格安SIM (MVNO) の速度測定:2020年12月 その2 日本通信SIMはいい感じに速い

MVNO・格安SIMの定期速度測定スピードテストと比較、2020年12月後半編です。

キャリアに比べて通信料金が安くて人気な「格安SIM」ですが、その種類によって速度や使いやすさ、機能は異なってきます。その中でも最もわかりやすく比較できる重要なものが「通信速度」です。OREFOLDERでは月に2回、主だったMVNOのSIMをスピードテストアプリを使って実際に速度を比較しています。あくまで個人レベルでの測定になりますが、格安SIM選びの参考になれば幸いです。

↓最新の結果はこちらのページ↓でチェック!

今回の測定に使用したSIMは22種類です。(日本通信SIM 合理的20GBプランを追加しました)

今回のポイント
  • 全体的に朝夕はかなり速い
  • 日本通信SIMはなかなか速い、b-mobileのドコモ回線は落ちてきた
  • LINEモバイルはソフトバンク回線だけいい感じ

測定方法など

測定に関する説明あれこれ(タップで開きます)

測定方法

測定は以下のようにして行いました。

日時
2020年12月21,22日(21日12時・19時、22日8時・12時の4回実施)
場所
茨城県つくば市
測定アプリ
Speedtest.net
5GMARK
測定方法
SIMごとに3回ずつ測定し、(3回の合計値+中央値×2)/5を値とする。それとは別に昼に5GMARKでのフルテスト
使用端末とSIM
IIJmio-D Galaxy S8
y.u mobile Pixel 3
LINEモバイル-D Pixel 3a
OCNモバイルONE(新コース) AQUOS sense3
BIGLOBE-D Xperia XZ
NifMo ZenFone 7
b-mobile-D Atom L
DTI SIM UMIDIGI X
nuroモバイル-D moto g8
mineo-D Pixel 4a
日本通信 Xperia X Compact
mineo-A ZenFone 5
UQ-mobile Xperia XZ1
IIJmio-A AQUOS R Compact
BIGLOBE-A Redmi Note 9S
LINEモバイル-A Essential Phone
nuroモバイル-A AQUOS R2 Compact
ワイモバイル Pixel 5
nuroモバイル-S Pixel 4
b-mobile-S G8X ThinQ
LINEモバイル-S Android One X2
mineo-S AQUOS Sense plus

測定の正確さや意義について

さすがに端末1台で22枚のSIMを入れ替えするのは困難なので、複数の端末を使っています。違う端末を使っては比べる意味が無いとお考えの方は、そういうものとして見てください。

また、測定用アプリや測定環境など、もっと正確なものがあると考える方もいらっしゃるでしょうが、ある程度の妥協を重ねて今の形になっています。これらについても、意味が無いとお考えの方はそういうものとして見てください。
(基本的に、多くの人が使っていて自分の場合と比べやすく、またパッと見で分かりやすいものを選んでます。正確性などを考えればもっとやり方はありますし、そうやっているサイトもほかにたくさんあります。ぜひそういったより正確なデータもご覧ください。)

測定アプリについて

現在は『Speedtest.net』と『5GMARK』の2つのアプリを使って測定しています。『Speedtest.net』は広く使われているメジャーな測定アプリです。しかし、このアプリだけだと実際の利用における体感速度と離れた結果が出る格安SIMが出てきました。

『5GMARK』のフルテストはYouTube動画やウェブページなどの読み込みをテストに組み入れており、より実際の使用環境に近い形でのテストが可能です。ただし通信量も多いので、当サイトの測定では『5GMARK』は昼に1回のみ行っています。

朝:8時15分~25分ごろ

DOWN (Mbps) UP (Mbps) PING (ms)
IIJmio-D 42.18 9.14 30.8
y.u mobile 111.00 16.34 31.8
LINEモバイル-D 2.29 11.27 51.0
OCNモバイルONE 34.28 7.99 29.8
BIGLOBE-D 5.31 8.23 35.4
NifMo 29.26 10.27 31.0
b-mobile-D 24.14 15.78 39.0
DTI SIM 32.86 10.15 48.2
nuroモバイル-D 32.56 20.54 30.2
mineo-D 76.34 8.78 53.8
UQ mobile 27.06 2.72 27.6
mineo-A 25.42 5.07 38.0
IIJmio-A 22.98 12.80 47.2
BIGLOBE-A 18.22 4.15 28.6
LINEモバイル-A 1.59 5.23 29.2
nuroモバイル-A 9.95 5.67 27.4
ワイモバイル 69.42 9.04 34.8
nuroモバイル-S 23.46 9.76 19.0
b-mobile-S 42.64 14.12 43.0
LINEモバイル-S 34.54 6.81 21.2
mineo-S 31.18 10.25 58.8
日本通信 50.16 18.78 38.6

