nuroモバイルのTwitterマンガ広告にツッコミを入れてみる

最近…でもないですが、Twitterのプロモーションツイート(広告)で4ページのマンガを使ったものがありますよね。その形式で最近流れてきたものの1つに格安SIMのnuroモバイルのプロモーションがありました。案の定、界隈からツッコミのリプライや引用ツイートがありました。

ツッコミのポイントはいくつかあるのですが、Twitter上で書くのも文字数が限られていたりしますので、ちょっとこちらでツッコミや解説らしきものをしてみようと思います。

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nuroモバイルの広告マンガ

件のTwitterマンガ広告はこちらです。

内容としては、以下の通り。

  1. 夫婦どちらもマンガ家なので普段家にいることが多く、スマホの通信容量が余ってる。
  2. 余ってるということはお金を無駄にしてる。
  3. その点nuroモバイルなら月額300円。
  4. 自分のプランは月3000円くらいだから、1年間で3万円以上安い。
  5. 3万円あったらあれもこれも。
  6. サービス面が心配だけど、SONYグループだから安心。
  7. プランもわかりやすい。
  8. 今のスマホもそのまま利用できる。
  9. オチ…?

ツッコミその1:月額300円?そのプランは…

基本的な流れとして、今のスマホ代が無駄だから安くしよう、ということで「nuroモバイルは月額300円」と言ってます。確かにnuroモバイルには月額300円のプランもあります。でもそれって「お試しプラン」なんですよね。

nuroモバイルのプランは以下のとおりです。回線によって価格は変わりますが、「300円」というセリフからドコモ回線だと思われるので、その価格表です。

プラン名 容量 データ専用 データ+SMS 音声通話付き
お試しプラン(D) 0.2GB 300円 450円 1,000円
Sプラン(D) 2GB 700円 850円 1,400円
Mプラン(D) 7GB 1,500円 1,650円 2,200円
Lプラン(D) 13GB 2,700円 2,850円 3,400円

300円ということは、お試しプラン(D)でデータ専用、ということなんですよね。つまり電話できません。固定電話があるから音声通話は不要、というのならまぁわからないでもないですけど、少なくともこういった「広告」で扱うモデルとしてはかなり特殊です。

そしてお試しプランはデータ通信容量が0.2GB、200MBです。いかに家のWi-Fiでたいていが十分だとしても200MBは本当にお試し程度です。というかこのマンガの画像をスマホでダウンロードしてみたら4枚で1.65MBほどでした。1ヶ月に121個ほど見たら終わりです。121個だとちょっと多いように見えますけど、1日あたり4個くらいですし、この「画像だけ」でなので。

まぁ、LINEの通話なりで電話回線じゃない通話しかせず、データ通信も低速状態でいい、というならなくもないですが、やはり特殊なモデルです。

ツッコミその2:今が月額3000円

現状でのスマホ代が月額3,000円くらいとのこと。さすがに現状で格安SIMを使っててこういう漫画を描くとも思えないのでキャリア契約してると思うのですが、それで月額3,000円は十分に安いまたは妥当なんじゃないでしょうか。

nuroモバイルは月額300円という発言からおそらくドコモ回線を想定しているので、現在の契約もドコモでしょう。MNPについてまったく触れてませんし。ドコモで3000円くらい、つまりギガライトで1GBまでの段階でしょう。もしくは1GBを超えるけど家族で「みんなドコモ割」の恩恵を受けてるか。

やっぱり、ここから格安SIMに移るならお試しプランではなくSプラン(2GB)の音声通話付きで月額1,400円ですよね。まぁそれだと1年間で2万円弱の差しかないのでインパクトがないってことでしょうけど。それでも半額になるんだからいいと思いますけどね…。

料金以外の面も見れば、その差額もまぁ納得できるとは思いますが、そこはひとそれぞれですね。

ツッコミその3:1年間で3万円以上安い

3,000円が300円になって差額2,700円、それが12ヶ月で32,400円。3万円以上安いというのはこのことだと思います。が、nuroモバイルに変えるなら家族で変えればいいのに。子供のスマホを契約してるかわからないですけど、少なくとも夫婦で計算すれば倍額で6万円になります。お試しプランでなくSプランにしても約4万円です。そうしたほうがインパクトあるのに…。

ただ、nuroモバイルは家族割がないので、そういったこともあって入れ込むことができなかったのかもしれません。

ツッコミその4:SONYグループだから安心

そもそもここで言ってる「サービス面が大丈夫か心配」という言葉、この「サービス面」がどんなことを想定してるのかがわからないんですよね。

ただ、こういう格安SIMのことを知らない人や、よくわからない(でも自分で積極的には調べようとしない)人というのは、こういう漠然とした曖昧な心配があるのでしょう。(調べないからその心配が具体的に何を不安に思うのか自分でもわかってない。)

「SONYグループだから安心」というのも、なにかしら根拠があるわけではなく単に「名前を知ってるところだからなんとなく安心感がある」程度でしょう。ただこういう層にはそういうものが重要というか効果的というのもわかります。

まぁ実際、格安SIMは体力勝負なところがありますので、母体が強力なところでないと厳しいのは確かです。母体の企業のイチ部門としてでないとやっていけないっぽいです。

まとめ

Twitterでは「騙すような広告」みたいな捉え方をしている人もいますが、まぁグレーかな…。

格安SIMのことを漠然としたイメージしか持ってない人に向けてぼんやりといいイメージと興味だけを持たせようとした広告です。わかってる人向けではありません。

まぁそれでも「300円」といい切ってしまうのはひどいと思いますが…。せめて300円から、としてくれれば…。

この広告マンガが突っ込まれないためには、嘘でも今使ってるのが月額4,000-5,000円くらいの設定にして、家族、せめて夫婦でnuroモバイルのSプランにして合計○万円安くなった、というふうにすればよかったのかな、と。難しいですね。

nuroモバイル
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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