LG G8X ThinQ のSDカードを内部ストレージ化してストレージ容量を増量

2画面でSnapdragon 855でおサイフケータイも対応してて税込5万円台というLG G8X ThinQですが、唯一ストレージ容量が64GB小さいというのが気になる点です。

というわけで、SDカードを内部ストレージ化して、ストレージ容量を増加し、今後のアプリインストールから不安をなくすことにしました。(※要PCです。)

SDカードカードを内部ストレージ化すると、SDカードの中身は消去(フォーマット)されます。データのバックアップ等を行った上で実行してください。

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内部ストレージ化の準備

LG G8X ThinQは端末からSDカードを内部ストレージとしてフォーマットすることはできません。今回の内部ストレージ化はスマホをPCにUSB接続してadbコマンドを使います。なのでPC必須の作業となります。実際に内部ストレージ化する前に準備をします。

adbコマンドを使えるようにする

まずはPCを用意し、adbコマンドを使えるようにします。

adbコマンドを使えるようにするには、詳しくは下記記事をご覧ください。

USBデバッグをオン

adbコマンドが使えるようになったら、「開発者向けオプション」から「USBデバッグ」をオンにします。

「開発者向けオプション」は通常では隠しメニューです。設定システムから端末情報ソフトウェア情報と進み、ビルド番号を連打すると使えるようになります。

ここまでできたらPCとLG G8X ThinQをUSBケーブルで繋ぎましょう。スマホ上に「USBデバッグを許可しますか?」というような表示が出たら「許可する」を選んでください。(表示が出ないときは、通知領域からUSB接続を「充電のみ」に変更すると出てくるかもしれません。)

adbで内部ストレージ化

それではPCから内部ストレージ化作業をやっていきましょう。

SDカードカードを内部ストレージ化すると、SDカードの中身は消去(フォーマット)されます。データのバックアップ等を行った上で実行してください。

1. Windows PowerShellを開いてadbコマンドを入力

adbコマンドが使えるようになったら、PCでスタートメニュー右クリックから「Windows PowerShell」を開き、以下のコマンドを入力します。

adb shell

2. adbコマンドを入力

続いて以下のコマンドを入力。

sm list-disks

「disk:179,0」と表示されていますが、この数字は環境によって異なります。

3. adbコマンドを入力2

sm partition disk:179,0 private

続いて上のコマンドを入力します。179,0の部分はさきほど「環境によって異なります」と書いた部分の数字です。自分のPCに表示された数字に変えて入力してください。

4. 内部ストレージ化完了

少し時間がかかるかもしれませんが、しばらく待つとまた最後の行に「mh2lm:/ $」と表示されます。これで内部ストレージ化は完了です。Windows PowerShellを閉じてUSBケーブルを抜いて構いません。

表示が変?

左:内部ストレージ化前 右:内部ストレージ化後

これで内部ストレージ化されたはずで、設定の「ストレージ」の項目も変化してます。が、どうにも表示が変です。SDカードが外部ストレージではなく内部ストレージの項に入ってるのはいいのですが、その合計が128GBになってます。今回入れたSDカードは32GBなので合計96GBになるはずです。

よく見るとSDカードの部分は「64.00GBのうち32.81GB使用中です」と表示されてます。

システムで32GB使ってることになっています。元が32GBのSDカードなのに、システム上64GBと認識されて、そのうち32GBがシステムで消費されてる…?残り容量は変わってないのですが、表示がおかしいのはなにか気持ち悪いですね。

アプリを内部ストレージに移動する

アプリを外部ストレージ(SDカード)に移動するのは、できるものとできないアプリがあります。

移動できるアプリはアプリ情報のストレージの項に行くと「使用ストレージ」のところに変更するというボタンがあります。外部ストレージに移動したい場合はこれをタップします。

あとはSDカードを選んで、次の画面で移動をタップすればアプリがSDカードに移動します。

全てのアプリがSDカードに移動できるわけではない(むしろ移動できないほうが多い?)ので、そのときは諦めましょう。

内部ストレージ化の解除

SDカードを取り替えるときや、スマホを変更するときなどはまず内部ストレージ化を解除しましょう。(その前にデータのバックアップや外部ストレージに移したアプリを内部ストレージに移すのも忘れずに。)

ストレージの設定からSDカードを選び、右上の三点メニューから「ポータブルストレージとしてフォーマット」をタップして、SDカードをフォーマットすれば内部ストレージ化も解除されます。フォーマットするので、当然中のデータはすべて消去されますのでご注意を。

内部ストレージ化、する?

今回の方法でSDカードをカードを内部ストレージ化すれば、LG G8X ThinQのストレージ容量の悩みも少しは解消されるかもしれません。

ただ、けっきょく移動できないアプリもありますし、それなりにしっかりしたSDカードを使わないと遅くなったり、SDカードのエラーの心配もあります。内部ストレージ化後のストレージ量の表示もなんか変ですし、予期しないエラーがあるかもしれません。

内部ストレージ化するかどうかは、本当にそれが必要かどうか考えてからでも良いと思います。不安ならやらないほうがいいですよ?あくまで自己責任です。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

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スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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