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UMIDIGI X レビュー:有機ELに画面内指紋センサー、過度な期待をしなければ悪くない2万円のサブ向けスマホ

10月中旬に届いたUMIDIGI Xのレビューをお届けします。
価格が2万円前後で日本のAmazonでも購入できる技適付きの中華端末であるUMIDIGI X、用途や期待の度合いを間違わなければ悪くない選択肢であると思います。過度な期待をしなければ、「思ったよりも悪くないのでは」と思えるスマホです。まぁ、その辺りの塩梅が難しかったりもするのですが。

  • 安い海外端末で技適付き
  • 意外なほどキビキビ動く
  • スクロールに微妙な違和感
  • 画面の輝度自動調整が眩しい
  • カメラはイマイチ

UMIDIGI X

UMIDIGI Xは中国のスマホメーカーUMIDIGIが2019年8月に先行販売を開始し、実際には10月中旬に発送されたスマートフォンです。UMIDIGIはその後UMIDIGI F2、UMIDIGI Power 3といったスマホを発売・発表しているので、すでに最新モデルではなくなってます。

大きな特徴としては、2万円前後という価格でありながら有機ELディスプレイと画面内指紋センサーを搭載しているということ。SoCはMediaTekのHelio P60、RAMは4GBでストレージは余裕のある128GB、背面カメラは標準/広角/深度測定のトリプルカメラでバッテリーは比較的大容量の4150mAhを積んでいます。決してハイスペックではありませんが、この価格でこのスペックならコストパフォーマンスが良いと言われるのもわかります。

詳細なスペックは以下のとおり。

Screen: 6.35’ HD+ (720×1548) AMOLED Waterdrop display
CPU: MTK, Helio P60, 4xCortex-A73, 2.0GHz & 4xCortex-A53, 2.0GHz
GPU: ARM Mali G72 MP3, up to 800MHz
RAM: 4GB
Internal storage: 128GB
Rear camera: 48MP primary camera, Samsung GM1, F/1.79, 6P lens
8MP ultra wide angle camera, S5K4H7, 120° wide-angle
5MP depth camera
Front camera: 16MP, F/2.0
Connectivity: Both SIM slots are compatible with 4G, support 4G VoLTE in both slots simultaneously.

2G: GSM 2 /3 /5 /8
3G: WCDMA 1 /2 /4 /5 /6 /8 /19
4G: TDD-LTE 38 /40 /41
4G: FDD-LTE 1 /2 /3 /4 /5 /6 /7 /8 /12 /13 /17 /18 /19 /20 /26 /28A /28B /66

Bluetooth 4.2
GPS, Glonass, Galileo, BeiDou
Type-C, 3.5mm audio jack, OTG

Battery: 4150mAh
Quick Charge: 18W Fast Charge
Dimensions: 158.6 x 75.6 x 8.1 mm
Weight: 195g
Other: In-screen Fingerprint Sensor, Proximity Sensor, Ambient Light Sensor, Accelerometer , Gyroscope, Electronic Compass
Colors: Flame Black, Breathing Crystal

黒×赤がかっこいい外観

UMIDIGI Xの外観については、開封時の記事に詳しく書いてますが、黒×赤というデザインは私好みのカッコよさがあって良いです。

UMIDIGI Xの特徴

UMIDIGI Xは特別独自のものがあるわけではありませんが、売りとしている注目ポイントもあります。それが本当に使える機能なのかはまた別ですが。いくつか気になったものをピックアップしていきます。

画面内指紋センサーは微妙

開封時の記事でも書いたのですが、売りの1つである画面内指紋センサーは精度が微妙です。

アップデートで多少は改善されたようですが、それでも値段なりといったところでしょうか。期待してはいけないと思います。

AMOLEDディスプレイ

有機ELのディスプレイは発色も良く、見やすいです。画面解像度が720×1548のHD+ということで粗さが気になるかな、と思いましたが、通常使用で違いが気になることはありませんでした。HDでも割りと充分ですね。

左:Pixel 3 右:UMIDIGI X

唯一気になったのが、Twitterに画像を投稿するときで、その投稿画面でのサムネイルが妙に粗くなっていたことです。投稿された画像は粗くなってるわけではないので実害があるわけではないのですが、ちょっとだけ気になります。

また、UMIDIGI Xのディスプレイは自動輝度調整の機能もあるのですが、これがいつも眩しいのです。明かりのついた部屋の中などでは基本的に最高輝度で輝いてます。暗い夜の外ではさすがに落ちるのですが…。なので自動調整にはしないほうがいいと思います。ほんと眩しい。

ベンチマーク

『AnTuTu Benchmark (ver.7)』『Geekbench 4』『3DMark』の3つのベンチマークアプリを使ってみました。

AnTuTuの結果は142,604点、Geekbench4の結果はシングルで1,487点、マルチで5,786点、3DmarkはSling Shot Extreamで1,188点でした。これは現在でもミドルレンジとして十分通じるくらいの結果で、思ったよりも良い数字です。

似た点数のほかのスマホと比べると以下の通り。

Antutu Geekbench 3DMark
Single Multi
Pixel 3a 158047 1616 5172 1630
Xperia X Performance 144134 1608 3487 2186
UMIDIGI X 142604 1487 5786 1188
ZenFone 5 (ZE620KL) AIブースト 139980 1493 5471 963
Huawei P9 133470 1608 6008 962

なお、AnTuTu Benchmarkをバージョン8、Geekbenchをバージョン5にすると上の結果になります。AnTuTu Benchmarkは167,331点、Geekbenchはシングルで300点、マルチで1,460点です。

このほかのスマホのベンチマークも集めて以下のページにまとめてあります。他の機種と比較できるので、こちらも参考にしてください。
ベンチマーク結果まとめ

実際に様々なアプリを使ってみた印象としても、「思ったよりもかなりキビキビ動く」という、良い方向での驚きがあります。まぁ、開発者オプションで見えるアニメスケールがどれも0.5x(たいていは1x)なので、それでよりキビキビしているように見えるのだと思います。

ただ、長い画面をスクロールすると微妙に反応が悪いというか、画面がスクロールされるのが一瞬遅れることがあります。保護フィルムを変えてアップデートもあった今では多少改善されましたが、すくなくとも最初から貼ってある保護フィルムからは変えたほうが良いでしょう。

カメラはイマイチ…?