朝は通勤時間帯ということもあり比較的混雑する時間帯です。だいたい3Mbps以上出ていれば特に不満なく通信できると思います。
地域差もあるでしょうが、全体的に問題ない速度…というよりも普段よりもかなり良いです。(一部を除く)

昼:12時15分~25分ごろ

DOWN (Mbps) UP (Mbps) PING (ms)
IIJmio-D 0.65 9.38 96.0
y.u mobile 12.38 4.72 37.6
LINEモバイル-D 1.15 12.40 75.6
OCNモバイルONE 11.21 9.80 48.4
BIGLOBE-D 2.23 10.78 36.2
NifMo 1.05 12.84 60.0
b-mobile-D 3.60 15.00 689.8
DTI SIM 0.61 11.58 55.8
nuroモバイル-D 3.05 11.41 60.8
mineo-D 1.32 9.30 113.8
UQ mobile 6.20 5.71 26.4
mineo-A 1.85 6.32 106.0
IIJmio-A 4.68 4.81 40.0
BIGLOBE-A 0.88 7.45 35.4
LINEモバイル-A 0.76 2.00 107.2
nuroモバイル-A 2.72 2.79 46.4
ワイモバイル 53.74 11.08 37.2
nuroモバイル-S 1.43 14.76 20.6
b-mobile-S 26.40 9.65 20.8
LINEモバイル-S 4.92 8.79 28.6
mineo-S 1.93 13.58 85.4
日本通信 8.87 16.42 572.0

平日の昼は、一番速度が落ち込む時間帯です。十分に速いところと遅いところがくっきり分かれます。お昼は遅いものとして諦めるか、速さにこだわるか、考えるところですね。
だいたい1Mbpsを切るとかなりツラいです。ここで1Mbpsを安定して超えられるかどうかで体感はかなり変わります。

…朝もそうでしたが、昼の時間帯も微妙にいつもよりも良い気がします。

夕方:19時00分~10分ごろ

DOWN (Mbps) UP (Mbps) PING (ms)
IIJmio-D 45.84 13.88 34.4
y.u mobile 93.94 14.84 38.2
LINEモバイル-D 1.35 10.77 35.6
OCNモバイルONE 39.22 12.94 36.8
BIGLOBE-D 5.20 9.27 33.6
NifMo 24.38 12.08 35.6
b-mobile-D 29.06 13.30 72.6
DTI SIM 32.74 11.11 52.0
nuroモバイル-D 29.82 5.23 32.0
mineo-D 67.96 15.82 45.8
UQ mobile 25.28 1.25 26.4
mineo-A 27.24 3.63 37.6
IIJmio-A 5.50 6.30 42.8
BIGLOBE-A 18.68 3.27 27.0
LINEモバイル-A 1.25 6.74 37.2
nuroモバイル-A 5.27 2.88 27.0
ワイモバイル 50.10 7.98 34.0
nuroモバイル-S 7.12 15.66 18.2
b-mobile-S 39.92 8.58 20.2
LINEモバイル-S 32.34 8.17 21.2
mineo-S 24.86 10.34 52.4
日本通信 17.76 13.96 154.6

この時間帯も家に帰る人などが多く、混雑時間帯の1つでした。しかし最近はどのSIMも十分な速度が出るようになっています。だいたい朝と似たような傾向で、そこまで遅いところはほとんどありません。
逆に言えば、朝もこの時間も遅い格安SIMは速さに期待しないほうが良いです。

時間帯別グラフ

グラフで見ると…今回はかなりごちゃごちゃしてますね…。昼の速度、そして安定してるかを見ると、使える格安SIMが見えてくるのではないでしょうか。

DOWN 8時 12時 18時
IIJmio-D 42.18 0.65 45.84
y.u mobile 111.00 12.38 93.94
LINEモバイル-D 2.29 1.15 1.35
OCNモバイルONE 34.28 11.21 39.22
BIGLOBE-D 5.31 2.23 5.20
NifMo 29.26 1.05 24.38
b-mobile-D 24.14 3.60 29.06
DTI SIM 32.86 0.61 32.74
nuroモバイル-D 32.56 3.05 29.82
mineo-D 76.34 1.32 67.96
UQ mobile 27.06 6.20 25.28
mineo-A 25.42 1.85 27.24
IIJmio-A 22.98 4.68 5.50
BIGLOBE-A 18.22 0.88 18.68
LINEモバイル-A 1.59 0.76 1.25
nuroモバイル-A 9.95 2.72 5.27
ワイモバイル 69.42 53.74 50.10
nuroモバイル-S 23.46 1.43 7.12
b-mobile-S 42.64 26.40 39.92
LINEモバイル-S 34.54 4.92 32.34
mineo-S 31.18 1.93 24.86
日本通信 50.16 8.87 17.76


