UMi SUPERレビュー:スペックは充分、それでいて安価、ただしカメラと重さには注意が必要

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GearBestより、UMi SUPERをレビュー用に提供していただきました。日本では未発売のモデルですが、紹介していきたいと思います。

UMi SUPER…というかUMiというブランドはあまり聞き慣れませんが、わりと新しい会社のようです。新しいけどイケイケだと書いているネット記事もありました。UMi SUPERはそんなブランドのフラッグシップ的モデルです。新しいものとしてはUMi MAXというものもありますが、スペック的には若干UMi SUPERのほうが上です。

スペック的な特徴を簡単に書くと、5.5インチフルHDディスプレイにOSはAndroid 6.0、SoCはHelio P10(オクタコア2.0GHz)、4GBのRAMと32GBのストレージ、指紋認証もあってUSBはType-Cです。充分なスペックを持っていながら価格は(セールなどにもよりますが)2万円を切るかどうかといったところ。価格に対するスペックの高さは中華端末ではありがちですが、驚くばかりです。

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ではではいろいろ見ていきましょう。

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開封の儀

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UMi SUPERの箱は缶です。これは珍しい。
黒地の上に金の文字は高級感が…文字が、金が光っていればあった…のかな…。

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缶の底面にはスペック等。

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パカっと開けると本体とご対面。
しかし、ほかの人のブログ記事を見るとどうやら本当は袋に入っているようです。GearBestは大抵の場合一度開封して日本語など入れた状態で送ってくるので、梱包状態はけっこう当たり外れあります。開封の儀でドキドキしたい人にはちょっと向いてないですね。今回も箱の向きと本体の向きが合ってませんでした。(写真は直してから撮影してます。)あと上に乗ってる紙も本体で押しつぶされてました…。

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内容物は本体のほか、マニュアル類、SIMピン、ACアダプタ、USBケーブルです。ACアダプタは日本では使えないやつです。そっと箱に戻します。

存在感のあるメタルボディ

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本体です。
2.5Dディスプレイのため、若干盛り上がっているようにも見えますね。全体的には少しゴツさを感じる印象です。

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背面はメタルボディ。
ロゴ等は目立つわけでもなく上品な置き方です。
上下のアンテナ部分は材質が違いますが、それほど気になりません。

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右側面には電源ボタンと音量ボタン。

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左側面はSIMスロットとスマートキーがあります。スマートキーについては後でまた。

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下側面はUSBポートとスピーカー。USBはType-Cです。
スピーカーはステレオのように見えますが、実際に音が出ているのは画面向かって右側のみです。左側はマイク?

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上側面はイヤホンジャックがあります。

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持ってみると若干大きいなと感じます。5.5インチですしね。というか厚みと重さで存在感がかなりあります。

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測ってみると192gでした。けっこう重いです。同じ5.5インチのZenFone Goが160gなのでそれより30gも多いのはなかなか重量感あります。メタルの感触と組み合わさっていい意味での存在感も出ているので、そこは好み次第かな、という気もします。

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SIMはデュアルSIMで、Micro SIMとMicroSDカードの排他仕様となっています。

中身は素のほぼAndroid

外見だけでなく、中身も見ていきましょう。

ホーム画面と通知画面

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ホーム画面は2画面で、かなり基本的。

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通知画面。ショートカットボタンのページは背景が透けています。ボタンの数がけっこう多い気がします。Android 6.0なので、システムUI調整ツールを使えばここも減らしたり並び替えたりできます。

プリインアプリは少なめ

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プリインストールアプリはかなり少なめです。Chromeも入っていません。代わりに『ブラウザ」アプリが入っています。
ホーム画面でも感じましたが、最新のAndroid 6.0を搭載している割にGoogleアプリの構成については古臭さを感じます。このあたり技術的なことがあるのか契約の問題なのか、まったく知らないので印象でしか言えないのですが。

スペック

今更感もありますが、簡単なスペックを見てみましょう。

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OS Android 6.0
CPU Helio P10 (MT6755) Octa Core 1.95GHz
RAM 4GB
ストレージ 32GB
外部メモリ microSDXC (最大256GBまで)
ディスプレイ 5.5インチ 1080×1920 (フルHD)
カメラ 背面:1300万画素 前面:500万画素
バッテリー 4000mAh
サイズ 約150.8 x 75.0 x 8.5 mm
重量 約192g
ネットワーク Wireless Connectivity: 2.4GHz/5GHz WiFi,3G,4G,GPS,GSM
WIFI: 802.11a/b/g/n wireless internet
Network type: GSM+WCDMA+FDD-LTE
2G: GSM 900/1800/1900MHz
3G: WCDMA 850/900/1900/2100MHz
4G: FDD-LTE 800/1800/2100/2600MHz

スペックは現状文句ないレベルでしょう。バッテリーも4000mAhあるのは心強いですね。

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AnTuTuでのベンチマークは50068でした。この価格帯にしては高い数値だと思います。

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Geekbenchではシングルで832、マルチで3072です。