背面のトリプルカメラについては、売りにしている割には、大して良くないなぁ、という印象です。一応標準/広角/深度測定のトリプルカメラなんですが、撮って楽しいカメラではありません。

いくつか写真を載せておきます。基本的にサイズ調整のみ加工しており、それぞれGoogleフォトにアップした元写真にリンクしています。

ポートレートモード
ポートレートモード
夜間の光がけっこう潰れる
48MPモードにすると左下のウォーターマークが消える

明るい昼間であればそれなりにキレイに撮れるのですが、夜間や室内の明かりの下だとどうも怪しくなってきます。食べ物も夜は撮らないほうが良いでしょう。

ポートレートモードについても、深度測定用のレンズがある割に処理が甘く、いろいろ消えてしまったり境界がおかしかったりします。

何も考えずに標準の設定で昼間だけ撮影するのであれば、問題ないと思います。

実際に撮影した写真をGoogleフォトにアップしてあるので、興味ある方はご覧ください。

バッテリー

今回それほどメインで使えなかったので、バッテリーの持ちは正直よくわかりません。軽く触った印象としては悪くないと思うのですが、触ってる時間が少なかっただけなのかもしれません。とりあえずガンガン減っていくといったことはありませんでした。

ソフトウェア

UMIDIGI Xは基本的には素のAndroidそのままで、ほとんど手は加えられていません。一部機能が追加されてるものもあり、そこは英語のままだったりします。

ホーム画面とプリインアプリ

ホーム画面はシンプルで、端末のデザインとよく合った壁紙がなかなかカッコいいです。エーーーックス!って感じですね。プリインアプリも少なく、基本的なもののみです。

設定画面

設定画面も普通のAndroidです。一部Smart AssistantやDuraSpeedといった項目が加わってます。

Smart Assistantではナビゲーションバーの設定やジェスチャーといった項目があります。ナビゲーションバーは3ボタン形式のほか、画面下部をスワイプアップで動作するものがあります。画面が広く使えるのはいいのですが、他のスマホの操作と混乱しそうなので私は3ボタン形式を使ってます。

ちなみに、設定のシステム→端末情報→規制ラベルの中に技適も表示されます。海外端末ですが、日本でも問題なく使えます。

まとめ:悪くないけど2万円のサブ機と割り切ろう

元々の購入動機は、赤×黒のデザインと有機ELディスプレイに画面内指紋センサーでした。価格も安かったので衝動買いしたようなものです。

実際に使ってみて、2万円としては悪くない出来で、たしかにコストパフォーマンスが良いと持て囃されるのもわかる気がします。ただやっぱり引っかかる部分もあるわけで、メインとして使うには厳しいなぁ、と感じていました。そんな時に別のサイトですがこんな記事を読みました。

この中で気になったのが下記の一文です。

日本国内におけるUMIDIGIのコンセプトは、日本人の2台目となるスマートフォン。なので、あくまでもメインスマートフォンとしてではなく、サブ機として使える性能とバッテリーをもたせる方向。
【UMIDIGI F2】低品質なUMIの時代は終わった。これからは高品質な「UMIDIGI」へ。最新UMIDIGI F2やUMIDIGI Xの高品質×低価格の秘密に迫る、UMIDIGI訪問インタビュー – ChinaR(ちなーる)

そうか、あくまで2台目、メインではなくサブ用途を狙っているのであれば、納得できます。まぁそんな「2台目」を持つ人が日本でどれだけいるのか、だとか、2台目を持とうとする人ならそれももっとハイスペックなものだったりしないか、といった考えもありますが…。

とりあえずサブのスマートフォンとして、なるべく安く、でもそれなりにちゃんと動くスタンダードなスマートフォンが欲しい。そんな人にはちょうどいいのかもしれません。

メインとして持つにはオススメしませんが、ある程度妥協しても良いサブ用途であれば、悪くない選択肢だと思います。ただ、UMIDIGIは似たような価格帯でこのUMIDIGI Xが発送されたあたりの時期にUMIDIGI F2を、そしてUMIDIGI F2の先行販売が始まった辺りでUMIDIGI Power 3を発表するなど、少しずつ(スペック上は)良くなってる端末を立て続けに出しています。先行販売で買ったものの、届く頃にはすでに最新端末ではなかった、というのはなかなか萎えるものがあります。UMIDIGIの戦略もあるとは思いますが、ちょっと買い時がわからなかったりしますね。

UMIDIGI Xは現在日本のAmazon.co.jpでも購入できます。セールなどで価格が変動しますがだいたい2万円前後です。先程書いたUMIDIGI F2やUMIDIGI Power 3は(まだ)日本のAmazonでは買えないので、今2万円でサブスマホが欲しい、というのであれば検討してみてもいいでしょう。

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