左:OCNモバイルONE(D) 中:nuroモバイル(A) 右:b-mobile(S)

もう1つ、5GMARKの結果をみてみましょう。

昼:5GMARK結果

POINT DOWN
(Mbps)
UP
(Mbps)
PING
(ms)
YouTube
(s)
WEB
(s)
IIJmio-D 699 0.3 9.11 106 6.8
y.u mobile 2149 1.7 4.31 37 1.7
LINEモバイル-D 408 1.0 2.01 89 0.0
OCNモバイルONE 13769 26.2 9.24 69 2.3 4.1
BIGLOBE-D 17 0.3 0.14 7.9
NifMo 81 0.2 2.34 61 4.7
b-mobile-D 1317 0.6 6.22 820 3.9 6.8
DTI SIM 2652 0.0 12.72 56 5.4 5.6
nuroモバイル-D 3075 2.4 7.23 62 4.2 2.5
mineo-D 1878 0.3 18.37 142 4.0
UQ mobile 7931 12.7 1.45 36 3.1 1.6
mineo-A 234 0.5 1.05 122 4.6
IIJmio-A 8631 11.7 8.77 72 5.3 2.7
BIGLOBE-A 606 0.9 2.25 43 5.5
LINEモバイル-A 115 0.3 3.98 70 5.4
nuroモバイル-A 3366 4.9 5.04 61 9.1 4.3
ワイモバイル 36307 58.1 4.44 37 1.7 1.6
nuroモバイル-S 632 0.7 12.95 56 7.4
b-mobile-S 18188 25.6 8.75 38 1.5 1.5
LINEモバイル-S 3063 4.1 3.53 49 7.4 2.8
mineo-S 1441 0.3 8.42 138 4.2
日本通信 3370 0.0 13.32 503 2.0 4.4

5GMARKでは通常のスピードテストのほかにYouTube動画や各種ウェブサイトを読み込んでそれをポイントに反映させます。表中の「-」はタイムアウトで、時間内に読み込み完了できなかったことを示します。昼の時間帯にYouTube動画を読み込みできたドコモ系SIMは少なく、ここがポイントに大きく響いているようです。

なお、この5GMARKでもその値が絶対なわけではないので、適当に考えていたほうが良いとは思います。YouTubeが読み込めるかどうかでもだいぶポイント変わりそうですし。お昼のポイントが4桁に届けばちゃんと使える、500以下は使えたもんじゃない…くらいの感覚でいいでしょう。(3桁のポイント内での優劣は誤差のようなものです。あてにはなりません。)

やはりこの5GMARKで見ると速いところは速い、遅いところは遅いという差がハッキリわかります。



左:nuroモバイル(D) 中:BIGLOBE(A) 右:LINEモバイル(S)

1000ポイント以上あればそう困ることはないと思います。そのラインがだいたいの基準と思ったほうがいいでしょう。

格安SIM速度ランキング 2020年12月後半

今回の測定結果をランキング化してみました。

1位 ワイモバイル 303.18 pt
2位 b-mobile-S 159.65 pt
3位 y.u mobile 120.09 pt
4位 OCNモバイルONE 103.33 pt
5位 mineo-D 67.29 pt
6位 UQ mobile 62.88 pt
7位 日本通信 60.59 pt
8位 IIJmio-A 51.86 pt
9位 LINEモバイル-S 49.25 pt
10位 nuroモバイル-D 42.82 pt
11位 IIJmio-D 39.17 pt
12位 DTI SIM 36.60 pt
13位 b-mobile-D 34.67 pt
14位 mineo-S 32.04 pt
15位 mineo-A 26.47 pt
16位 NifMo 24.36 pt
17位 nuroモバイル-A 24.12 pt
18位 BIGLOBE-A 18.97 pt
19位 nuroモバイル-S 17.92 pt
20位 BIGLOBE-D 9.84 pt
21位 LINEモバイル-D 5.69 pt
22位 LINEモバイル-A 3.41 pt

ポイントの算出方法は以下の通りです。昼の速度を重視してます。
 (朝の下り速度 ÷ 2.5) + (昼の下り速度 × 2.5) + (夜の下り速度 ÷ 2.5) + (4Gmarkのポイント ÷ 300) 
実感とそれほど違いは無いと思います。