指紋認証は及第点

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UMi SUPERは背面に指紋認証センサーがあります。指紋を登録しておけばここを触れるだけで画面点灯→ロック解除できます。
ここは「速さ」と「精度」が求められますが、どちらも及第点と言ったところ。遅くはないけど速いとも思えない程度です。精度については登録時のやり方にもよりますが、失敗することが時々あります。

ターボダウンロード対応

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4G/3G通信とWi-Fiを使って行うターボダウンロードに対応しています。あまり使う機会はないかもしれませんが、大容量ファイルをダウンロードするときには便利です。

ワンタッチで起動できるスマートキー

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端末の左側面にはスマートキーが搭載されています。物理キーです。これを押すことで指定したアプリを起動することができます。

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よく使うアプリがある場合は非常に便利ですが、現状使えるのはアプリ起動のみです。ショートカットなどを割り振れるともう少し広がるんですけどね。
また、長押しすることでマナーモード(バイブ)に変更することができます。アプリ起動よりもむしろこっちのほうが便利かもしれません。

ただし、この機能は画面点灯時に限られます。スリープ中にボタンを押しても長押ししても起動することはありません。それができるとXperiaのシャッターボタンのようで便利なんですけどね。

通知LEDは色がカスタマイズ可能

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UMi SUPERの外見的な特徴にもなっている◯円の通知ランプですが、ここは設定からカスタマイズできます。

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光るタイミングやその時の色を幾つかの中から選択可能です。
「Standby display」を「None」にしないと常時ゆっくりとした点滅となります。

ナビゲーションバーもカスタマイズ可能

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ナビゲーションバーもカスタマイズできます。内容は主に2つあります。

まずはキーの並び順です。戻るキーと履歴キーの左右を並び替えられるので、どちらで慣れている人にも使いやすいです。
「Can hide navigationbar」をオンにすると、並びとは別にナビゲーションバーを一時消去するボタンを表示できます。一時非表示にした場合でも、画面下から上にフリックすることで再表示できます。この「切り替えられる」という機能は私、とても好きです。(スクリーンショット撮る時にナビバーがあったほうが良い時と無い方がいい時があるので。)

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また「Button type」をphysical buttonにすると、ナビゲーションバーは非表示になり、ディスプレイの下の通知LEDだと思ってた◯がタッチボタンに変わります。ホームボタンです。さらにその◯の左はメニューキー、右は戻るキーになります。メニューキーと戻るキーは発光しませんが、ちゃんと反応するのでわかると思います。ただし、こちらは並びを変えることはできず、戻るキーが右に固定されます。また、「Virtual button」では画面内のナビゲーションバーは履歴キーだったのに、「physical button」だとメニューキーになっているので注意が必要です。

カメラはあまり期待できない

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標準搭載のカメラのUIはシンプルです。ただこれもちょっと一昔前のUIに感じますね。

PIPモードが面白い

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面白いのは「標準」「パノラマ」とともに「PIPモード」というのがあるということ。これはおそらくPicture in Picture」のPIPだと思います。背面カメラで映した画面の中に前面カメラの内容を重ねて表示できます。

前面カメラの画像は位置や大きさ、角度も変更可能です。もちろんそのままデータにも残って撮影されます。なかなか面白いですね。

HDRはイマイチ?

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左はHDRオフ、右がHDRオンです。オンにした時のほうが、暗いところも明るく…と言えば聞こえは良いですが、全体的に白くてあまり良くはない印象。これは撮影対象や環境にもよるかもですが…。

その他作例

それぞれタップすると元ファイルにリンクします。(元ファイルは大きいので注意)

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全体的に靄がかかったような、白っぽい画になってしまっています。割と好まれるくっきりはっきりというようには向きません。いくつか撮影してみましたが、どれもこんな感じに撮れるので、カメラについては期待しないほうが良いと思います。(端末上だとディスプレイの性能のおかげか、わりとキレイに見えるのですがPCなどに移して見ると…。)
一応、設定から彩度を高にすると良くなるという情報もあります。

まとめ

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数日という短い期間ですが、使ってみて思ったのはその「存在感」です。操作自体は非常にスムーズで、自分の使い方の範囲内ではまったく問題ないレベルです。

ただ引っかかるのは、やはり「重さ」と「カメラ」です。192gというのは重いです。持ち続けていれば気にならなくなってきますが、持った瞬間は(重い…!)と感じてしまいます。

カメラについても、できた画像を後から見なおしてみるとどれも霧がかった雨の中で撮っているかのようなハッキリしない画になってしまいます。記録用と割り切れるのであれば良いのですが、そうでない場合は写真を撮る機会は減っていくでしょう。

そういった弱点を理解し、それを補う端末を別に用意するのであれば、スペック自体はいいので充分活躍できると思います。スペックの割に安さはありますが、簡単には飛びつけない端末だと思います。興味がある場合は、この記事だけではなく、同じくレビューをしているほかのブログ記事などを探して読んで見ることをオススメします。

参考情報

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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