メイン利用している格安SIM、1位は楽天モバイル、2位はUQ mobileがmineoを抜く【MMD研究所調査】

MMD研究所は3月17日、「2020年3月格安SIMサービスの利用動向調査」を実施し、その結果を公開しました。この調査は毎年3月と9月に行われており、その数値の変化も重要なデータとなっています。

今回は15歳~69歳の男女41,120人を対象に2020年2月13日~2月20日の期間で調査が行われました。

  • メインで格安SIM(MVNO+Y!mobile)を利用するのは20.3%
  • メイン利用の格安SIMは楽天モバイル、UQ mobile、mineo
  • 格安SIMは半数以上がAndroidスマホでの利用、iPhoneは35%程度

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メインで格安SIMを利用するのは18.9%→20.3%

メインで利用している通信サービス(n=41,120)

メインで使ってる携帯・スマホの通信事業者を聞いたところ、docomo(32.4%) au(26.0%) SoftBank(18.4%) の3大キャリア合わせて76.8%でした。これは2019年9月の調査と比較して1.2ポイント減、2019年3月の調査と比較すると2.3ポイント減です。

ワイモバイルは6.3%で、MVNOは14.0%、あわせて20.3%です。2019年3月の調査と比較して1.4ポイント増、2019年3月の調査と比較すると2.8ポイント増です。格安SIMをメインで使っている人は2割を超えました。

2014年10月~2020年3月格安SIMとY!mobileの利用率の推移※メインで利用している端末

2014年の調査開始からグラフ化してみると、順調に伸びているのがわかります。ただ伸び率は徐々に落ちてるので、今後は格安SIM内での競争も激しくなってくるかもしれません。

メイン利用されている格安SIMは楽天モバイル、UQ mobile、mineo

メインで利用している格安SIMサービス(n=8,262)

格安SIMを利用していると回答した人(n=8,262)を対象に、メインで利用している格安SIMサービスを聞いたところ、利用率が最も高かったのは「楽天モバイル」で26.4%、次いで「UQ mobile」が11.8%、「mineo」が11.0%と続きました。mineoとUQ mobileがついに逆転してしまいましたね。

2016年10月の調査のものからここまでをグラフにまとめてみました。今回大きく伸びたのは楽天モバイル(0.9ポイント増)とUQ mobile(0.7ポイント増)、OCN モバイル ONE(0.4ポイント増)でしょうか。下位ではポイントも更に落ちており、上下の格差が広がっています。

2016年
10月
2017年
3月
2017年
9月
2018年
3月
2018年
9月
2019年
3月
2019年
9月
2020年
3月
楽天モバイル 20.7% 20.0% 20.5% 22.2% 23.0% 25.1% 25.3% 26.4%
UQ mobile 3.5% 5.2% 6.6% 8.7% 10.3% 10.7% 11.1% 11.8%
mineo 8.9% 11.7% 12.2% 14.3% 14.8% 12.7% 11.7% 11.0%
OCN モバイル ONE 13.5% 12.3% 10.0% 9.7% 8.5% 8.4% 7.2% 7.6%
IIJmio 9.2% 9.1% 8.4% 7.3% 7.3% 6.7% 6.9% 6.2%
BIGLOBEモバイル 6.5% 6.3% 5.8% 6.5% 5.8% 5.7% 6.2% 6.1%
LINEモバイル 0.0% 1.2% 2.7% 3.2% 3.8% 4.9% 6.0% 6.1%
イオンモバイル 5.2% 4.3% 4.5% 4.7% 5.2% 5.4% 4.6% 4.5%
DMM mobile 4.7% 5.2% 3.9% 4.0% 3.6% 3.5% 3.4% 2.7%
BIC SIM 3.9% 3.8% 2.8% 2.6% 2.3% 1.8% 1.5% 1.6%
NifMo 2.6% 2.3% 2.3% 1.8% 1.7% 1.7% 1.7% 1.3%
nuroモバイル 3.3% 2.8% 1.7% 1.8% 1.2% 1.7% 1.4% 1.2%
J:COM MOBILE 0.0% 0.6% 0.9% 1.1% 1.1% 1.1% 1.1% 1.1%
U-mobile 1.9% 1.6% 1.6% 1.3% 1.1% 1.1% 1.0% 0.8%
b-mobile 1.6% 1.1% 0.8% 0.7% 0.8% 0.7% 0.8% 0.6%
LIBMO 0.0% 0.0% 0.1% 0.4% 0.7% 0.7% 0.5% 0.6%
DTI SIM 0.0% 1.2% 1.0% 0.8% 0.8% 0.7% 0.7% 0.5%
TONEモバイル 1.5% 0.9% 0.9% 0.9% 0.6% 0.7% 0.6% 0.5%
エキサイトモバイル 0.0% 0.4% 0.3% 0.5% 0.4% 0.4% 0.4% 0.4%
ワイヤレスゲート 0.0% 0.5% 0.4% 0.5% 0.4% 0.5% 0.3% 0.3%
ヤマダニューモバイル 0.0% 0.5% 0.4% 0.4% 0.4% 0.3% 0.2% 0.3%
BIC モバイル ONE 0.0% 0.4% 0.1% 0.3% 0.3% 0.3% 0.2% 0.1%
FREETEL 4.8% 6.0% 5.4% 4.0% 3.3%

楽天モバイルはMNOも始まり、MVNOとしては4月に新規受付を終了します。既存のユーザーに移行も促しているので、次回はこのグラフがだいぶ変わることになるのではないでしょうか。

格安SIMを使ってるデバイスは、Androidスマホが55.2%、iPhoneが38.3%

メインで利用している格安SIMサービスの利用デバイス(n=8,262)

格安SIMを挿してメインで利用しているデバイスを聞いたところ、「スマートフォン(Android)」が55.2%で最も高く、次いで「スマートフォン(iPhone)」が38.3%、「タブレット」「モバイルルーター」が2.2%でした。2019年9月はAndroidスマホ56.1%でiPhoneが35.8%でしたので、iPhoneでの利用者が増えているようです。

デバイス別の利用格安SIM

格安SIMを挿しているデバイス別に、利用している格安SIMサービスを見ると微妙に変化があります。スマートフォンで使う格安SIMサービスとタブレットで使う格安SIMサービスはまた違うのかもしれませんね。


MMD研究所の調査ではここに掲載した以外の結果も掲載されています。興味ある方はそちらもチェックしてください。

参考情報

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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