ZenFan向けZennovationタッチアンドトライに参加! ZenFone ARに意外な楽しさを見た

4月13日に行われたASUSの新製品発表会「Zennovation」ですが、事前に一般予告していたわりにライブ配信など無く、メディア関係者のツイートが最新情報として伝わってきました。ちょっと拍子抜けと言うか残念な気持ちだったのですが、同日夜にZenFan向けにタッチアンドトライが行われ、この日に発表されたZenFone ARを触ることができました。

発表会がそんな状態だったことと、ARに対してそこまで関心がなかったのでワクワクという気持ちは無いままの参加でしたが、行ってみればこれがなかなか面白かったのです。

  • 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

マンツーマンで説明

この写真はすでに終わり頃の様子ですが、会場内にはかなり多くの数のZenFone ARが用意され、自由に触ることができました。今回は特にプレゼンテーションがあるわけではなく、出入り自由のイベントでした。

参加している人数に対してASUSスタッフの数も多く、私が会場に入るとすぐに昨年6月の台湾でもお世話になったスタッフの方がやってきて、いろいろ説明やデモンストレーションを行ってくれました。基本そんな感じでマンツーマンで説明してくれたので、質問もしやすかったです。

ZenFone AR

そしてこちらが発表されたばかりのZenFone ARです。

右側面。

上側面。背面がカーブしているのが分かると思います。このおかげでかなり持ちやすく、また薄いと感じる端末でした。持った印象としてはZenFone 3シリーズよりもZenFone 2シリーズに近い気がします。(背面素材は違いますが)

下側面にイヤホンジャックやUSBなど。

背面にカメラやNFCなど。
ここ、事前に写真で見た時はけっこうゴツい印象があり、この写真でもそうなのですが、実際に見てみるとそこまで気になりませんでした。なんなんでしょう。

背面下部には今回の目玉でもあるTango対応のロゴが刻印されています。

ホームボタンは指紋センサーを兼ねた物理ボタンとなっており、その左右にナビゲーションボタンがタッチキーで搭載されています。ちゃんと操作すると光ります。

ZenFoneはテーマを変えることができますが、デフォルトテーマの通知領域が背景がブラーの掛かった半透過になっており、かっこよかったです。これって現状のZenFone 3シリーズでもすでに使えるのかな?

カメラ部分がいろいろ

今回のZenFone ARはARとVR、TangoとDaydreamの両方に対応しているというのが最大の売りです。それを実現するために複数のセンサーやカメラが背面に搭載されています。
カメラは通常の写真撮影に使う2300万画素のカメラ、モーショントラッキングカメラ、深度カメラの3つがあり、これを「ASUS Tricam システム」と呼びます。トライカム、かっこいい…。

AR面白い、けどスペック必要

会場では実際にいろいろARのコンテンツを試すことができました。(ほとんど写真撮ってなかったのは失敗でした。)

ゲームとしてドミノ倒しができたり、恐竜を出現させたりできますが、それらはまぁARはのデモンストレーションのようなものですね。1回2回は面白いけど、それだけです。

カタログから家具を呼び出し、それをARで画面内に出す、というのは面白かったです。実際に自分の部屋に置いたらどんな感じになるのかわかります。そのアプリから直接買いに行けそうなのも良かったです。

そのほか、目の前のものやその場をZenFone ARでスキャンして、それを端末内でぐるぐる動かして見ることができるのは面白かったです。(写真撮り忘れた。)部屋の状態などを後から見返すことができますし、部屋探しの時に便利そう。2点間の距離を測ったりもできるので、使い方によっては、いろいろできそうです。

ただ、このARははやはりパワーというかスペックがかなり必要だそうで、ZenFone ARはRAMが6GBと8GBのモデルがありますが、ARアプリを起動するとこのRAMをガンガン使ってしまうそうです。

上の画像は、目の前の空間に車を呼び出して色を変えたり実際の大きさで見ることができるアプリです。が、6GB RAMモデルではこれがなかなか車を呼び出せませんでした。RAMが足りなかったようです。他のアプリを終了したり再起動してもダメ。8GB RAMモデルで試したら使えた、という状況でした。発売はまだ先なので、これから先のチューンアップでちゃんと動くようにするとのことですが、「そんなに必要なのか?」と思われた8GBのRAMが、本当に必要なんだということを実体験できました。

開発者に向けて

今回、発売が夏であるのにこんなに早くに発表したのには訳があります。それは、この機種を早めに発表することによって、ARの開発を促し、コンテンツを増やしたいということです。

AR/VRの最大の弱点はやはりコンテンツです。やってみれば面白いのはわかるのですが、実用性がないものばかりというのが現状です。体験・デモンストレーションの域を出ていないものばかりでは端末も売れないですし、この分野の発展も鈍いままです。早くに発表することで、発売までにもっと多くのコンテンツが出るように、開発者に刺激を与えたいということで今回の早めの発表担ったとのことです。

また、今回私自身も最初は乗り気ではなかったのですが、実際に体験してみると面白さを味わうことができました。AR/VRは、やはり自分で体験してみないとなかなか面白さがわからないものです。ASUSもそれはもちろんわかっているので、今回は家電量販店などで体験ブースを多く設置してPRしていく予定だそうです。ZenFone ARを買う買わないに関わらず、ぜひ体験してみてほしいですね。

ほかに展示されていたもの

タッチアンドトライできたのはZenFone ARだけではありません。その前日に発表されたZenFone 3 Maxの新しいほうもありました。

MaxMax

ZenFone 3 Zoom

まだ日本での発売は発表されていないZenFone 3 Zoomもありました。(左はZenFone AR)
この機種、昼間に行われたメディア向けの方でも置かれていたのですが…

と、ちょっと話題になっていました。これについては

「Do Not Touch」と書かれているが、電源を入れないという条件で手に取ることができた
「ZenFone 3 Zoom」が日本発売の可能性 新製品発表会で参考展示 – ITmedia Mobile

と現在は追記されています。
だったら最初から「Do Not Touch」と書くなよ、と思うのですが、これは「最初は触っちゃダメと書いてあったけど、いつの間にか手に取ってたし、実際別に隠すものがあるわけでもないので、もう手遅れだしそうした」ということでした。

「電源を入れないという条件」だったのもメディアの時で、けっきょくなし崩し的に(?)私が見た時は電源入ってました。(最も最初から片方は電源入っていたという話も。)
なぜ「Do Not Touch」だったかというと、電源入れられてネットワークに繋がれてしまうと色々よろしくないので…というようなことです。

まとめ

最初は20-30分で軽く見てさっさと帰ろうかと思っていたのですが、存外に面白く、終了までずっと居座ってしまいました。もっと時間欲しかったです。(VRやり損ねました。)
先にも書いたとおり、ZenFone ARは家電量販店等で体験ブースを設けるようなので、お近くでやる場合にはぜひ体験してみて欲しいと思います。まぁスペックも良くてその分ちょっと高めなので、買うかどうかは別ですが…。

参考情報

  • 本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。
OREFOLDERの最新情報をお届けします
author icon
orefolder

OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

⇨orefolderの記事一覧