HUAWEI honor X2レビュー:中華仕様だが金の筐体が美しく動作は軽快で満足できるファブレット

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GearBestより7インチのファブレット「HUAWEI honor X2」をレビュー用に提供していただきました。日本では未発売のモデルですが、紹介していきたいと思います。

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HUAWEI honor X2はGearBestでは現在セール価格ですが$279.99(31,444円)となっています。また、型番もGEM-703LとGEM-702Lがありますが、GEM-703Lのほうになります。GEM-702Lはグローバル版で、GEM-703Lは中華仕様になります。

そのため、日本での普通使用には向いていないとも言えますが、端末自体の出来は良く、持っていて嬉しいファブレットになっています。

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HUAWEI honor X2 GEM-703Lのスペック

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まずは簡単にHUAWEI honor X2 GEM-703Lのスペックを。

OS Android 5.1→6.0
CPU HiSilicon Kirin 935 2.0GHz,Octa Core
RAM 3GB
ストレージ 32GB
外部メモリ microSDXC (最大128GBまで)
ディスプレイ 7インチ 1920×1200 (WUXGA)
カメラ 背面:1300万画素 前面:500万画素
バッテリー 5000mAh
サイズ 約183 x 103 x 7.0 mm
重量 約258g
ネットワーク GSM 850/900/1800/1900MHz
WCDMA 850/900/1900/2100MHz
FDD-LTE 700/900/1800/2100/2600MHz

2015年の夏から秋くらいに発売されたもののようで、新しさ自体はありません。Androidのバージョンは5.0でしたが、現在は6.0にアップデート可能です。
7インチで日本ではタブレットの範囲に入ると思うのですが、SIMを入れて通信できるということからかGearBestではファブレットという扱いになっています。(もっともファブレットの定義自体が曖昧ですが。)

開封

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爽やかなスカイブルーの箱に入っています。
中央部分がピッタリとはくっつかないタイプです。

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箱の上の方にはよく見るとHONORの文字が。角度を付けてみないと見えないものです。こういう演出はカッコいいですね。

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内容物は本体のほか、マニュアル、ACアダプタ、USBケーブル、SIMピンです。USBはType-Cではなく普通のmicro USBです。

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このマニュアルが、中国語なので文字はわからないのですが、イラストがなかなか良いです。だいたい何言ってるのか見ただけで分かります。

高級感も持った外観

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端まで黒く塗られたディスプレイ部分は表示されていない状態だとベゼルレスに見えます。もちろんディスプレイをつければベゼルはあるのですが。

ゴールドに光る縁がキラリと高級感を演出します。

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背面はメタルボディで中央やや上にhonorロゴ。端末にあるロゴなどの表示はここだけです。

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本機のボタンやスロットは右側面に集中しています。SIMスロットが上下2つに電源、音量ボタンが配置されています。

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左側面には何もなし。

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上にはイヤホンジャックとマイク穴。

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下にはUSBポートとマイク穴です。先にも書きましたがmicroUSBとなります。2016年モデルからはUSB Type-Cが増えつつありますが、本機は2015年モデルなのでまだmicroUSBですね。
なお、OTGケーブルを使えば本機のバッテリーを使ってスマホに充電することも可能です。

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ゴールドという色が、写真でうまく表現できなかったのですが、なかなか高級感あっていいです。本機は特にこの側面が美しいと感じます。
つや消しのメタルな側面の上にキラリと光る縁で前面のガラスを覆っています。

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スペック上は258gでしたが、実測では249gです。さすがにこのサイズなので重量感を感じますが、重量感も高級感を演出する1つの要素でもあるので許容できる範囲です。というか7インチタブレットでは軽い方でしょうか。(Neus 7は299g、ZenPad 7.0が272g)

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大きさを比較してみました。左は8インチのZenPad S 8.0、右は7インチのFireタブレットです。

8インチと比べると、画面の大きさの差が結構あります。端末自体の大きさも変わってくるので、1インチ違えば使い方すらも変わっていきそうです。

7インチ同士で比べると…これは比べるFireタブレットというチョイスがアレですが、コンパクトに収まっているのがわかると思います。

その他の外観写真

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このゴールドの質感を写真で出すのはけっこう難しいようで、どうにもうまく伝えきれませんね。

Android 6.0, EMUI4.0

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HUAWEIの端末はAndroidにHUAWEI独自のEMUI(Emotion UI)を載せています。honor X2は購入時はAndroid 5.1.1のEMUI3.1でしたが、電源を入れてネットワークに繋ぐと更新が降ってきてAndroid 6.0のEMUI4.0へとアップデートされました。