なお、これはあくまで速度のみのランキングなので、それぞれの格安SIMにある速度以外の魅力も忘れないようにしてください。


icon-orefolder

昼はまぁそこそこですが朝夕の速度がどこも調子良かったですね。新しく入れた日本通信SIMもなかなか良い速度です。来月からはSIMの構成を少し変えようと思います。

2020年12月におすすめできる格安SIM

ワイモバイル

8時 12時 18時 5Gmark
ソフトバンク回線 69.42 53.74 50.10 36307

ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドであり一般的な格安SIMとは違いますが、やはり速さと価格のバランスが取れています。

月によって、また測定ごとにわりとバラツキはありますが、全体的に高速を保っており、混雑時間帯の影響というものがほとんどないように感じます。速さで選ぶなら、ワイモバイルはかなり良いです。現在の私のメイン回線もワイモバイルです。

UQ mobile

8時 12時 18時 5Gmark
au回線 27.06 6.20 25.28 7931

UQ mobileもauに編入されたのでauのサブブランドであり一般的な格安SIMとは違います。
測定しているうちの周辺がUQ mobile弱いようで、他のサイトに比べると遅く感じます。昼でも速度はほとんど変わらないので安定してますし、これだけ出ていれば問題ないんですけどね。
UQ mobileは「Try UQ mobile」という、事前に約2週間無料でレンタルできる制度があるので、それを使って自分の生活環境でどれくらいの速度が出るのか試してみるといいでしょう。

OCNモバイルONE

8時 12時 18時 5Gmark
ドコモ回線 34.28 11.21 39.22 13769

なんだかんだ新コースが始まって約1年が経ちました。速度をそれほど落とすことなく安定して速いです。ドコモ系の中では一番オススメできる格安SIMです。昼の5GMARKも復活しました。

端末セットでかなりお得になることもあるので、乗り換え先としてはかなり良い候補だと思います。

y.u mobile

8時 12時 18時 5Gmark
ドコモ回線 111.00 12.38 93.94 2149

あいかわらずの爆速です。speedtest.netだと昼が少し落ち気味で、5GMARKも落ちてきました。まだまだ速いですけどね。

この記事にも書いてありますが、当サイトのリンクを経由して申し込むとキャッシュバック額が増額されます。音声SIM使って13ヶ月後になんと23,000円キャッシュバック!

b-mobile

8時 12時 18時 5Gmark
ドコモ回線 24.14 3.60 29.06 1317
ソフトバンク回線 42.64 26.40 39.92 18188
日本通信 50.16 8.87 17.76 3370

ドコモ回線が少しずつ落ちてるのでちょっと心配なところ。ソフトバンク回線の方は相変わらずの好調です。日本通信SIMのほうは爆速ではないですがなかなか速いですね。b-mobileのドコモ回線と同じかそれよりも速いイメージです。

わりと昔の評判などで遅いと思ってる人も多いのですが、今は地味に悪くないんですよ。

LINEモバイル

8時 12時 18時 5Gmark
ドコモ回線 2.29 1.15 1.35 408
au回線 1.59 0.76 1.25 115
ソフトバンク回線 34.54 4.92 32.34 3063

LINEモバイルは2021年3月で新規受付終了となります。そしてソフトバンクのブランドの1つとして生まれ変わるようです。そのせいなのか、ソフトバンク回線だけこちらも速いですね。

ただ、新規受付を終了するということもあって、今回で測定に含めるのは終わりにしようと思います。

色々見て判断を

この記事ではそれぞれの格安SIMの速度を比較していますが、格安SIMの選択の基準は速度だけではありません。なので今どれがオススメかと考えると、絶対にこれ!と言えるものはありません。個々人の使い方によるのではないかと思います。昼間使わなければ、速度がそこまで落ちることもないでしょうし。それよりも各MVNOの施策や機能を見たほうがいいかもしれません。速度比較はあくまで検討するための材料の1つです。

MVNOの速度はけっこう浮き沈みがあります。その時々で最新の速度測定結果は把握しておきたいですね。場所などでも変わるものなので、できれば1つの数字に一喜一憂せずに、複数の結果を眺めてなんとなくの各社の傾向を掴んでもらえばと思います。

当サイト以外でも定期的に計測しているサイトがありますので、そちらも参考にしてみてください。

また、こうしたブログ等での計測報告以外でも、独自アプリで自動速度計測して掲載しているサイトもあります。

こちらは毎日1時間ごと(お昼は15分ごと)に計測して公開しています。すごい!


orefolderでは今後も月2回程度で測定していきたいと思っています。

過去1年の速度測定記事は以下からどうぞ。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、茨城県つくば市在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
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