨城県つくば市在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
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