正直、当初は半年以上前のタブレット端末でAndroidもLillipopか…と思っていたのですが、上手いタイミングでアプデートされ最新となりテンション上がりました。HUAWEI端末はほとんど使ったことがないのでEMUI3.0との違いは分かりませんが、新しいもの、そしてメジャーアップデートは興奮するものです。

ホーム画面と通知

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ホーム画面はドロワーのない1レイヤータイプです。アイコン等が変更されているのはテーマで、ほかのものに変更したりダウンロードすることもできます。デフォルトのテーマは本体の金色にも合っているので気に入っています。

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通知は2画面構成となっており、片方に通知、片方に各種ショートカットがあります。
通知は時刻も書かれてタイムラインのように表示されるのがいいですね。
ショートカット部分は実はスクロールできて、「編集」ボタンが隠れています。他の項目の表示や並び替えも可能です。

設定画面

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本機は中華仕様ですが、言語設定で日本語を選択すれば設定画面も全て日本語化されます。EMUIは日本で発売されているHUAWEI端末にも入ってますからね。中の日本語も完璧です。

メモリとストレージ

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ストレージは32GB、メモリは3GBです。欲を言えばRAM 4GBが欲しいところですが、3GBは充分です。むしろこの価格帯で3GBはポイント高いですね。

デュアルSIM

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本機はデュアルSIMで、SIMスロットも2つあります。片方はmicroSIMで、もう片方はnanoSIMとmicroSDの排他仕様となっています。端末上側にあるのがnanoSIM/microSDのスロット1で、下側にあるのがmicroSIMのスロット2です。

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どちらのスロットも4Gに対応していますが、両方4Gというのは無理で、指定しなかった方は2Gとなります。nanoSIMを使うとmicroSDカードが使えなくなるので、microSD+microSIMで使うのが一番いいでしょうね。

設定の中にはイラスト入りでカードの挿入方法が書かれており、これはわかりやすくていいです。

Playストアがない

ホーム画面の画像を見て気づいたかもしれませんが、本機にはPlayストアを初めGoogleアプリが入っていません。(グローバル版であるGEM-702Lには入っているようです。)かわりにアプリはHUAWEI運営のアプリストア(HiAppもしくはApp Center)からダウンロードします。

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しかしこのHiAppは完全に中国語なのでよく分かりません。分かる人はそのまま使えばいいですが、わからない人は「Play Store」などを検索しましょう。なんとPlayストアのアプリをダウンロードできます。Googleの他のアプリもダウンロードできます。

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ええー…と思いつつインストールして起動すると、ここで初めてGoogleアカウントの入力を求められます。本機をただ使うだけではGoogleアカウントは必要ありません。

Playストア自体は普通に日本語で使用できます。さすがに中国語のストアでは何のアプリか全くわからないので、Playストアを入れたら後はこちらからダウンロードすれば大丈夫でしょう。ほかのGoogle系アプリもたいていはコチラからもダウンロードできます。

HiVoice

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ホームボタンを長押ししてからの起動で、Google Nowのような何か、HiVoiceが起動します。ここから音声操作でいろいろできるようです。ただ、全部中国語です。Siriのように会話ができるようですが、私はニーハオしか知りません。設定するとこの起動も「你好 小E」で音声起動できます。「OK, Google」のようなものでしょう。

ベンチマークなど

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AnTuTuによるベンチマークは47632、GeekBench 3はシングルで833、マルチで3690です。

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CPU-Zによる端末の詳細はこのとおり。

全体的に中国語では苦労するが端末自体には満足

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艦これも普通に動きます

中華仕様ということで、中国語がわからないと使えない機能はあります。またHUAWEIのアカウントのようなものも日本からでは作ることができないようで、イマイチ使えない機能もあります。

その辺りはしかたないので無視してしまえば、あとはAndroidも6.0ですし最新のEMUI4.0、取り回しのし易い7インチというサイズ、適度にある高級感、動きもサクサクで激安タブレットとは全然違うので普段から持ち歩くのにもいいと思います。タブレットは大きさで用途も変わってくると思いますが、7インチは持ち歩いて気軽に取り出して大きな画面で動画や写真を楽しんだり作業するのにちょうどいいですね。

HUAWEI honor X2はGearBestで現在はセール価格$279.99です。最近セールによく出てくるので、だいたいこの価格で購入できると思います。できればグローバル版のGEM-702Lをオススメしたいところですが、GearBestでは売り切れとなっているようです。

中国語表示が出てくると戸惑うことはありますが、全体的に出来は良くて充分遊べる端末だと思います。この端末を使って中国語の勉強をしてみるのも面白いかもしれませんね。

参考情報

  • HUAWEI Honor X2 GEM-703L 4G Unlocked Phablet-319.99 and Free Shipping| GearBest.com
  • 本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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