Robinの噂のスマートストレージ機能は2万枚以上保存された写真の管理の救世主となるか 【orefolder スマホモニター企画】

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NextbitのRobinは私にとっては以前から購入しようか迷っていたモデルでした。

今回スマホモニター企画で貸していただくこととなり、真っ先に頭に浮かんだのが「スマートストレージ機能」についてです。Robinの特徴でもあり魅力でもあるこの機能については大まかなことについては調べればそれなりに出てくるのですが、実際の使用感についてはいまいち触れられていません。

そこでこの機能を中心に試してみようと思いました。

既にお借りしてから半月以上が経ちましたが、正直なところ思っていた以上に手強い機能です。

今回はスマートストレージ機能を実際に使ってみて直面した疑問について触れてみたいと思います。

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今回、Nextbit Robinを使ってみたい、と思った理由。

一番の理由は冒頭でも触れましたが、他にはない特徴でもある「スマートストレージ機能」にあります。

これが何となく可能性を秘めた機能であるような気がしてワクワクしたのと同時に、妻のスマホとして最適なのではないか、と思ったのです。

私がなぜ妻のスマホをお節介にも色々考えているのか。その辺の事情は今回は省きますが、Robinに惹かれた理由でもあるこの機能が、妻のスマホの使い方の特徴でもある

「常時20,000枚近い写真をスマートフォン本体に保存している。」

という状況に見事にハマるのではないか、という期待がありました。

ファイルの移動?コピー?クラウド?面倒くさいなのは嫌なんだけど…。

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妻は主に外でスマートフォンから自分のブログの更新や、SNSへの投稿をしています。

彼女にとってはクラウドも含めて写真の場所をいちいち考えたり管理して把握するようなことはすべて面倒。できればいつでも使える場所に写真がある方が安心で楽だそうです。

クラウドって便利かもしれないけれど、よく分からないし、いちいちダウンロードしたり、重複してたりするのが面倒。それなら本体に保存しっぱなしが良い。

妻にとってスマートフォンは仕事からプライベートまであらゆる状況における記録のためのカメラ代わりです。結果、常日頃から撮り貯めてきたことで、既に2万枚を超える写真がスマホ本体に保存されたままになっています。

けれど、おそらくその内のほぼ9割は「普段は全く使われることなくただストレージを占めている」だけのファイルです。

本体ストレージがほぼ一杯になってもほとんど変わらないクラウド容量。

スマートストレージ機能によってこれらの2万枚の写真が、本体ストレージを圧迫することなく、また自分で意識して管理しようとしなくてもクラウドと本体の間を自由に行き来する。

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そんな期待に胸膨らませ妻の環境をRobinに全て移行したのですが、Robin君は全く反応してくれません。

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普通にストレージが一杯になってしまい、それ以上写真も入れられなくなってしまいました。Smart storage上で表示される空き容量と実際に入れられる容量にはある程度差(余裕を持たせているのか)があるようで、この時点でこれ以上コピーが出来なくなってしまいました。

充電しようがWi­Fiに繋ごうが、一向にアップロードされる気配もありません。(僅かにアップロードされているような気もしますが)

さっぱり訳が分かりません。

これでは単純に本体のストレージ容量32GBの単なるスマートフォンです。

私のやり方が間違っていたんでしょうか。何か刺激を与えないといけないんでしょうか。

そんな疑問を残したまま、とりあえず妻が使えないと困るので、ひとまずそのまま渡してこの半月、普通に使ってもらいました。

その間普通に写真も撮り、使っているのですが、画面を見る限り全く変化がありません。

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そうこうしている内に返却期限が近づいてきてしまいました。困った。
これでは企画倒れではないですか。

そこで、改めてRobinのスマートストレージ機能について調べてみた。

そこで改めてこのスマートストレージ機能について調べてみました。
現在日本では+StyleからRobinを購入することが出来ます。こちらの商品ページにスマートストレージ機能についても日本語で説明がありますので、少し長くなりますが引用させて頂きます。

Q10: スマートストレージの利用について

A10: Nextbit OSが提供するスマートストレージ機能により、Robinユーザーは、自身のスマートフォンのストレージをクラウド上の100GBのストレージとスムーズに連携させることができます。

Robinはユーザーの端末使用状況(何を、いつ使うか)を学び、端末上のストレージが一杯になりそうと予測される1ヶ月前になると、ユーザーがよく使うデータは端末に残し、ユーザーが使う頻度が低いデータをクラウド上に自動的にアップすることで、端末のストレージの空き容量を確保します。

また、デフォルト設定では、電源に接続されておりかつWi­Fi環境にある際に、クラウドへのアップ作業を行います(その際には背面の4つのライトが点灯します)ので、クラウドへのアップ作業によりバッテリーがなくなってしまう心配もありません。

クラウドで自由を獲得する。サンフランシスコ発の次世代スマートフォン「Robin」 | ショッピング | +Style (プラススタイル) : クラウドファンディング

「使用状況を学ぶ」「一杯になりそうと予測される一ヶ月前に自動的にアップ」

もしかしてこれがポイントでしょうか。
どうやら、1ヶ月弱というのはRobinにとってはまだ端末使用状況を学んでいる途中、予測もなにもあったものじゃない。ということなのではないか、と思いました。

使い始めの段階ではほとんどクラウドに移動されず、使用状況を判断している?

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今回、使い始めてすぐに20000枚近い写真を半日という短期間で端末のストレージにまとめてコピーしました。

Robinにとってはどのデータが「よく使い」、どのデータが「使う頻度が低い」のか判断のしようがないのでしょう。

スマートストレージ機能に関しては、即効性のある機能ではないため、効果が現れるまでに少なくとも1ヶ月以上はかかるのではないか、と思います。

普段まったくその存在も忘れたまま使い込んでいて、ある時ふと、
「あれっ?そういえばかなり写真を保存したはずなんだけど、全然容量がいっぱいにならないな…」
と思う。そんな縁の下の力持ちのような存在なのかもしれません。

残念。現時点ではさっぱりわかりません。

道理で、強引に無駄なファイルも含めてストレージ容量をいっぱいにするためだけにコピーしても全く反応してくれないはずです。

この辺りが、ネットで情報を探してみても、実際にスマートストレージ便利!といったレビューが少ない理由なのかな、と思いました。

現段階ではクラウドストレージ機能が便利、と感じる人は少ないと思います。

ストレージを大量に使う人の多くは既に何かしらの対策を採られている筈です。本体ストレージが元から多い(64GBや128GB モデルを選ぶか、MicroSDなどの外部ストレージを予め使うでしょう。

私も大量にある書籍のPDFファイルや音楽ファイルは予め外部ストレージ(MicroSD)に保存しています。
これらはスマートストレージではアップされません。

せめて予め自分で選択したフォルダ内のファイルであればどんなファイルであってもRobinの判断する候補に出来る、ということであればまた使い勝手も違うのでしょうが、そこまではまだ難しいのかな、と思いました。

大量にストレージ容量を使う人にとっては写真やアプリ程度では中途半端です。また、写真やアプリだけで32GBものストレージをいっぱいにする、という使い方もあまりないかな、と思います。

では、スマートストレージ機能はあまり意味がないのか。

ではRobinの思想というのはあまり役に立たず、意味がないものなのでしょうか。

私はそうは思いません。これは無限の可能性を秘めている、と思うからです。

最近は急速に人工知能プログラムが進歩してきています。そう遠くない未来に、私達がストレージ容量や、用途を意識せずとも自由にデータを取り出し、活用できる日が来るかもしれません。

Robinの機能はまだまだ未完成ではありますが、そうした将来を感じさせてくれる何かを持っています。その片鱗を感じさせてくれたからこそ、漠然として形になっていない現時点でも私は惹きつけられました。ワクワクさせてくれました。

まだ使い始めて半月しか経っていない手元のRobinは、私の妻の使い方の癖や傾向を掴めてはいませんので、単なるスマートフォンです。

けれど、あと半月、そして三ヶ月も手元にあったとしたら、予想以上に化けて期待に応えてくれるかもしれません。

そんな、実は何かよく分からないけれど、もしかしたらちょっとすごい可能性を秘めた面白い奴。それがRobinかな、と思います。

引き続きこのスマートストレージ機能については調べてみたいと思います。

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